専業主婦という選択 | おひるねアート.com(日本おひるねアート協会公式ブログ)

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代表理事の青木水理(みのり)です。



では専業主婦という選択についてはどう思うのかと問われる事があります。

なので、私の思う専業主婦について少しお話してみたいなと思います。




■専業主婦はアリか?ナシか?

タイムリーな事に、先日、仲良くさせていただいている子育て関係のある社長さんとお話しした時に
「専業主婦という存在は必要だよね」という話になりました。

父親が働いて母親が家を守るというスタイルは、効率面やお互いの役割分担が明確である、という意味ではすっきりとしているなと思っています。

父親の育児参加、家事参加の問題はもちろんありますが、それは共働きの家庭も同じ。


仕事が好きな相手と、家事育児が好きな相手、だったら利害の一致という面ではベストでしょう。
これは男女が入れ替わってももちろん変わりません。




■都会で子育てすることの現実


また、東京に住んでいると保育料の高さに驚くことがあります。
0歳児を預けると1ヶ月の保育料は高いところは12万円低度。
それでも待機児童が溢れている状況です。
(息子も、定期的に一時保育へ預けていますが、3歳でも1日で1万円近くになります…)


まだ何も出来ない小さな赤ちゃんを見るには、保育士1人につき3人までというのが決まっているので値段が跳ね上がるのは当然なのです。

そんな事を考えると単純に保育園を増やせばいいという問題でもないし

未収園児の子供が多ければもちろんその分、本来保育士が行う業務を母親が担っているのですから、特に小さいうちは、少なくとも0歳児のうちは専業主婦でいた方が社会の効率も良いということにもなるかもしれません。

■一番忘れてはいけないのは自分の気持ち

そして、効率面はさておき、一番忘れてはいけない大事な事は

「ママはどうしたいのか?」

というところです。


正直、子供の情緒や発達面に関しては、どの選択でもそんなに変わらないと思っています。

そして、結局、どの選択をしても私たちは罪悪感に苛まれるわけです(笑)

それなら自分はどうするのが一番後悔しない選択なのか?
そこにフォーカスを当てていくべきなのだと思います。


実際私も専業主婦だった時期が何年かありました。
そのまま、やりたいことがありそれが仕事になって今に至りますが、それでも子供の側にいながら出来る仕事がしたい、と言うのは上の子の時も下の子の時もずっと共通で変わりませんでした。

だから自分が働きやすい場所を作りました。


預けて働きたいのか?

一緒にいたいのか?

一緒にいたいけど仕方がないから働くのか?

一緒にいながら働きたいのか?

預けて働きたいけど出来ないから一緒にいるのか?

同じ専業主婦でも、ワーキングママでも、その理由は様々です。
それなら、◯◯だから仕方がない、では無く、◯◯したいからこうしている、という気持ちで毎日を過ごした方が絶対に良いし、それが選べる社会であれば良いと思っています。

ママが働く事ばかりに世間はフォーカスをしがちで、保育所を増やすとかいろいろな施策をうっているけど、そもそもママ当人の気持ちはどうなのか。

ママ自身が子供と一緒にいたいと思う気持ち自体は無視していないだろうか。


もちろんそれはパパにも言える事で、それを無視した施策を進めてはいけないし、子供はリスクでは無く資産だというふうに考えないと、どんどんと働きにくく子供が増えにくい社会になると思っています。




■全ての人が働きやすい社会を


先日聞いたある話の中に、全ての人が7割くらいの能力で働くのが普通で、残りの3割は皆で補い合う社会が理想という言葉がありました。


勤勉さが日本人の強みですが、それが首を絞めているのも事実です。


私は昨年初めて事務局を移転しスタッフを増やしましたが、うちは全員が小さい子供のいる母親で、そもそも働き盛りと呼ばれる独身の女性や男性がいません。


皆保育園のお迎えがあるし、早退や欠席は日常茶飯事。
(子連れ出勤でも、出来る事と出来ない事はもちろんあり、1ー2歳児はやはり保育園を利用したほうがお互いのストレスなく過ごせるので基本事務局スタッフはお子さんを保育園に預けています)



大きな夢を追いたくても、リソースの限界と、子供の事を考えて踏み出せない時も正直あります。

それでも、じゃあ本来目指していくものは何かと問われた時には

子供が熱を出してもそばにいてあげられない会社ではなく
熱を出したらそれはそばにいてねと快くお休みや早退が出来る会社

なのです。

もちろん、それでも休んだ分はスタッフも休日に出てカバーしたり、子供が寝た後の夜中の作業になることも多く、だいぶ踏ん張ってくれています。
無理をさせてしまって自分の不甲斐なさに情けなく思うこともあります。


考えが甘いと言われるかもしれません。
でもそもそも、全ての人が同じだけがむしゃらに働けと、そうすべきことが一番の正義だという社会はお互いに生きづらいのです。


そしてそう考えながらもじゃあ私自身はどうかというと、やっぱり子供は好きだけど仕事も好きだし、責任も夢もあるので、終電はざらだし土日は出張でいないし、基本今は仕事の事しか考えておりません…(笑)


まぁ、それでも子供がいてこそ成り立つ仕事なのでなんとかやっていけていますし、家族の思い出を作るという理念で良かったと思います(笑)


4月からは子連れ出勤も終わり、息子は幼稚園に入ります。
一応の未収園児時期が終わるわけですが、記事内であげた「自分の選択」が目標時期まで出来たのは有難く、そうさせてくれた周りにも感謝しています。


そしてたくさんのママが、そしてママだけでは無くどんな人もそんな選択が当たり前になるような社会を作っていきたいと思っています。


■どんな選択をしても、それは自分の生き方

心に留めておきたいのは、どんな選択をしてもそれを子供のせいにせず、また子供に依存しない事だと思っています。

子供の人生は子供の物で、親の所有物では無いこと。

あなたのために、も
あなたのせいで、にもならないように。


それは自分の親やパートナーや世間に対してももちろんそうです。


専業主婦でもワーキングママでも、自分の選択に責任を持つ事が、子供やパートナーを始め、他者に依存しない生き方に繋がるのではないかと思っています。


■自分は無力だと感じたら


そして最後に、もし赤ちゃんのいる専業主婦の方で自分が無力だと感じている方がいるのなら、決してそうではなく、社会の中でもとても大切な尊い仕事をしているのだと自信を持って欲しいと思います。

ニュージーランドで広まった有名な詩をご紹介して、この記事は終わりにします。


【today(今日)】
 (作者不明・伊藤比呂美訳)


今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう


人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか


わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた


ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?


今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって。

そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ。




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