太陽が高くなって来て、谷間にも日差しが届くようになって来た。









木漏れ日が作る影の模様が、落ち葉さえ主役にしてくれる。









水は清く、空気は澄んで、気持ちも晴れやかだ。









岩場の流れは厳しくて、水音の激しさも、

渓谷の静寂に吸い込まれて行く。

穏やかな秋のひととき。









枝先の葉の色付きは様々で、岩の黒と水流の白と溶け合っている。









今年、こんなに綺麗な彩の葉を見れたのは初めてかもしれない。









こんなに美しい渓谷が無名?

いや、同好の士が居たから有名なのに違いない。









岩の上の秋景色。










ちょっとカメラを構えるだけ。









そろそろ見飽きてきた?

いや、まだまだです。









葉の状態、光の当たり具合、

渓流の水の流れ。

条件を揃えるのは大変なのです。










色彩豊かな秋の一日。









赤vs黄色。それを見守る青い空。









落ち葉の広場と黄色の光。











増富ラジウムライン。
どんどん進んで行きます。



もう半分くらいまで来たでしょうか。

みずがき湖から上流へ撮り進んできました。

偶然でしょうが、道と渓流の間の林間が広くなって来た気がします。


落ち葉がびっしりと積もっています。

流れと紅葉。に撮り飽き始めていた所で

丁度いい変化です。




林間の落ち葉を踏み締めて川辺に出れば、

また清純な流れを見る事が出来ます。





この辺で広角レンズから望遠レンズへ。

アップ系も狙っていきます。



朽ちた木の幹さえ、物語りを感じさせます。







色付きのグラデーションも、

葉の状態もベストコンディションではないでしょうか。







毎度お馴染みのフィッシュアイでも撮りましょう。





縦構図で見上げれば、こんなに高くまで。






標準ズームに戻して。





真っ赤に色付いた紅葉に影の演出が。







クリスタルラインとの合流直前。

つまりこの辺りが増富ラジウムラインの終わり。


車移動と撮り歩きを繰り返して

随分と歩きました。


今年一番と言える紅葉を堪能して大満足です。


ここでこの日のメインイベントは終幕。


この後は山道の紅葉ドライブを楽しんで、

昇仙峡方面へ抜けます。


状況次第では昇仙峡に立ち寄りたいところ。

あと、気になる水場があるのでロケハンを兼ねて

立ち寄りたいと思っていました。





先日の群馬県紅葉めぐりから数日後、
今度は山梨県紅葉めぐりへ。



予定していた場所は多かったが、
いろいろ事情があり
回れた場所は3ヶ所のみ。

それでも大満足の紅葉めぐりが出来ました。

今回から、その山梨県紅葉めぐり編がスタートです。



時は11月初め。例年より遅い紅葉前線。
情報源のYahoo!MAPの紅葉情報も
今年は信頼度が低い。

半信半疑で向かったのは清里の美しの森。
早朝着。
天気は雲の中で視界ゼロ。気温も低い。
車中で天気の回復を待ちつつ仮眠するも改善されず。

仕方ないので諦めてみずがき湖へ。



清里から国道141で一旦下り、

みずがき湖へ上り返す。

雲は清里周辺だけで、降りてくると快晴だった。

ロッククライマーには有名な瑞垣山。

その麓のダム湖。

それがみずがき湖。


東西に計2本掛かる橋。

西側にはダム堤体。




東側の橋が掛かる谷間は増富ラジウムラインの渓流の入り口。

この時点で紅葉の進み具合の良さが伺い知れる。







みずがき湖の駐車場は広く整備されていて、

売店やトイレもあり、自然公園にもなっている。

みずがき湖の景色を楽しむだけでも満足できる場所だ。




そしてここが今回の一番の目的地。

増富ラジウムラインの入り口。


撮影は増富ラジウム温泉を過ぎてから。

明確な駐車場は無いが、道脇に車を停められる路肩が幾つもあるので、

車を停めて周囲を撮り歩き、戻って移動。

を繰り返して行く。



看板はクリスタルラインだが、

塩川ダム(みずがき湖)からリーゼンヒュッテ辺りまでが

今回の撮影ポイント、増富ラジウムライン。






車道のすぐ脇を渓流が流れている。

こう言う場所がずっと続く。



ちょっと川辺に下りる事も出来る場所もある。






川辺から。

こんなすぐ近く。

電線とかも少ないので、

構図取りも楽。





見上げれば青空。

しかし谷間なので、日向と日影がくっきりと分れている。





落ち葉もたっぷり。

紅葉の色付きも良い。





木漏れ日も渓流の流れの白も、

紅葉の彩りも良い。

撮影意欲をかき立てられる。





いろんな100選があるんですね。




やっと今年1番の紅葉に出会えた気がします。

クリスタルラインとの合流後は川と道の高さが離れて行くので

そこまでが勝負どころ。


とは言え、結構な距離があるので、こんな景色が延々と続く感じです。

一般の観光ならお腹いっぱい、って感じになるでしょう。

が、私には、ほんの少しでも変化があるなら撮って行きたい。


と言う事なので、ぱっと見では同じような写真が続くと思います。


次回も渓谷の紅葉をお楽しみくださいませ。


2024年11月の初め。
群馬県紅葉めぐりに引き続き、
今度は山梨県紅葉めぐりへ。

みずがき湖から増富ラジウムラインへ。

まずはみずがき湖から。



秋の青空に赤い葉が映える。









人造のダム湖であるみずがき湖。

二本掛かる橋の一本を添えて。









そしてもう一本の橋の方。

谷の出口に掛かる橋。

この先に増富ラジウムラインがある。






増富ラジウムラインに入る。



渓谷の流れの脇に降りて行く道。

落ち葉が積もっていて、この先の紅葉の景色を期待させる。









車道の脇から。

こんな景色ばかりが続く。

紅葉の色付きもバッチリだ。









谷間なので、日影も多い。

涼しい渓流の空気が気持ちいい。









とにかく、水の流れと紅葉の彩り。

ここは秋のパラダイスか。









日向と日影。Vの字に。









木漏れ日も秋色に染まっている。









見上げれば青空に紅葉。

美しいコントラストだ。










赤とオレンジの共演。









葉を落とした枝さえ秋の風景を演出してくれる。










緑の葉もまだ有るが、

これまでに無い見事な彩りにうっとりする。











水の流れの白と、秋色の共演。









赤、青、黄色。












群馬県紅葉めぐり。
後半戦は嬬恋方面から山を越えて、
国道18号、安中市や松井田町辺り。

妙義湖と碓氷湖へ。


妙義湖は妙義山の麓を流れる中木川を堰き止めたダム湖。
碓氷湖は旧碓氷峠の道の脇にある元砂防ダム。

どちらも前半戦の様な大きな場所ではありません。

何より。
この時間帯になると日が翳るまでの時間勝負になってきます。
早めに動いて撮っていきます。

山間いの日暮は早いのです。


まずは妙義湖から。




妙義山の岩肌が時々見えます。

観光地ではないので人は多くはありませんが、

釣り人がいました。


そしてちゃんとした駐車場などは無く、

路肩の広めの所を探して車を停めて撮り歩きます。





こちら側は裏妙義と言われているっぽいです。






吾妻峡の時とは違って、湖岸(川辺)まで降りられる所も。

そもそも道自体が水面との高さがあまり高くありません。







山間の谷間ですから、日が翳るまで時間がありません。

碓氷湖より先にこっちに来たのは、

そう言う理由からです。





相変わらず空が青い。

快晴の一日でした。






そして、そそくさと碓氷湖へ。

もうだいぶ日が傾いていて、時間との勝負になってきました。





とりあえず周遊道を。

こちら岸はまだ日が当たっています。






半分ほど歩いた所の橋の上から。

北から南向きに。

左手(東側の山の斜面にも日没のラインが。






こちらはもうだいぶ歩いて、ダムの堤体近辺まで来た所。

駐車場から真正面に見える橋です。


もうすっかり影の中。







ダム堤体近辺から、対岸(北)の山。

斜陽の光の境界線。





そしてこの日のラストショット。


実際にはこんなに暗くはありませんが、

露出コントロールで日没のイメージ。




これでこの日の群馬県紅葉めぐりは終了となりました。

夜明け前から日没まで。

群馬県西部を撮り歩きました。


碓氷湖以外は初めての秋だったので、

新鮮な気持ちで撮れました。


いよいよ紅葉シーズンも本格的な季節に。

(ブログの更新の都合で大分タイムラグがあります)



次もすでに撮影を終了していますので、

順次公開していきたいと思います。


ストックが溜まっているので

どんどんズレていきそうですが。



この日予定していた群馬県の紅葉めぐり。

残りは2ヶ所。

吾妻川の南の山を越えて南部。
安中市や松井田町の辺り。
そこにある二つの湖。
妙義湖と碓氷湖。

まずは妙義湖から。


妙義湖は中木川を堰き止めたダム湖。

八ッ場ダムの様な巨大なダムでは無く、

小さな渓谷のダム湖。


なので、湖と言うよりは、川幅が広い谷筋、と言った感じ。


群馬県の名勝、妙義山の麓を流れる渓谷である。





ダムで流れが堰き止められているので、

流れは穏やか。









湖面のリフレクションが見事。









岸辺にはススキも。









妙義山の岩肌。









午後の日差しが影を落とす。









小さな秋。









青空と妙義山。








その後、碓氷湖へ。




もうすっかり日は傾いて、山の影に落ちるのも時間の問題だ。









ここでもススキは秋を演出してくれる。










午後の日差しとススキの穂









奥にダム。

構造上、これ以上水嵩は増さない。









周遊道の脇にベンチ。

山の彩りを写す湖面を添えて。









フィッシュアイで。









望遠レンズで。









日が陰った様子を暗めに。






この日の群馬県紅葉めぐりはこれにて終了。

日の出前から日没まで。

充実した一日でした。







吾妻峡編 その2



道の駅から歩いて、鹿飛橋から南側ルートへ。





鹿飛橋は赤い立派な橋で、まだ色づき始めの渓谷で

存在感を示していました。


吾妻峡は川辺まで降りる事は出来ないので、

橋の上から川を見るのが一番綺麗です。


鹿飛橋を過ぎると山肌の道。

北向き斜面なので、ずっと日影。道も細く、

さっきまでのアスファルトのバス道とは

打って変わって険しい山道です。



木漏れ日がいいね、とか言ってられないくらい涼しいです。

ここはまだ道幅が広い所。




暗くて、紅葉も無く、カメラを構える機会も無い。

そして思った以上に山道がキツイ。

歩くのに必死。





やっとダム堤体を見れる見晴台付近まで来た。

鹿飛橋から800mしか無かったとは思えないくらい疲れた。






そして最後にコレである。

天に向かって伸びる地獄の階段。









思ったより見晴らしが悪い。

柵ギリギリから見ると、バスルートの終点の転回場見える。

あっちはこっちより堤体に近く、開けていた。


あっちに行くべきだったか。

後悔後に立たず。

だが、来てみなければ後悔さえ出来ない。

そう思えば結果オーライである。

来年は向こうへ行こう。




そして来た道を戻る。


中略。



鹿飛橋。

橋と川が写るポジションがなかなか無い。

観光客も多いので、人が居なくなる一瞬のタイミングを待つ。



そして、バス道を戻る。


バラギ湖の時の様に、少しの時間で景色が変わる様な

時間帯では無いので、変わり映えの無い道を戻る。




それでも何か無いかと見ながら歩く。

時折りバスが走り去って行く。


ああ、あっちなら楽なのになあ、

なんて思いながら歩く。





空は相変わらずの快晴。

日差しも強く、色がくっきりと写る。

もう少し紅葉が進んでいれば。





道の駅直前。橋の上から。


この辺りから川幅が広くなる様だ。

谷の深さは相変わらずだが。


道の駅に戻ると満車だった。

三連休の最後。

紅葉。

快晴。


好条件が重なって人出がマックス!

入庫待ちや場所探しの車がわんさか。


私は早朝のバラギ湖からの流れで来て、

まだ余裕がある時間に来れたから良かったが、

有名名勝地は他人と同じ事をしていたらダメですね。


朝家を出る時に早出で苦労するか、

到着して駐車場で苦労するか。


私は深夜移動をメインにしているが、

それは写真の都合。

でも、それによって駐車場の苦労を回避出来ている。


ありがたい事です。


吾妻峡編 その2

鹿飛橋からバスルートを離れて南側の山肌ルートへ。

北向き斜面なので、終始日影。



吾妻川の流れは早く、谷底は深い。









北向き斜面からの景色は暗い。









川の向こうの南向き斜面には日が当たっている。









流れ込む支流をフィッシュアイで。









南側終端。

天に向かって伸びる地獄の階段。









ダムの堤体は木々の向こう。









秋の景色とダムの壁。









鹿飛橋と切り残しの幹。











鹿飛橋









色付きのいい葉を選んで。









道の駅直前の橋の上から。

見晴らしのいい場所。









深い渓谷は見下ろすしか出来ない。




高原の畑


バラギ湖編 最終回と吾妻峡編 その1です。
群馬県紅葉めぐりはまだまだ続きます。




湖の一周撮り歩きもそろそろ終盤。

この道を越えれば終点です。


実はこの道、昨年来た時に

秋の景色が良いだろう、と思った決定打だった所。


今回撮ってみて、まずまず、と思った。

こういうなんて事無い景色も好きなんですよね。






車を停めた駐車場から。

星景を撮ったのと同じくらいの場所。

時間が経って、見える景色もずいぶん違う。



その後、車で湖の上の高原の畑地帯へ。

湖を上から撮ってみたくて、ポイントを探します。



遠くに浅間山連峰、手前は高原の畑地帯。

湖は見えません。






畑の間の細い道を入って行くと、湖が見える場所を見つけました。

まあ、特別に変わったアングルではありませんが、

上から撮ってみたかったので。


今思えば、嬬恋スキー場辺りまで登れば、

もっと上からのアングルで撮れたかもしれませんが。





畑脇から浅間山。







その後、吾妻峡へ。


ちょっと昔。

某政党の政権時代に有名になった八ッ場ダムの下流。

あの頃は建設中止〜、とか言われてたけど

立派なダムが出来ました。

そしてダムが完成して電車の線路も変えられて、

残ったダムの下流は紅葉の名所となりました。


ダム建設以前の事は知りません。



道の駅に車を停めて歩きました。


川沿いの道は途中二手に分かれて、それぞれダムの堤体直下へ。

北側のルートはバスが走っています。

私はあえて南側のルートへ。

特に理由はありません。

別に料金をケチった訳じゃナインダカラネ!





途中、立派な橋が。




なんか、観音様?ポイのも。

一応、工事関係の犠牲者の慰霊碑っぽく思えたので、

お賽銭を添えて手を合わせました。





まだ分岐前。吾妻峡の看板とバス停。



いや、本当に。ケチった訳では無く、

アスファルトの道を行くバス道より、

山肌を行く南側ルートの方が写真が撮れるかな、という気持ちで。


この判断が、、、。


次回、撮れ高と山道。




バラギ湖編 その3



朝の影が落ちる湖岸の散歩道。









歩き出しの出発地点まで戻って来た。

時間が経って、見える景色は変化した。









湖の上の高原の畑地帯へ。









耕作が終わった畑と、浅間山連峰のシルエット。









とにかく、気持ちのいい朝だ。









バラギ湖を見下ろせる場所を探して。









ススキと湖面と紅葉と。









畑越しの浅間山。







ー※ ー※ ー※ ー※ ー※ ー※ ー※ ー※ ー※ ー※ ー



吾妻峡編 へ。その1





バラギ湖より標高が低い吾妻峡。

紅葉の進み具合もまだまだこれからだ。









渓谷を見下ろす。









丁度真横からの光線で、光と影が分かれていた。









太陽に向かって。









色づきが進んでいる木を。









葉の色付き具合もさまざま。









見下ろす流れに葉を落とした枝。