息苦しさと肩コリ映画史上最強!まさに異常体験!!
2017年 監督/ ヨハネス・ロバーツ
サメのいる沖合で、ケージダイビングに興じる姉妹が乗り込んだ檻のケーブルが切れ、海底47mまで落下!恐怖劇場の幕開けです!エア切れ、窒素酔い、青一色の世界で方向を見失う海中ロスト、そしてサメ!これはもう体験型アトラクションと言っていいんじゃないですかね!?映画鑑賞というよりバーチャルリアリティ!
いやー、設定もさることながら、演出力もなかなかのものですよ!サメ映画のククりなんでしょうけど、実はそれ以上の恐怖が海底にはびっしり!
そんな恐怖シチュエーションを、海底初心者(ほとんどそうですね)にもわかりやすく描いています。
おそらくスキューバダイビング経験者がこの恐ろしさを一番体感できるはず。
とはいえサメもバンバン出てきますので、サメ目当ての方もご心配なく!!
【この映画の好きなとこ】
◾︎オープニング
"サメ映画のオープニングは海中から"と、むかーしからの決まりごとなので、本作も海中海底スタートなんですが、音楽も含め不穏感ハンパないです!で、コレもお決まりのビキニ女子を狙う主観ショットにかなりゾクゾクします。
小道具の赤いカクテルがまた効いてるなあ
◾︎地元ガイド
ダイビングポイントを案内する地元業者が"こいつに命預けてだいじょぶか!?"的空気を醸していてハラハラします!だから沈みゆく檻から地元ガイドを捉えた主観ショット結構怖いです。
当人に解らない外国語で悪口言ったり
だいじょぶだよな?信じていいんだよな?
◾︎無音
ワイヤーが切れ、檻と共に海底に叩きつけられた2人。マスク内に浸水が始まるも、気絶したままのケイトを無音、長回しで撮る戦慄感!
◾︎檻からの脱出
檻から出る為には、柵に引っかかるマスクをどうしても外さなくてはいけない。その行為にビビるダイビング未経験のケイトは「溺れるからやめて!」と大パニックに!そんなケイトの心配をよそに決行するサラだけど、観ているこちらも一緒に息止めちゃいます!
◾︎深淵
断崖絶壁の地形って怖いですよね。その下に果てしなく続く漆黒の深淵に、魔物から手招きされる様な恐怖を覚えるんです。そのうえボクは高所恐怖症…
◾︎海中ロスト
吹雪で発生するホワイトアウトの海バージョンて言えばわかりますかね。どこもかしこも真っ青なんですよ!何もない海ですよ!
◾︎暗がりからの… ※ネタバレ
檻から脱出し、暗がりの海中で水中照明を焚くと、数匹のサメに囲まれていた事が分かるおぞましいショット!!
ジャジャーン!
◾︎バトル!! ※ネタバレ
サメに脚を噛みつかれながらも、目潰しで応戦するケイト!ビビりなのに戦場に放り出されると人間はここまで変わるんだなあ。
◾︎オチ
バラしません。もんの凄いオチが待ってます。
ボクは絶叫しました:(;゙゚'ω゚'):
ボクは昔ダイビングをやっていたんですが、沖縄で無茶するガイドに49m(安全推奨深度は25m)まで連れていかれ、激しい窒素酔いと、めっちゃ早くなった鼓動が頭にガンガン鳴り響き、ブラックアウト寸前の所を救助された経験があるので、ホントに主人公の置かれた状況の恐ろしさが理解できます(因みにボクは25mでも酔い、一時的な記憶喪失も経験してます←ダイビング向いてない←でも海好き)
この作品は、とにかく海底に放り出された臨場感がハンパないです!あまりに恐ろしい疑似体験をしてしまうので、オススメかというと自信を持って推薦は出来ないのですが、とにかく凄い体験ができます!!
本作の監督ヨハネス・ロバーツは、あまり高い評価を受けていない様ですが、とんでもない作品作ってくれてますよ。作品は製作サイドの予想すら裏切るヒットを記録し、同監督の脚本、演出により続編が作られた様です。今月(2019年8月)全米公開ですって!日本にはいつ来るのかな?もちろん観ますとも。
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