セカンドキャリアとセカンドライフ
2022年10月23日 大圖健弘
「セカンドキャリア」と「セカンドライフ」、お互いよく似た響きの言葉であり、何がどう違うかよくわからないこともある。つい最近までこの二つの言葉は確かに同じ意味の言葉であったかもしれない。
サラリーマンにとって終身雇用の時代は確かに、その勤めが終われば仕事をする必要も意欲もなくなり、次のキャリアは趣味などで暮らすいわゆるセカンドライフであったかのように感じられる。しかし、人生100年時代の今、そのセカンドライフも多様性を帯びたものに変化してしまった。終身雇用制が崩れつつあり、いわゆる定年年齢の定義も多様化してきた結果、もしキャリアを仕事についていることと定義したとするとセカンドキャリアを過ごす期間は人によると非常に長くなり、これまでと違う意味でセカンドライフはセカンドキャリアと同義語になる可能性も考えられるようになっていたのではないか。つまり、生涯現役で働きたいという人にとって見れば、働いていることがセカンドライフを過ごすことになってしまうことになる。
また、職業を離れても、学校に行きなおして研鑽を積むなどしてセカンドライフを過ごす人も増えており、研鑽を積むことをキャリアに含めるとすればここでもセカンドライフとセカンドキャリアは同義語になってしまう。
つまるところ、セカンドライフというのはある年齢以降の人生の暮らし方という意味の言葉でこの中にセカンドキャリアを積み重ねるという概念が包含されるのかもしれない。時代の流れの中で人々の言葉に対する概念が変化していくが、この二つの言葉もそういう意味では社会の中で概念が変化する言葉のように感じる。
何年か前の企業人が見たらこの二つの言葉の変化をどう思うのであろうか。
以 上