『なぜ世界は存在しないのか』(マルクス・ガブリエル)最先端の哲学書。そしてユーモアたっぷりの記述。しかしこのタイトルには、引っかかる。そもそも「世界」とは、なんだろう。「世界とは、すべての意味の場の意味の場、それ以外のいっさいの意味の場がそのなかに現状してくる意味の場である。」だとしたら、「世界は存在しない」のではなく、「世界は存在するかもしれないが把握できない」とすべきではないか?私は、哲学には、もう出番はないように思っていた時期がある。本書を読んで、また哲学の面白さを満喫した。
『日本近現代建築の歴史』(日埜直彦)明治維新からの150年の建築史を、だいたいはじめの100年と近年50年に分けて、前者を国家主導の、後者を脱国家事業としての建築群として捉える。画期的な試みと言える。「国家のための建築は国家を根拠とし、資本のための建築は資本の論理を根拠とし、そして新世代の建築家がそれらを拒否して向かった「私」のための建築は「私」のリアリティを根拠としていた。」著者は、おおむね 辰野金吾、丹下健三、磯崎新を論じて、時代の結節を示す。1970年代以降は、国際的にも日本人建築家の名声が轟いたが、翻って日本の土地を見れば、奇怪な建物がところどころに建っては消えてゆく、まことに異様な風景がある。本書の後半部に、幕末期の江戸を撮ったイタリア人の写真がある。その景色は美しい。いまの日本には、こういう景観は失われて久しい。
2021/5.10,17 TIME asia 100 の注目企業The future of Business企業、会社のカテゴリーで注目すべき100社を取り上げた初企画。コロナ禍巣ごもり需要で伸びたオンライン事業、ワクチン開発に携わった会社、環境に優しい持続性を目指す企業。もちろんGAFAが先頭を切る。日本からは、NINTENDO、SONYなどゲーム産業、そしてSoftbankが入る。コロナ禍で経済が大きく落ち込んでいる反面、業績を伸ばし、将来有望な会社も少なくない。