江戸時代の観相家、水野南北に興味があってこの本を読みました。水野南北というのは、ものすごいざっくり言うと、「食と開運」の関係を研究した人です。食相とでもいうんでしょうかね。

南北によると、粗食というのは自分の働き以上に食べてはいけない。少なくした分だけほかの人が食べられる。これは陰徳を積むことになり、この徳によって開運する…らしいです。


私はふだんから一汁一菜の粗食です。なぜかというと、美食とかめんどくさいからです。

めんどくさくて粗食やってるだけなのに、徳がつめるなんて超おトクです。もう価格破壊です。これがほんとなら、めんどくさがり屋であればあるほど強運に…。神は隠居をお見捨てになってはいなかったのですね。ありがとうございます。


でも「粗食の実践者は霊的に位の高い人」っていうのは、さすがにひとまとめにしすぎじゃないでしょうか…。私みたいに、ただずぼらで凡人で粗食な人もいますから、そんなにハードル上げんといてほしいです。神様におかれましては、すみませんが私にあんまり期待しないでください。


この本、菜食から始まって粗食、少食と続き、なんと最後に無食の人々を紹介しています。私も食べなくていいなら働かなくてもよくなるし、ラクだな~と一瞬思いましたが、だんだん「無食で万病を治す奇跡の人」みたいなオカルティックな方向に…。

カバーの著者紹介を見ると、「月刊誌ムーに寄稿」。やっぱりね…。



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