英語をできるようにするために、避けて通れないのが英文法です。
しかし、この英文法に悩まされている方はたくさんいます。
本日は、英文法の効率的な勉強法について紹介したいと思います。
英文法は全部をやる必要はない
結論から言います。
英文法は、全部を勉強する必要はありません
英文法には、2種類あります。
①英文を読むために必要な文法
②文法問題を解くために必要な文法
「英文を読むために必要な文法」とは、例えば、
I should have played tennis!!
この文の訳はなんでしょう??
これは、「テニスをすべきだった!」という意味です。
このように、知らないと訳せない、読めないのが、「英文を読むための文法」です。
逆に、「文法問題を解くために必要な文法」とは、例えば、
ホテルに着いたらすぐに電話するよ。
I’ll give you a call as soon as I ( ) at the hotel.
⑴will arrive ⑵arrive ⑶am going to arrive ⑷arrived
答えは、⑵arriveです。
(理由としては、as soon asはホテルについていることが前提で、すでに起こっていることと仮定するので、willをつけないというルールがあります)
このように、知らないと文法問題は解けないものもあるが、英文自体は読めるのが、「文法問題を解くために必要な文法」です。
よく、学校で配布される、『Vintage』や『Nextstage』がそれにあたります。
英語の成績を効率よくあげて行くには、「英文を読むために必要な文法」をマスターするのが先決です。
なんとなくとりあえず『Vintage』や『Nextstage』を使うのは危険?!
受験相談でたくさんの方の悩みを聞いていてとても感じるのが、とりあえず学校で配布されているから『Vintage』や『Nextstage』を始めとする、「文法問題を解くために必要な文法」に最初から手を出して、英語に苦手意識を持ってしまう人が多いということです。
まずは、「英文を読むための文法」、基礎的なものから。
この考え方がとても大切です。
最初に勉強すべき英文法の参考書
桜凛進学塾では、その「英文を読むための文法」を学ぶためにオススメしている教材が、『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎編』です。
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 (名人の授業)
1,080円
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この参考書の特徴としては、
・中学英文法もポイントポイント載っている
・解説が口語体で書かれていて分かりやすい
・各章の後ろのCHECK問題で理解が確認できる
「英語がとにかく苦手だ!」という方でも、中学英語が完璧であれば、この参考書を勉強すれば基礎レベルは理解できるようになります。
(中学英語を勉強した後でないと、大岩をやっても定着度は低くなってまうので注意が必要です。)
大岩のいちばんはじめの英文法の具体的な使用方法
①講義を読んで、CHECK問題を解く
このとき、間違えた問題は、正しい解答がなぜそうなるのか?を理解するまで、講義を読み返してください。
ここで、気づいた点があれば、その部分に色をつけたり、直接書き込むなどしてください。
これは、後から見ても、ポイントがわかるようにする効果があります。
逆に色をつけたり、書き込んだりしておかないと、その場で理解していても、数日後には忘れてしまう可能性があるので、注意が必要です。
(桜凛進学塾の生徒さんは、一度一緒に文法事項を確認した後、ポイントを書き込んだりまとめたりするところまで授業で、講師と一緒に行っております)
②大岩を勉強する前から知っていたよ!当然!という部分以外、何度も繰り返す
英文法も単語同様、何度も繰り返さないと覚えることができません。
特に、英文法はその場で理解したら、そのままにしてしまう方が多いですが、理解するだけでなく、覚えるまで繰り返すことが重要です。
③一通り、できるようになって次の参考書に進んでも、定期的に復習する
これも全部の教材に共通することですが、一度終わった参考書でも、定期的に抜けがないかメンテナンスするようにしましょう!
1~2週間に1回、戻ってくるのがいいかと思います。
具体的な方法としては、
✔︎CHECK問題が解けるかどうか?
✔︎その文法事項について説明できるか?
の2点を確認すれば大丈夫です。
【重要】英文を読むための文法の次に勉強すべきもの
英文を読むための英文法を完璧にしても、センター試験の第2問や私立の文法問題にはあまり対応できません。
なので、そこを完璧に対策するとしたら、文法問題を解くための文法を勉強する必要があります。
それを勉強するのにオススメは、やはり『Vintage』や『Nextstage』なのですが、ここで大岩など英文を読むための文法がとりあえず終わったから『Vintage』や『Nextstage』に進むのは危険です。
なぜなら、まだ英語構文の勉強をしていないからです。
英語構文とは、よく使うが知らないと訳せない文構造をまとめたものです。
例えば、以下のようなものが英語構文にあたります。
“As is often the case with him“ (彼にはよくあることだが、)
“It goes without saying that ~“ (~は言うまでもなく、)
“If it were not for ~,“ (もし~がなければ、)
この英語構文を覚えることで、初めて本当に英文を読むための文法が身につきます。
(複雑な英文構造は、英文解釈の勉強をする必要があります。)
『Vintage』や『Nextstage』などにも、英語構文は載っているのですが、英語構文としてまとまっているわけではないので、英語構文は別途参考書を用意して勉強する必要があります。
英語構文は、川越高校や浦和高校など英語に強い進学校は、当たり前のように別途参考書を用いて学校で勉強するのですが、意外と多くの学校で取り扱っていないので、そういった場合でもしっかりと自分で勉強するのが大切です。
英語構文の勉強をするのにオススメの教材は、
・英語の構文150(美誠社)
・セレクトプラス英語構文76(文英堂)
です。
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こちらの詳しい勉強方法は、以下の記事で書いているので、よければお読みください!
『Vintage』や『Nextstage』は必要か?
英語構文まで勉強したら、英文法をさらに強くするには『Vintage』や『Nextstage』など文法問題を解くための文法を対策するのがベストです。
しかし、ここで一つ気をつけなければいけないのは、本当に文法問題を解くための文法をがっつり勉強する必要があるのか?ということです。
確かに、センター第2問は文法形式の問題があり、44点分を占めています。
ただ、実は、センター第二問は、文法問題も出題されていますが、それ以上に、熟語や構文に関する出題が多いです。
事実、桜凛進学塾の生徒さんには、『Vintage』や『Nextstage』をやらずに、センター試験で高得点を出している方がたくさんいます。
また、私立では近年文法問題がどんどん減ってきており、一題も出題されない大学もあります。
出題されたとしても、配点がとても低いのが事実です。
さらに、2020年からセンター試験が変わりますが、新しい共通テストの試作問題では、文法問題が消えています。
『Vintage』や『Nextstage』など文法問題を解くための文法を勉強できると、英語の底力は上がります。
しかし、英語力アップを考えると、それ以上に大切な事項がたくさんあるので、そこまで手が回る人が少ないのが事実です。
それでも、入試で合格できるだけの実力、高得点をとる実力は十二分につきます。
東大、早慶合格の実力も身につきます。
なので、優先順位を間違えないようにしましょう。
まとめ
英文法の勉強法は正しく勉強すれば、そんなに時間をかけずに定着でき、かつ英文も読めるようになる分野です。
一方で勉強の順序を間違えてしまうと、時間をかけてもかけても英語の成績が上がらないという悪循環にはまってしまうことが多いです。
英語上達の上で絶対に避けては通れない道なので、効率よく、正しい順序で、定着させましょう!