一田憲子の「おへそのすきま」ブログ -2ページ目

おへそ21号、執筆中です!




もう今年も残り少なくなりましたね。
街中にはクリスマスソングが流れています。
が、
おへそチームは、まだ年末気分やクリスマスらしさを味わうのはちょっとおあずけ。
怒涛の取材時期を終え、
ただいま執筆の真っ最中です。

この時期は、私も他の仕事もほとんど入れず
書斎にこもり、朝起きてから夜寝るまで、書き続ける日々を送ります。
書くことができるのは、せいぜい1日1本。
つまり、1日ひとり分の原稿です。

部屋の温度を上げ過ぎると、頭がぼーっとしてしまうので、
低めに設定。
足元に湯たんぽをおいてひざかけを。
これで書く準備OK。




取材ノートを見返したり。
レコーダーに録音したインタビューをおこしたり。
取材時に、ものすご~くいいお話を聞いたな~とか
すご~くいい暮らしだったな~とか
あの人に出会えてほんとよかったな~とか
あの場所に行けて幸せだったな~とか
いろいろ感動したり刺激を受けて帰ってくるのですが、
いざ、原稿を書こうと思うと
「あれ?なんだったっけ?」と途方にくれることがほとんどです。





私ったら、何に感動したんだっけ?
何をいいと思ったんだっけ?
あの人は、何を言おうとしてたんだっけ?

そのことをまったく理解していない自分に途方にくれるのです……。

メモを見ながら、もう一度取材の場面を思い起こし
取材させていただいた人の言葉を咀嚼して、
あの話とこの話をつなげ
ああ、そうだったんだ、とわかっていく……。
それが私にとって原稿を書くということ。

毎回この作業をしながら、
人って、暮らしの中でいろいろ感動するけれど、
その正体が何なのか
意外にわかっていないものなんだよな~と思います。

1冊分の原稿を抱え、今日は1人、明日は2人と仕上げていくこの時期は
苦しいのですが、
自分の体験したことと、ガチで向き合っている感じがして
とても充実した1日になります。

でも、いつも思い知るのは、
どんなに取材させていただいても、
その人のことをすべて理解するのは無理だってこと。
人は、自分の体験に照らし合わせて人のことを理解するようです。
つまり、「自分の中にあるもの」の量や質によって、
人のことをわかっていくということ。

もっともっと自分を耕し豊かにしないとなあと
しばし落ち込むのもこの時期……。

でも、だから原稿を書くということが楽しいのかもしれません。


おへそ20周年を終えて
次号は新たな一歩を踏み出す21号。

みなさま、どうぞ待っててくださいね~!

おじさん声




うわ~!!
1か月以上も更新できませんでした。
もう明日から12月。
年の瀬が迫ってきましたね。

みなさまいかがおすごしでしょうか?

おへそチームは次号の取材真っ只中。
あっちへこっちへと飛び回っております。

なのに……。
2週間ほど前から声が出なくなってしまったワタクシ……。

ちょうど2週間前、ムック1冊と書籍1冊の原稿を書き終えて
「お~、あと年内はおへそ1冊だ~」と思ったのでした。
で、
その翌日……。
喉がイガイガ、ちょっと様子がヘン。
「ひと仕事終えてほっとしたら、いっつも風邪ひいちゃうのよね~」
とつぶやきながら、すぐ治るつもりでおりました。

ところがところが……。
喉はどんどんひどくなり、体はだるくなり。
なのに、毎日取材スケジュールでいっぱい。
しかも「大人になったら着たい服」のパーマネントエイジさんの
阪急うめだ店でのトークイベントもあったりして。

いつも駆け込む鍼灸の先生のところへ行ったら
「背中がバリバリですよ。こんなに疲れがたまるまで働いたら
 具合が悪くなるのは当たり前!」
と言われちゃいました。

幸い阪急でのイベント時期は実家に泊まり
帰ったら、母の作ってくれたご飯を食べてひたすら寝て…
と休養させてもらいました。

ようやく今、体調は快方へ向かっていますが、
声はまだちゃんと出ず、おっさんのようなダミ声のままです。

いや~、疲れを溜め込むって恐ろしい!!

そして、1か月前のブログに書いた
「やめるおへそ」
のもうひとつの側面を実感したのでした。

イケイケゴーゴー!で頑張ることは意外に簡単です。
でも、見えない自分の「体の調子」と相談しながら、
「ここらでちょっとやめて休憩しよう」
と自分でコントロールすることは本当に難しい!

でも、長く走り続けるためには、
すこし余力を残して休み、次に走り出すための準備をする。
そんな時間も大切なのだなあと改めて感じました。


「明日やれることは今日やらない」
というのは、私にとっては至難の技。
つい「明日楽になるよう、もうちょっと頑張ろう」
と思ってしまうから。
でも、それは、大事なことを見落としているのです……。
それが自分の体調。

体が元気でないと、頭も心も働きません。
世の中には、見えることと見えないことがある。
「やらないおへそ」というのは、
見えないものまでみてこそ
「やらない」と決められるのだと思います。

目の前に見えることを必死に追いかけることをやめて
「見えないもの」まで見えるようになりたいなあと思う
おっさん声のワタクシでした。


上の写真は、イムネオール。
咳がひどいときに、マスクに1滴たらすととてもラクになります。
ぜひお試しを。

やらないおへそ




秋晴れのいいお天気が続いています。
寒くもなく、暑くもなく……。
この時期は本当に、朝を迎えるのが気持ちいいですね。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?

「暮らしのおへそ vol20」が出て
日本橋三越での「おへそ的、買い物展」があり
あっという間に月日が流れていきました。

おへそチームは、もう新たな一歩、
次の21号に向かって走り出しています。

前号のイントロダクションで
「おへそは、どんどん真似してほしい」と書きましたら、
「びっくりしました!」
というメッセージをたくさんいただきました。

人の真似をしていいんだ!
最初は誰かの真似でもいいんだ!

そう思った方が多かったようです。

私も若いころ、「人真似じゃなく、自分のオリジナリティを育てなきゃダメなんじゃないか」
と思っていた時期がありました。
でも、有名画家だって模倣から始まり
著名なピアニストも、先輩たちの演奏を聴き、
どんな人も、始まりは
「真似」だったのだと思います。
真似してみても、できること、できないことがあります。
それを自分らしく噛み砕き、自分の暮らし、自分の人生で「できること」に編集しなおしていく。
それでいいんじゃないかと思うようになりました。

そして、今の私が真似したいと思っているのがコレ!







伊藤まさこさんの
「やらないことは、やらないと決める」
というおへそです。

日本全国を駆け回り、
代官山蔦屋書店でのトークイベントの日には
「明日から、ニューヨークなの」
とさらりと言ってのけるまさこさんに、びっくりたまげました。
その忙しさは相当なもの。
でも!
午後5時以降は仕事をしないというのです!!
5時になったらすべてをやめて
大好きなシャンパンをあけて、おいしいものを食べる。

その潔いメリハリのつけっぷりに惚れました!笑

まだ、私はそこまでできないけれど、
近いうちに
「夜は仕事をしない」
でいられるようになりたいなあと思っています。

振り返ってみれば、
ご飯を食べて、うだうだとテレビを見て
罪悪感にかられて、慌てて、10時ぐらいからパソコンをあける……。
そこから仕事をしても、せいぜい2時間か3時間ほど。

だったら、ぎゅ~っと集中して、
夜の時間をあけることができるかもしれない。
そう思うようになりました。

以前、憧れの先輩が
「明日できることは今日しない」
とおっしゃっていました。
つい前倒ししてやってしまいたくなるけれど、
「今、やらなくていいこと」ってある。

「やらないこと」を「やらない」と決めるのも、
自分の1日を豊かにするひとつの方法だなあと思います。

夜、ご飯を食べたら仕事をしない。
そう決めたら
食後の時間をどう使おうか、
ワクワクしてきます。


子育てで忙しい方は、
そんなことも言っていられないのでしょうけれど、
どこかに
「やらない時間」を作ってみてはいかがでしょう?

やることを増やすより、ずっと難しいかもしれないけれど、
その分、他の豊かさがやってくるような気がします。

その後のおへそのお買い物







日本橋三越での「おへそ的、買い物展」
無事終了いたしました。

たくさんの方に来ていただき、
みなさんが、会場をぐるぐる回り、それぞれの店主とおしゃべりしながらゆっくり
お買い物をされている姿を見るのは、
本当に幸せなひとときでした。

あちこちから駆けつけてくださったみなさま、
本当にありがとうございました。


そして、お忙しい中協力してくれた店主のみなさん
三越のみなさま
本当にありがとうございました。

上の真っ赤なダリアの花は、
今回のレセプションパーティーのときに、
10年前に「暮らしのおへそ」を一緒に立ち上げた
編集者の雨宮安奈さんがお祝いに持ってきてくれたものでした。

これには、私たちにしかわからない意味が含まれており……。
1号目の巻頭の夏木マリさんのおへそのひとつが
「大輪の花を飾る」
で、
ダリアの真っ赤な花を撮影したのでした。

そんなことを覚えていてくれて、
持ってきてくれたことに、ただただ感激!

今回の会場には
おへそをずっと読んでくださっている時間だったり、
おへそのことを好きと思う気持ちだったり、
私たちのために準備してくださった期間だったり、
そんな目に見えないものが、いっぱいに満ちていて
これから大事にしていくものって、これなんだなあと思わされました。


みなさま、本当にありがとうございました。


さて!
「おへそ展に行きたかったけれど行けなかった!」
という方もいらっしゃるのでは?
そんな方のために、
実はこの後、ちょっとだけ
「その後のおへそ」のお楽しみがあります。

9月30日(水)、本日から1週間、一部の商品を
日本橋三越新館4階で販売していただけることになりました。
もし、この週だったらいける!という方、ぜひお買い物の続きを楽しんでくださいませ。


展開場所:日本橋三越 新館4F ライフ&スタイル イベントスペース
期間:9月30日(水)~10月6日(火)
問い合わせ先:03‐3274‐1626
ブランド:くるみの木(食のみ)・高橋よしこ(エジプト塩・詰め替え用・モロッコ塩)・エバゴス・トラム・オンザブック(シューズなど雑貨)


さらに、お店には行けない、遠くにお住いの方のためにWEBでも販売いたします。
ぜひ覗いてみてくだいね。

http://mitsukoshi.mistore.jp/onlinestore/women/oheso/index.html


みなさま、ぜひお立ち寄りくださいね~。

おへそ10周年




秋晴れの爽やかな日が続きます。
シルバーウィーク、みなさまいかがおすごしでしょうか?


私は、やっとこさ「大人になったら着たい服」の入稿がひと段落し
他の仕事もちょっと落ち着き
は~~~と脱力しております。
そして、溜まりに溜まった部屋の片付けに着手!
昨日1日で
机の上にてんこもりになっていたDMを整理処分し、
本棚を整理し、
洋服ダンスを片付け
書斎の書類をモリモリ処分し、
お~~~気持ちいい~!!と目覚めた本日は
朝から洗濯祭り。

そして、この夏はまっていたトマトソースづくりを。
忙しくなって、夕食はひとり、という日はついついパスタになるのですが、
私はど~も、トマト缶というものがあまり好きでなく、
卵型のミニトマトを大量に煮て冷凍しておきます。
オリーブオイルたっぷりめに、ニンニクを入れトマトを入れて煮込んで、
塩で味付けするだけ
なのですが、これがフレッシュでおいしい!
食べるときに、唐辛子で辛くしたり、ハーブを入れたり。


さて、そんな中、湘南T-SITEの蔦屋書店さんに行ってきました。









先日、代官山蔦屋書店で「おへそ」のトークイベントでも司会をしてくださった
勝屋なつみさんが、すばらしい展示をしてくださっていました。
小部屋の壁の上部には、1号からの「おへその言葉」がずらり。


好きなことをしていれば
いつも楽しい。

は、あの取材がまさか最後になるとは思いもしなかった、
イラストレーターの安西水丸さんの言葉(vol15)


うまくいきそうにないことを
仕事にした

は、ミナペルホネンの皆川明さん。(vol1)


ああ、あんなことあったなあ。
こんな言葉聞いたなあ。

と自分で作った本ながら、
しみじみ感動しながら読ませていただきました。

全20冊すべてに目を通し、
「おへそ」を拾い上げてくださった、勝屋さんに改めて感謝!

しかも、過去の号に出ていただいた方に関連する書籍を集めて
並べてくださっていました。
この選書、見ているだけで楽しいですよ~。


上田義彦さんの新しい写真集あり
野村紘子さんの「消えないレセピ」や
「トラネコボンボンのお弁当」
写真家笹本恒子さん、ユキパリスさん、
そのほかいっぱい!!

あれこれ欲しくなっちゃいます。


勝屋さんの、丁寧なお仕事ぶりに、さすがだなあと刺激を受けました。
手抜きをせず、自分の手間と時間を使い、仕事をする、
ということの意味を、見せていただいた気がします。

以前、別の本のトークイベントのとき、
勝屋さんの仕事のポリシーは
「素早く、丁寧に」
とおっしゃっておりました。
返事などのレスポンスは早く!
仕事の内容は丁寧に!

一見相反するこのふたつはセットになったとき、
すごい力を発揮するのですね~!


さて、こうやって作ってきた「暮らしのおへそ」20冊。
10周年!

先日もお知らせしましたが、
日本橋三越での「おへそ的、買い物のすすめ」展は
9月23日(水)からです。
 着々と準備が進んでいます。
 「おへそ」の言葉も展示予定。
 出店者も、ご都合がつく方は店頭に立ってくださいます。
 私もなるべく通います。

そして、トークイベントも開催!

26日(土)14時~は
 ヒーミーの下川宏道さん イイホシユミコさんと、おふたりのおへそについて

  大阪では同じビルにお店があるおふたり。
  3人で話すたびに、まるで漫才みたいで面白いのです~。
  きっと「ぶっちゃけ」話ができるはず!

27日(日)14時~は、
 野村紘子さんと「おもてなし」について
  ぜひぜひ、みなさまに「なま紘子さん」に会っていただきたいのです。
  そのお話の仕方、言葉の選び方が本当に優しくて美しい。
  家族のために、友人のために、ずっと料理を作り続けてきた紘子さん。
  着々と歩まれてきたからこそのおもてなしの方法には、
  きっと普段の料理にも役立つ知恵があるはずです。


みなさま、ぜひいらしてくださいね!