私は、今。
緩んでいる。
おパンツのゴムが。(キリッ!!)
のっけから、勇ましく言い放ってみた。
私のおパンツのゴムが、緩んでいるのだ。(ドヤァッ!!)
中途半端に書くよりも、これくらい思い切って書いた方が清々しい。
ような気がする。
とはいえ、昨晩穿いた段階で気付いていた。
「おパンツ、ゆるゆるだなぁ」
と。
ゆるゆるというか、ゴムの伸縮性が皆無に近いほど伸び切っていた。
本来なら捨てるべきところを、寒さのあまり穿き替えることをしなかった。
そこから、今日の模索の時間が始まった。
今考えると、あの時何故穿き替えなかったのか。
家を出て、数歩歩いただけでズルズルと下がっていく。
ズボンの中でおパンツが、ズルズルと。
駅に着く頃には、ズボンの中でおパンツがだらんとしていた。
おパンツというものは、心身と結び付いているのかもしれない。
ほら、よく言うではないか。
「ふんどしを締め直す」と。
おパンツがギュッとしていると、心もギュッとするものだ。
思い出してほしい。
新品のおパンツを穿いた時の、あのシャキッとした気持ちを。
ルーズおパンツでは、心もルーズになりがちなのだ。
こりゃ、いかん。
緊褌一番、食い込まんがばかりにおパンツを引き上げる。
そして。
食い込ませて、歩いてみる。
一歩、二歩。
あぁ!
ダメだ。
後ろは食い込んでいるから、いい。
前が、ダメだ。
前がズルズルと落ちてくる。
はて、どうしたものか…。
!!!
これだ!!
おパンツを、ズボンよりも上の位置まで引き上げる。
ぎゅいん、と。
そして、そこからズボンもろともベルトで締め上げる。
おぉ!
引き締まった。
ジャストフィットだ。
通常のおパンツ以上のフィット感。
これは、もう並のおパンツじゃない。
ふんどしおパンツだ。
そんな、ルーズおパンツと格闘した1日。
なかなかに、緊張感のある1日を過ごしました。
あぁ。
書くことがないからといって、こんなことを書いて、はたして良いものなのだろうか…。