佐野洋子さんの絵本。

あるひ、ねこはともだちをさがしにでかけます。

とちゅうでへびに会うけど、「こんなひもみたいなの、ともだちじゃない」とか思って素通り。でもこのへびが謙虚で健気。「ぼく、ちょっと長すぎるんです」「ぼく、にょろにょろしすぎるんです」

それでゆく先々で再会するんだけど、いかんせんねこはへびのことが気に入らなくて、冷たくするのだが…。

この絵本のインスピレーションになったと思われる、佐野洋子さんの巻末のみじかいエッセイがよかった。

子どものころ、隣に住んでいたひろちゃんと毎日あそんでいた佐野さん。でも、佐野さんはひろちゃんのことが嫌いでした。

ひろちゃんとのエピソードを読むだに、遊んでるっていうか、ただいじめられてるだけじゃ…。なのに、たくさんの思い出に感謝している、と結ぶのが佐野さんらしいなあ、と思った。

カンヴァスに油彩で、筆のいきおいが目に見えて、絵も好きだし、ねこの表情もすごく良かった!