包丁研ぎ

知人の包丁を研ぎました

先ずは出刃包丁です。築地の有次です。

個人の名前が入っていますのでこんな形で失礼します。

形が少し私のイメージと違いますのでどうするか悩みます。多少の鶴首と刃元の部分が減っています。多少の二段刃にもなっています。しかしながら、恐らく所有者の研ぎ方と使い方からこうしているのだと思います。余り私流の形にすると、次回所有者が研ぐ際に違和感が出るかもしれません。控えめの調整としようと思います。

裏押しは大きめです。

こちらはペティナイフです。本当にここまでと言うくらい小さくなっています。

研ぎの部分は省きます。

完成しました。少しだけ鶴首を直しました。欠けが刃元近くに有りましたが使うのに困らない場所なのと荒砥石は使いたく無かったのでここまでにしました。

荒砥石は本当に難しいと思います。長くなりますので別の機会に書こうかと思います。

刃元が結構痩せています。余りやると全体の形に影響すると思いますので控えめにしました。所有者が大きな魚を沢山下すのだと思います。大きな骨をガンガンと切っている姿が目に浮かびます。

裏は多めに押しています。ここはいじる事はしません。、、と、いうかいじり方が分かりません。

こちらはペティナイフです。両刃ですし小さな包丁ですので本当に研いだだけです。

ただ、形が私のイメージとして違和感が有りました。切っ先です。良く見ないと分からないと思いますが形を少し直しました。この包丁は今は使っていないとの事でしたので少し大胆に！

研ぎ時間は

　出刃包丁で、3時間

　ペティナイフ　1時間

くらいです。