フランスの法案成立速度
こんにちは!先日、妻が幼稚園の先生から「幼稚園で折り紙を教えて」言われた。過去にも、教えたことがあるので、「いいよ」と答えたのだが、今回は学校に入れず白紙になった。現在フランスでは幼稚園や学校に入るには、犯罪歴がないことを証明することが必要となっている。これは2023年10月16日にパリ郊外で起きた、イスラム過激派による教師の斬首事件の対策として、政府が打ち出した対策の一つ。子どもたちを危険から守るため、学校に入るすべての人に対して、性犯罪やテロ関連の犯罪歴がないことを証明する「刑事記録抜粋」を提出することが、1月1日より義務付けられた。事件から2ヶ月半で法案成立させたのは、凄い。この「刑事記録抜粋」は、日本人の場合、日本領事館で発行することができるが、日本領事館は日本の法務省に「フランスの学校からの依頼文」を提出する必要がある。しかし、フランスの学校はそのような依頼文を発行したことがないので発行できないとなり、結局「折り紙は止め」との結果になった。フランスらしい。しかしながら、外国人のことなど一切考えず、2ヶ月半で法案を成立させた制度改革のスピード感は見習うべきものがある。