昨日の続き。
そんなこんなで、僕は劇場入りしてから、『スラムダンク』を貪り読む日々が始まった。
驚いたのは、僕以外の出演男性陣の全員が読んでいたということ。
楽屋で、ニキくん(レティクル東京座・雨宮慎太朗くん)が、
「今、何巻ですか??」
と尋ねる。
巻数を答えれば、
「あぁ!※※が※※するところですね!」
と、返答が来る。
えぇ!?
巻数だけで場面が分かるのかえ!?
芦沢さんが僕の後ろから、今読んでいるページを眺める。
すると、芦沢さんと中島さんがその直前の場面の話で盛り上がる。
えぇ!?
1ページ見ただけで、場面が分かるのかえ!?
その横では、こうせいさんとだいまんさん(アマヤドリ・倉田大輔さん)が、読んでいた頃のことを振り返りながら懐かしんでいる。
僕が思っていたよりも、『スラムダンク』というのは誰もが通る道だったようだ。
そんな僕も、読み進めるほどに熱中し、気が付けば千穐楽の本番前に全31巻を読み終えた。
奮い立つほどに面白かった。
相手の学校も含め、登場人物の全てにエピソードがある。
何度も何度も読み返して咀嚼したい。
きっと、読み返せば読み返すほど、胸が熱くなるんだろうなぁ。
そして、お芝居はやっぱりスポーツと通ずる部分があることを感じた。
「お前のためにチームがあるんじゃねぇ、チームのためにお前がいるんだ」
とか。
ふとしたことがきっかけで、思うようなプレイができなくなったり。
とか。
緊張を乗り越えて、試合に臨んだり。
とか。
気が付けば、出番の前にはバスケットボールをシュートする仕草をしていた。
なんたる影響の受けやすさ。
それにしても。
こんなに面白かったんだ…。
『スラムダンク』。
今さら勧めるまでもない名作ですが、読んだことない方は、是非。