やしまたろうさんの絵本。

主人公の女の子・モモちゃんは、生まれて初めて、自分の「あまがさ」っちゅうものを買ってもらいます。はじめての自分のあまがさなもんだから、はやく使ってみたいんですよね。ところがぜんぜん雨が降らへんの(笑)。

ほんで、あまがさを使ってみたいあまりに、晴れの日にも、風の日にも、いろいろ理由をでっちあげて、なんとしてもあまがさの使用を試みるのがチョーかわいい(笑)。

だけどお母さんに止められてしまって、そうしてある日、ついに雨が降る!!

ここでめでたしめでたし、ならふつうの絵本。ところが最後、すっかり成長したモモちゃんがドーンと出てくるんですね。そしてあのあまがさのことを忘れているのです。ここで胸が締め付けられた。これ、モモちゃんの親の語りだったんだ。

あんなに待ちきれなかった「はじめて」を、本人じゃなくて、親のほうがおぼえている。私は何を忘れてきたんだろうか。

●メルマガはじめました!

 

主に新刊の連載と、購読者さんからのおたよりにお返事するコーナーなどあり〼。

 

ご購読はこちらからできます! 初月は無料なので、登録・解除はお気軽に~。

↓↓↓

大原扁理のやる気のないラジオ メルマガ版 (mag2.com)


メルマガタイトル:大原扁理のやる気のないラジオ メルマガ版
対応機器 :PC・携帯向け
表示形式 :テキスト・HTML形式
発行周期 :毎月 第2金曜日・第4金曜日
創刊日 :2021/4/9
登録料金 :550円/月(税込)