天然砥石の取扱説明書(其々の面白さの巻) | ogricat-creationのブログ

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趣味の写真と、包丁を研ぐことなどを書いていこうと思います。
カメラはソニーのα7Ⅲを使用しています。

今日は久しぶりにカンナをくっ付けてみました。一度出来ると感動は少ないような気がしますが意識をしないと付かない様にも感じます。

さて、どんな石にもくっつくのでしょうか。過去に付いた石は新田に人造2000番に成ります。付くことが良いかどうかは不明ですが、田村山や中山には付くような気がしない事も事実です。

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知人から突然の連絡です。

知人「昨日鯛釣りに行ったんだけど食べる」

私「頂きます」

頂いたのは2キロオーバーの雄の真鯛です。実際には半身はお刺身で頂きました。歯応えが有り美味しく頂きました。

残りですが「鯛の塩釜焼」を作る事にしました。

レシピ

塩 1.5キロ

卵の白身 4個分

鯛の半身

ローリエ  4枚

レシピと言っても適当ですが、塩釜を作ります。塩と白身をコネコネしてオーブンで焼くのみです。

色々なやり方が有るとは思いますが、今回はローリエを数枚置いて焼く、、其れのみです。

娘が適当に絵をかき180度のオーブンで50分焼きました。

お味ですが、ふんわりの白身と程よい塩味で最高に満足と成ります。

残りの部位は干物にしました。余すことなく頂く事が大切だと思います。釣りをする人の特権を少しお裾分けさせて頂きました。

話が変わりますが、知人が中華鍋を育てています。少しは私の影響も有るかも知れません。お手本とは大袈裟ですが、育て方と使いかたをレクチャーしました。今回はスクランブルエッグを作りました。

レシピ

卵 3個

塩コショウ

後は映像の通りです。今までとの違いは火加減ですが中火と成ります。少し前に油に付いて調べましたので使いかたを勉強しています。今までは良く鍋を焼く事が普通と考えていましたのでここの所が全く別になります。しかしどうでしょう、数回作っていますが油っこくなくとても舌ざわりの良い卵料理と言えます。
*動画の掲載出来る時間に決まりが有りますので中途半端な終わり方になっています

今回の卵料理はサンドイッチにする目的です。フワフワのスクランブルエッグのサンドイッチは家族からも評判でした。鉄鍋での料理は油っこく無くとても美味しく出来る様に思います。

以前途中で挫折した中華鍋ですが、やり方が分かれば本当に楽しいものです。

今日の本題です。

写真は丸尾山の砥石ですが、最近考えている事が有ります。例えばカンナがくっつく石も有れば、硬く地を引く石も有ります。当然使いかたを工夫して用途に合わせて使うのですが、どの石が良くてどの石がダメなのでしょうか。以前この様に書きました。

「バカと天然砥石は使いよう」

本当にその様に考えています。

大工道具を扱う方からは、東物と西物と言う話を良くお聞きします。石の質が違う様なイメージでしょうか。実際に使ってみると天然砥石には個性がありそれぞれの研ぎ味が有ります。

泥っけのあるものと無いものも有れば、硬く締まり且研ぐ力が有る物も有ります。人により良い石とは異なるのかも知れません。

人気の中山などは締まっていて且研ぐ力が有る石となるのかも知れません。

その反面丸尾山などは少し軟らかめだと思います。よく言えば反応が早いと言えますが、悪く言えば軟らかいと言えます。しかし軟らかいことが悪いことかと言えば一概にそうとは言えません。

下の石ですが、左から

新田巣板、中山、丸尾山2点と成ります。タイプは全く違うともいえる石たちです。丸尾山は研ぐとドロが出ます。包丁の刃先を研ぐではこれはこれで使い易いと思います。左の2本ですが、ドロは少ないのですが反応は良く黒い研クソが直ぐ出て来ます。単純に何方が良いと言えれば簡単なのですが、、、、、

今後は其れの良さと使いかたを考えて行こうと考えています。

さて、研いだカンナ刃ですがとても綺麗に研げていると言えます。最終的に使う石、途中で使う石と其れの使い分けが有るのでしょうか。

 

本日のまとめ
中華鍋も育て方一つで使える様に成りました。天然砥石に取扱説明書は有りません。どう使うかは人それぞれです。
弟子「先日買った天然砥石ですが外れでした。どうやっても良い刃が付きません」
私「どんなふうにダメなのですか」
弟子「粗いのでしょうか。キズが入ります」
私「私のお気に入りの砥石も最初は同じ様な感じの物が沢山有りましたよ」
弟子「どうして良く成ったのですか」
私「どうやって使ったら良さを引き出せるか一本一本考えるのです」
弟子「本当に取扱説明書でも付いていたら良いのですがね」
私「誰も天然砥石の取扱説明書は作れないのでしょうね。なので、私もお前に教える事が出来ないのですよ。一本一本違うからです」
弟子「分かりました。使いかたを考えてみたいと思います。」
天然砥石とはそこのところが面白いところだと思います。