柿食う客という劇団の演劇。とつぜんYouTubeにオススメされて、何気なく観てみたら、超よかったやつ。


何の事前情報もなく観たんだけど、俳優さんたちの自己紹介から、おそろいのオーバーオールでわいわいフランダースの犬ごっこしてるの、男子校の昼休み感あるな~かわいいな~と思ってたら、急にドイツの軍人の話に突入。あれ?そんなシームレスに!?


主人公のヒュンケルがね、優秀な若き軍人(かつイケメン)なんだけど、彼が、フランダースの犬大っ嫌いなんですよね。あぁ~、もう不穏なフラグが…(笑)。ヒュンケルは、バラックという劣等生の面倒を見ることになる。二人のあいだにだんだん芽生えてくる友情。そして始まる第一次世界大戦。巻き込まれるドイツ。いよいよイヤな予感しかしないよ!


悲劇の予感を匂わせつつも、最後までぐいぐい観れちゃったのは、何をかくそうBL臭がするからです。といってもハッピーエンドがお約束の現代BLではなく、どちらかというと悲劇的な最後がお約束の「耽美」と呼ばれていた時代のBL臭が。


最後、ヒュンケルにつきつけられたのは、「人間やめますか、それとも生きるのやめますか」っていう究極の選択ですよね。となると、勝ったというか、生き延びたあの人たちも、体は生きてるけどそれだけで人間は生きてることになるのかしら、という…。これが戦争。戦争に勝者はいないのだ。もう、カフェで観てたから涙をこらえまくりながら観た。


しかしこの劇団と作者さんすごいな。もっと観てみよ。







●メルマガはじめました!

 

主に新刊の連載と、購読者さんからのおたよりにお返事するコーナーなどあり〼。

 

ご購読はこちらからできます! 初月は無料なので、登録・解除はお気軽に~。

↓↓↓

大原扁理のやる気のないラジオ メルマガ版 (mag2.com)


メルマガタイトル:大原扁理のやる気のないラジオ メルマガ版
対応機器 :PC・携帯向け
表示形式 :テキスト・HTML形式
発行周期 :毎月 第2金曜日・第4金曜日
創刊日 :2021/4/9
登録料金 :550円/月(税込)