本日はボイスアートのグループセッションに参加していて、
次のような話になりました。
自分が「からっぽ」の状態で、喜びにあるとき、
たとえ他人のことであっても、本当に心から喜ぶことができます。
それは言い換えると、
他人の喜びを、自分の喜びのように喜ぶことができる、ということです。
そうでないときは、
「おめでとう」という言葉を口にしていても、心の底では、
他人の喜びを、どこか羨んでみたり、心底喜べない...そんなことになります。
つまり、自分の心のどこかに「からっぽ」になりきれないなにか、
例えば執着であったり、比較であったり、欲であったり、そんな何かがあるとき。
「からっぽ」の世界とは、
つまり、自分よりほかの他者や外界に囚われない「静寂」の世界。
自分の心のうちにあるものです。
満たされ、静かで、喜びに満ちた世界なのです。
その世界にいて、また他者の喜びを我がことと同じに喜ぶ...
それはまるで、お祝いや祝福をしているようだね、という話になったのです。
そして、祝い合う...そんな風にいるひとのことを、
「いわいびと」と呼んでは?という話になったのでした。
「いわいびと」というと、《斎人》《忌人》と漢字をあてて、
神職を司る人のこと、と出てきます。
他者の喜びを我がことと同じに喜び、祝い合っている、
そのことは、神職を司る人があげる祝詞(のりと)のようでもあります。
そのような「いわう」言葉の持つエネルギーは、
世界を静かで、喜びに満ちたものに包んでくれそうです。
いわいびと...本来の意味とは違うかもしれませんが、
なんだかステキな響きの言葉だな、と思ったことでした。
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