行動観察の考査では、
「じゃんけんゲーム」や「紙コップ積み」など、
チームが一丸となって進めていく課題がよく出題されています。
ルールを確認しあったり、どうすればうまくできるか教えあったり。
課題をクリアすべく、他者と熱心に会話を重ねようとする子供たちの姿からは頼もしさを感じます。
でも、少し気になることもあります。
それは会話の中でしばしば、
「どうしようか?」
「どうする?」
「そうしようか?」
という言葉が使われていることです。
「どうしようか?」や「どうする?」は、実は自分自身の意志が弱いと感じる曖昧な言葉です。
経験を積み、言葉の意味や使い方を熟知した大人ならともかく、幼児期の子供の会話においては言いたいことが正しく伝わらないことがあります。
「どうする?」って、
何を「どうする」なんだろう?
「そうしようか?」って、
これをしようっていう意味かな?
大人ならすんなりわかることでも、
子供の場合、こんなふうに戸惑ったり誤解したりしてしまい、チームワークが滞ってしまうことも少なくありません。
これを防ぐには、ご家庭でできるだけ
「どうしよっか」
「ねえ、どうする?」
といった会話を少なくすることです。
お子さまに問いかけとするときも、
「どうする?」ではなく「あなたはどれがいいと思う?」など、
《相手がどう思っているのか》ということを意識した会話に変えていきましょう。
コミュニケーション力を高めるには、
単語ではなく文章で話すことも大切です。
例えば「ご飯の後、何をして遊びたい?」という投げかけに対して、
「パズル!」と単語で答えるのではなく、
「この前、おばあちゃんに買ってもらった乗り物の絵がたくさん書いてあるパズル。
あのパズルをお母さんと一緒にやりたいな」
など、できるだけ丁寧に、文章で答えられるように促していきましょう。
このような会話を重ねると、語彙力も上がります。
質問に単語で答えるお子さまと、
豊かな語彙を使い文章で答えるお子さまとでは、面接での印象も大きく変わります。
お子さまへの問いかけや会話に気を配り、
日々の生活のなかで工夫し丁寧に過ごすことで、
お子さまの会話力を高めていきましょう。
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