2月25日に観劇した井上小百合ちゃん出演の舞台『博士の愛した数式』の個人的なレポです。
交通事故による脳の損傷をきっかけに、記憶が80分しか持続しなくなってしまった元数学者「博士」と、彼の新しい家政婦である「私」と、その息子のぎこちないながらも驚きと歓びに満ちた日々を、美しい数式と共に描いた悲しくも温かな奇跡の愛の物語。
↑公式サイトより
さゆりは、家政婦の息子、小学生の男の子のルートくんを演じる。
なんでさゆり??
インタビューでは、「おそらく頭の形が平らだから(笑)」と答えていたけど、ほんと不思議笑
もちろん理由があって、期待されて選ばれたはずだから楽しみ。
ストーリーは難しいかもだけど・・
会場の東京芸術劇場は『音楽劇「夜曲」nocturne』以来かな?
座席は上手の端のほうの6列目。
相変わらず抽選では必ず端のほう。
開演10分前からギターの生演奏。
ギターが流れる中、キャストがゆっくり登場。
さゆり、ルートくんは食卓に着席。
各自の配置で「星に願いを」を歌う。
音楽はすべてギターと歌声だけみたいだ。
語り手が進行役をつとめるのも、この舞台の特長。
解説を交えながらストーリーが進んでいく。
事故で脳に障害を負った博士。
1975年までの記憶しかなく、それ以降のことは80分経ったらすべて忘れてしまう。
80分のビデオテープを上書きしてしまうイメージ。
新しく雇われた家政婦。
11時から19時の勤務時間。
家政婦が10歳の息子を家に置いてきていることを知った博士は、息子を連れてくるように言う。
グレーのキャップを後ろ向きにかぶった野球少年のルートくんが登場。
さゆり、しっかり少年っぽいぞ笑
ルート記号のように平らな頭を褒める博士。
「ルート」と呼ぶことに。
乃木坂時代に握手会とかでさゆりのところに数えきれないくらい行ったけど、頭が平らだと思ったことはなかった笑
ルートくんの話し方、まっすぐな少年そのものだ。
さすがさゆり、役をしっかり自分のものにして演じている(素人の感想)
すぐに博士とルートくんは仲よしに。
博士からルートくんへの宿題。
1〜10を足した合計は?
ルートくんは1から10を足して55という答えにたどり着いたが、それ以外の方法を考えさせる。
なかなか答えがわからなかったが、10だけ仲間はずれということに気づく
10を除いた1〜9の平均が 5。
5×9+10で55。
頭の体操になる舞台だ笑
博士とルートくんを置いて家政婦が買い物に行ってるうちにルートくんが包丁でケガをしてしまう。
博士の手当てもあり大事には至らなかったが、ルートくんは家に帰ってからも不機嫌。
お母さんが博士を信じていないことが許せなかったルートくん。
こういう感情を強く表すシーン、しっかり熱く演じている(素人の感想)
3人で野球観戦に行った日にカゼをひいてしまった博士。
病人を残して帰るわけにもいかず泊まって看病するが、会社に無断だったこともあり、別の家に家政婦で行かされることに。
ルーゲーリック物語を一緒に読みたいと博士の家に行ったルートくんのことを義姉が激怒。
家政婦と義姉の激しい口論の末、ルートくんが泣きながら謝る。
見かねた博士が、数式を書いた紙を机に置いて出て行く。
eπi+1=0
義姉には意味がわかったようで帰っていった。
博士ならではの解決方法。
語り手による解説を聞いても、ボクにはよくわからなかったけど笑
後任が続かずカムバックした家政婦。
ルートくんの11歳の誕生日をお祝いする日。
博士の記憶が78分で記憶が途切れたことに気付いた家政婦。
博士はルートくんにグローブをプレゼントする。
翌々日から施設に入った博士のところに遊びに行きキャッチボールをするルートくん。
さゆり、キャッチボールできるのね笑
ドキドキしちゃった笑
中学校の教員試験に受かったことを家政婦が博士に伝えたところで、さゆりが語り手にグローブを渡して、ルートくん役をバトンタッチ。
マジかー?笑
博士の出した数式の問題に新ルートくんが答えて終了。
カーテンコールでは、博士がルートくんと家政婦の手を握って掲げる。
博士役の串田和美さんからも、しっかり認めてもらえているんだろうな。
今までたくさんのさゆりの舞台を見てきたけど、一番優しい話だったな。
10歳の少年というかつてない役も、期待に応えられたんじゃないかな。
ちなみに、この舞台の料金は6,000円。
次の音楽劇『ダ・ポンテ ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』 は13,000円。
違いすぎだろ…
ステージナタリー