季節もの | おべんとう作家 尾原聖名

おべんとう作家 尾原聖名

おべんとう作家。松山出身。
”食”に関わるすべてのもの(食べ手、作り手、食材、土、水、空間など)が
一枚の絵になるような時間をつくる”おべんとう作家”として活動を始めました。

 森見登美彦先生の「美女と竹林」を読む。先生の作品としては私にはちょっと物足りないけれど、時々ある失笑してしまうところがたまらん。竹林への熱い愛がバカバカしいのですが、そのバカバカしさにたくさんの人が好んで巻き込まれているのもいい。そして、先生のサクセスストーリーがさらりと書かれていて、なんだか素敵。あやかりたい感じに進んでる。妄想のサクセスストーリーは先生ワールド全開で最高!

 娘が図書館で本を借りたいというので、公共の図書館へ。今、10冊も借りれてすごいな~。ずっと読みたかった道尾先生の作品はまた貸し出されていたので、せっかくだから別のものを。
 「月の恋人」を借りる。
 え~。このストーリー展開とか心情の表し方とかヒットやなあ~。なんか「良い」とか「悪い」だけで相手との関係をつなげたり閉じたりしないこと。好きと嫌いの表裏一体も絶妙でした。ラブストーリーって感じでもなく人との関わり方をしれたような。この仕事をしていて、時々ある人に「相手に良く思ってもらえるように、書いてください。」など、ブログやFBの記事を読んで言われることがあります。嘘や大袈裟なことはいけないけれど、まあ、言い方を気をつけるっってことはしないとなんだろうなと思うこともあります。この登場人物たちはそういうのもなし、相手に良く思われようとせず、本音でぶつかって傷ついて。諦めない関わりから、少しづつ相手を理解して思いやる気持ちが自然と生まれる。男女間だとこういうのもいいのかもね。

 


 明日の水曜ごはん

 ・お昼にお弁当の注文があり、その残りかな?
 ・ほうれん草ローフ
 ・大徳寺納豆入り和菓子

 「水曜ごはん」山越2-11-17 17~20時