『漂流教室⑩』

天才漫画家・楳図かずお先生の長編SFマンガ。

学校にアイツが帰ってきたと思ったら、「富士山の見えるところに天国がある」という謎の言葉を残して息絶えてしまう。そしていままで出てきたなかで最強と思われる未来生物が…。さらに巨大スモッグに学校が覆われてしまい、「天国」を目指すことにした子供たち。「天国」とはいったい何のことだったのか…。

で、子どもたちはなんと人工知能との会話に成功するんだけど、楳図先生の頭のなかってGoogleアシスタントが登場するよりも50年早かったんですねぇ…。で、意外と人工知能の話し方がきちんと情報工学の知識にのっとっているようで（と、情報工学の知識がない私には見える）、テレビであんなに奇天烈なキャラだけど、楳図先生ってばほんとは頭もいいんだな～それを見せないところが素敵～と感心しちゃう。

しかし空腹で限界を迎えた子供たち、ついに阿鼻叫喚の様相を呈するが、決してあきらめない翔の捨て身の作戦に胸がギュッとなる。が、がんばれ翔！次の最終巻まで死ぬんじゃないよ！