圭三郎_VS_SK4(圭三郎の勝利と意外な盲点の巻) | ogricat-creationのブログ

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趣味の写真と、包丁を研ぐことなどを書いていこうと思います。
カメラはソニーのα7Ⅲを使用しています。

本日のクレアですが妻の手づくり服となります。最近は作るスピードがアップしたようです。数日で完成してしまいます。個人的にはこれだけつくれたら買う必要は無いのではないかと思うのですが、売っている洋服はまた可愛いとの事です。
ブル―系の落ち着いたコーディネートでクレアが大人っぽく見えます。このまま式典などへ行けそうな雰囲気が有りますね。今年9歳のクレアですが合いも変わらず元気いっぱいです。
元気いっぱいと言えば圭三郎も元気いっぱい頑張っています。昨日から刃先を研いでいます。刃先の付け方は本当に行く通りものやり方が有ると思います。例えば人造砥石で研いだ方が鋭い刃が付くはずです。切れるでも切れるのでは無いでしょうか。天然砥石の場合も遜色ない刃に成るとは考えていますが如何せんコツが要ります。
下の写真ですが本日の午前中に削った鰹節です。矢張り木屋さんのSK4には敵いません。血合の赤が濃いのは単に厚みのせいだと分かりました。
家族「お昼ご飯は何にするの」
私「外食か家かどっちにする」
家族「クレアが可哀そうだから家!」
私「了解、蕎麦かパスタかな?、、、蕎麦で良いですか
家族「良いよ」
 
削った鰹節で出汁を取ろうと考えた訳です。
「さて鰹節を削りますか」
ある日の刃物店での会話を思い出しました!
店主「かつお節削り器の刃この部分出ているから削っておくね」
私「ありがとうございます」
そう言えばあの時言っていたな!
店主「この部分カスが詰まるでしょ」
確かに詰まるのですが気にはならないのでそのままにしておきました。
圭三郎の台もこの部分(下の写真の部分)にカスが付きます。のセッティングも乾燥から変わりますので自分自身でするしか有りません。折角なので修正をしましょう。削ると言っても十数ミクロンくらいでしょうか、怖いのでほんの少しです。さてその結果は、

「何という事でしょうか!」

*刃を角を少しだけ削りました
刃先は朝のままです。出てくるかつお節が色白です。圭三郎ですが我が家に到着した頃の様に高性能と言えます。
恐らくですが、薄く削るためには刃先だけではダメなのだと思います。もし、同じ様にカンナにお悩みのある方は参考にしてください。
面白い様に削れます。
もう一度比較です。下の写真が修正まえ。image
刃は同じで修正後です。
完全にSK4に並びました。もしかしたら抜いたかもしれません。良い勝負と言えます。
約33グラムのかつお節を削りました。
レシピ
 水 1200cc
 かつお節 33グラム
 昆布  適宜
上品な出汁の完成です。
今回は冷蔵庫に有るエノキとマイタケを入れて頂きました。
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追い鰹です。相変わらずの見栄えですが大満足の家食です。
麵は信州の乾麺ですがとても美味しいです。
*以前紹介した「伏高」さんで購入したお蕎麦です。
今回はお蕎麦にかつお節をのせてクレアももり蕎麦を頂きました。
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本日のまとめ
 今回やっと圭三郎が勝利しました。ずっと刃が原因と考え刃を研いできました。しかしだからこそ毎日天然砥石で研いでいて色々な事を考える事が出来ました。間にカミソリも登場しましたね。天然砥石にはタイプが有ります。例えば、
1.水を吸う石
2.水を吸わない石
3.硬い石
4,硬く無い石
5.粘板岩や頁岩、凝灰岩など色々な種類も有ります
6.その他目の詰まり方や粗さなど
剃刀が切れないことからどうしてかをずっと考えていました。天然砥石の使いかたのレパートリーが増えた事も報告させていただきます。忘れない様にノートに纏めようと考え少し書きました。天然砥石を初めて持った時には砥石に水を貼って研ぐくらいしか分かりませんでした。
その頃良く聞きました。
1.天然砥石はドロを使います
2.ドロは流しません
3.天然砥石は研いでゆくと粒子が細かくなります
4.硬い石は名倉を使う事があります
5.この石は硬めですが名倉を使うほどでは有りません
しかし、この事だけでは上手く出来ません。どうしてかが分からないからです。確かに何となくは理解出来るのですが直ぐに壁にぶつかります。ある時に理解出来ました。
「天然砥石で研いでゆくと粒子が細かく成るのだとは思います。しかし中々理解が出来ません。硬い石を使い熟せるようになり初めて分かりました。刃先のキズが減り光りだします。確かに粒子が細かく成ったことの証なのだと思います」
 
 
今回、圭三郎のカンナ台をほんの少し調整しただけで結果は別世界です。天然砥石も使いかたを少し変えると答えが変わるのかもしれません。
 
おまけコーナー
 写真は「白書き」(シラガキ)と言います。木に線を書く道具と考えてください。木工教室では色々な専門用語が飛び交います。私のまな板をノコギリで切る際にも、
師匠「ちょっと、シラガキ持ってきて」
私「?????」
正直何のことやら全く分かりませんでした。
このシラガキは以前紹介した切り出しと同じ鍛冶屋さんです。
私「どのサイズが良いですかね」
店主「このくらいでいいと思うよ。この鍛冶屋、昨年暮れで廃業したよ」
偶然いた木工関係者「え、やめたんですか」
店主「そうだよ、ここにあるだけだよ」
木工関係者「これください(小さな物を手にしていました)」
私「小さい方が良いですか」
木工関係者「小さなサイズは正直使わない思うよ
 
私「ではこれください」
クレアも言っている事でしょう。
クレア「お父さん、使えるの」
私「飾って置こうかな」
クレア「あいよ」
 
昭和生まれの私の先輩が良く言います。

先輩「俺たちは先ずは形から入るから」

私「それにしても立派なジャンパーですね!」
*ハーレーを購入した際に部屋にド派手な皮ジャンが飾ってありました。