中国人作家・楊逸さんのデビュー作&文學界新人賞受賞作。

 

中国人のワンちゃんが、新しい生活を求めて日本の田舎に嫁いできて、中国お見合いツアーの仕事をするのだが、、、という話。

 

ところどころ、「日本語って、こんな言い方するっけ?」と小石につまずく感じがするけど、そんなもんどーでもよくなるくらい、主人公がかわいい!!

 

「そんなに男にホイホイお金あげて甘やかしたらあかん!」とかつっこみどころもありますが、こんなに応援したくなる登場人物って、昨今日本の小説であんまり見かけないような。

 

と同時に、ワンちゃんがもし、目に見えるわかりやすいゴールはもうとっくに通り過ぎてしまったような日本社会に生まれていたら、どういう人になっていただろうか、とか思った。

 

 

●文学界新人賞の本(隠居の本棚より)

 

『風化する女』 木村紅美・著

 

『最後の息子』 吉田修一・著

 

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