ゲストハウスが作りたい！という次の道標ができ
オーストラリアで働くため
５日間だけ日本に帰国しておりました
その５日間、
岡山に帰らない選択をした私たちに会いに
私と夫、それぞれの母親が
岡山から上京してきてくれました
生まれてから
大学も就職も実家がある岡山市北区内で完結し、
結婚まで実家暮らし、
結婚後も実家まで車で１５分、という私にとって
この世界一周の１年間は
初めての親離れで、
離れたからこそ
色々と
思うこと、感じること、感謝すること、
反省すること、恨むこと・・・
それはもう様々な感情が
山のように川のように、降って湧いていました
理由は書きませんが
母親が東京にきてくれた時は
正直私は「母に会いたくない」と思っていて。
そんな母が、
東京最後の夜に私に話してくれたのが
「私が世界一周に行っている間に
私の祖父が亡くなっていた」という話でした。
愛。
その圧倒的な愛は
世界一周中１番の学びだったと思います。
出発前、
私には２人の祖母と１人の曽祖母、
今回亡くなった１人の祖父がいました
１年の間に何かあるかもしれない、とは思っていたけれども。
そのつもりでお別れもしたけれども。
それでもやっぱり
私の意識の中で祖父はその中に入っていなくて。
そのくらい急だったし
そのくらい感謝を伝えてお別れをしていない。
もう大後悔。
私が勝手に楽しんでいる間に
祖父は亡くなっていて
「恵美ちゃんは今楽しんでるから」
「世界一周は長年の夢だったから」って
家族は全員で
「祖父の死を知らせない」という選択をしてくれた。
おじいちゃんも
「楽しんでるのが１番だから」って
その選択をしてくれたらしい。
それでも。
２７年間かわいがり続けた初孫に
最後会いたいって
本当は思ったんじゃないのかなあ？
「恵美のこと思ってくれたんだよ」って
みんな言うけれども
いやいやいや。
もうすぐ死んでしまう自分の願いより
これからも生きる私の幸せを願ってくれる強さが
私には分からない。
２泊３日、
ずーーーーっっと笑って一緒に楽しんで。
そんな母の胸の中には
自分の父が亡くなったという辛さがあったこと
それでもずーーーっっと一緒に
笑ってくれていたということ
みんなが「恵美のために」って
自分の大切な人の死を胸に抱えて
それでも私の幸せと楽しみと夢を優先してくれていたこと。
死を前に
最後の最後まで他人を思える強さ
そんな愛と強さを私は受け止めきれなくて
そんなに愛してもらっていたって正直分かってなくて
私がまっすぐ歩くために
どれだけたくさんの人が
まっすぐな道を作ってくれてたんだろうって。
「夢」ってなんて
耳障りのいい言葉なんだろう、って。
これからまたオーストラリアに行く自分が怖くなって
「夢」「夢」「夢」って、
その夢の犠牲になっている人が
いるんじゃないかって。
もう怖くて怖くて怖くて怖くて。
今もまだ怖い。
「恵美が楽しいのが１番だからね」の言葉を
私はまだ信じられない
「夢を叶えるのが祖父の願い。
みんなへの恩返し」とか、まだ思えない
けど。
私はやっぱりオーストラリアへ向かいます
なんで向かうのか分からない
帰国までにまた起こるかもしれない
誰かの死を乗り切れるっていう覚悟もない
このまま、大好きな家族と
いつでも会える環境の中に戻りたい、とも思う
それでも。やっぱり向かう
まだ言葉に出来ないけど
心のどこかは正解を知ってるんだと思う
今回の家族のおっきなおっきな愛が理解できるのは
私が母になった時かなあ？
孫ができた時かなあ？
なんか
勝手に
人生を操れる気でいたけれども
地球を少しは知った気になっていたけれども。
人生はすごい
知らないことだらけ。
人生は尊い
面白い
すごい
美しい
覚悟はない。
覚悟はないけれども
人生の面白さと未熟さと。
まだ見ぬ地球の広さと眠る可能性は
嫌という程、感じてる
だから。
精一杯、生きる。
オーストラリア、行ってきます！
小倉恵美
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