うっかりこの言葉を使う保護者も

多いのではないか。

塾屋が使うなら死んだほうがよい。


長らく受験界では

この言葉が当たり前になってきた。

しかし、この言葉を使うと大問題が起こる。


  1.不合格となった場合

埼玉入試や千葉入試は倍率が異常になる。

多くのご家庭がそうであるように、

みんな併願校だから通う可能性ないけど、

塾屋が言うから受けるご家庭はある。

しかし、この言葉の

傲岸不遜ぶりは危惧すべきである。

なぜかというと、

倍率が青天井になるからだ。


最多人数受験の栄東を例に取る。



栄東の16日[B]2.5倍は

2倍台前半への緩和が見込まれる。

栄東(東大選抜でなく)が合格率50%だ。


東大選抜だとこう。

このうち、栄東は

東大特待が男女計30人の定員に対し、

出願者数は986人(男756人、女230人)、

出願倍率は32.87倍。

東大特待算数は、

男女計30人の定員に対し、

出願者数は76人(男69人、女7人)、

出願倍率は2.53倍。

B日程は男女計40人の定員に対し、

出願者数は1,802人(男1,143人、女659人)、

出願倍率は45.05倍など


イメージわかないなら例をあげよう。


2023年度東大入試の志願者数は

前年度(2022年度)から201人減の9,306人。

前年度は2018年度以降続いていた

減少傾向に歯止めがかかったが、

2023年度は再び減少に転じた。

志願倍率は対前年度0.07ポイント減の3.14倍。

東大の10倍の、

栄東東大選抜特待は

狭き門である。


だから偏差値表各塾模試だけで、

「こんな学校落ちるわけない」などない。

SAPIX  αでも落とすことはある。

先に恐慌起こすのは親だ。

なぜこうなるかと言うと、

受験生にとってははじめてのじゅけんだからだ

場に呑まれる生徒は多数いる。

受かって当たり前などない

常に万全に備えたい。

つまり、対ショック対閃光防御が必要になる


※これ言ってるのが、

開成桜蔭筑駒

全員合格させた講師であることをお忘れ無く。

そこまで悲観的に警戒徹底準備するから

1人も落とさず全員合格できたのだ。


  2.他の子に失礼




これは親がゴミなケースですが、

親の高い理想を押し付けるとこうなり、

さらに塾内テストで数字の暗示効果が出ると、

下がった時に回復不能になります、

「そんなことはわかってて、

発破かけてるんだが?」

こんにちは。島津さん。


ビジネスにおける組織では常に成果が求められます。

そのような場面で、

男子生徒の父親のように発破を掛けることは

時として必要かもしれません。

それで奮起する人も確実にいます。

しかし、父親の圧迫的な態度が、

最終的に男子生徒の両親の離婚につながったように、

人を追い詰めるような姿勢は

所属する組織そのものの雰囲気を悪くし、

かえって課題や問題を

相談しにくい雰囲気をつくることもあり得ます。

前述のモチベーションの低下にもつながり、

最終的には組織から

メンバーが離れる原因にもなり得ます。



最近は、

ビジネス組織でもメンバーが楽しく働くことを

主眼に置いて、

組織や職場環境をつくる機運が高まっています。

米Google社で人材開発を担当していた

ピョートル・フェリクス・グジバチ氏は

『PLAY WORK(プレイ・ワーク)』(PHP研究所)

で、遊ぶように働くことを提唱します。

嫌だと思いながら与えられた仕事をするのではなく、

自分が興味を持ち楽しめる分野を見定めた上で、

「楽しい仕事」を増やしていく必要があるとのこと。

楽しく働いているメンバーが増えれば増えるほど、

それぞれが仕事に没頭し、

結果として大きな成果を生み出すことになります。



このケースは男親、女親

どちらも陥る可能性があり、

高学歴成功者ほど顕著です。



自分を大きく見せるのもいいでしょう。

成功体験を話すのもいいでしょう。

親が尊敬してほしいと思うのも良いでしょう

しかし、それは

子どもである精神性の発露でしかありません

ああなりたいと思わせる親は、

わざと弱音を吐くほど、子に失敗談を語ります。


必要なのは間違う勇気。

間違えることは明日への一歩。

私なんか間違えまくりです。

私が開成全員合格を可能としたのは

0点とったことがあるからです。

ダメであるから、上をのみ向いてきたわけです

会社で身に纏う鎧を脱ぎ捨てることは、

真の告白であり、共感意識を与えます。

できる親ほど、我が子を貶しません。

どのレベル?東大教授です。


  ​3.偏差値というイカレタ物差し

このブログフォロワーならご存知でしょうが

こんなものはたかだか塾内のランキングです。

数字の発明は何を人類にもたらしたか?

久しぶりのポクポクです。

ポク


ポク


ポク


ポク


チーン!

答え 比較できるようになった。


しかしそれはデータとしての点列

押し込められる危険性を孕んでいます。

50点という数字はどう見えますか?

低いと思いますか?

高いと思いますか?


母集団であり、問題によります。

この程度のことも知らん

塾講師が過去にいましたな。

普通点数聞いたら平均点聞くぜ?

2020年の算数は50点で合格者平均超える。

偏差値は母集団なので、

SAPIX内では御三家生が平均引き上げる

B問題は吐きそうなデータになる。

平均点が30点とか。

こういうとこで、

愚者は経験に学び、

賢者は歴史(他者の経験)に学ぶことを

思い出したほうがいい。

あなたの中学受験経験や、

大学受験経験は多くの場合、

我が子には通用しない。


メソッドが最適化されてないからね

数式使わずに落体運動説明してみよう

これをできるのが中学受験講師の最低ライン


  4.比較論

できない親はできる子ブログが好きである

これ自体は悪いと思ってないのでご注意を。

その勉強法を真似るのが問題。


なぜなら、

できる子が積み上げてきたのは

低学年から中学年に壁にぶつかってるので、

いきなり5年6年で真似しても、

同じく壁にぶつかるのですね?


なんなら私の真似してみようとしたら、

無理なのわかります。

私は小学生時代に週21冊読書し、

4年で愛読したのはこれです。

1953年の岩波理化学事典 初版

図書館で借りてたので、

返すと読めないから全部暗記してたのです。


こんなやつの真似して

どうします?


なので、我が子に合わせた方法

試行錯誤するべきで、

その上で必ず衝突があります。

つまりお子さんに合う/合わないがあります

だから認知特性を意識してして入力ポートが

開いてるとこから入れるのです。

我が子に合わせるために、

まず我が子を知りましょう。

言語優位である私には、

幾何学が理解できませんでした。

いちいち合同証明してたので。


  まとめ

滑り止め、という言葉から見られるのは

保護者の意識です。

そこには美辞麗句を並べたところで、

学歴・学力・クラスランキングに囚われる、

親の姿しかありません。

我が子を塾講師にしたいならどうぞ。

こんなのだらけの塾があります。

SAPIXといいます。

私みたいに黄金ルート外れてる人間か、

中学受験時が人生の最高峰な人間だらけです。

そうならない、そうしない、

本当の意味で苦手を克服させたい、

合格させたいなら

まず言葉を変えてください。


思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、

それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。

ーーマザーテレサ(テレサテンの母)