こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。

 

-[ お知らせ ]-

 

9月25日(土)16時 から開催!ふるってご参加を☆

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昨日のブログで、一般質問に対する答弁を載せていますが、今日のブログでは、私が作った一般質問原稿を全文公開します。

 

当日の、質問と答弁の一字一句は、後日、川口市議会議事録に掲載されますが、結構、先になってしまうので。

 

インターネット中継の動画は、数日後にアーカイブとなって視聴が可能です(2021/09/18時点ではまだ)、ぜひご覧ください。

 

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「議長!」と挙手したところ。(写真ありがとうございます)

 

2番、荻野梓。
よろしくお願いします。

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大きな1 インクルーシブ公園の整備について
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  インクルーシブ公園とは、どんな子も一緒に遊べる公園のことです。日本では、東京都世田谷区にある「都立砧公園みんなのひろば」、豊島区にある「としまキッズパーク」が昨年誕生しました。
  そのうち、「としまキッズパーク」に行きました。車いすのまま触れる砂場や畑、音を避けたい時のミニ図書館、全面ウッドデッキでバリアフリー、グレーチング等もありません。出入口は基本1ヶ所でそれ以外は高い塀に囲まれ、走り回る子も、どこかに行ってしまわない安心感があります。豊島区に伺ったところ、障害があるお子様を育てる区民からご要望があり、検討を重ね、設置に至ったそうです。
  私も、障害があるお子様を育てる市民からご要望をいただきました。病気の後遺症で体幹が弱くなったお子様とご家族で砧公園に行ったところ、そのお子様がブランコに1人で乗ることができ、さらにご兄弟が「また、一緒に遊ぶことができて、とても嬉しかった」と話してくれたそうです。円盤型ブランコに、一緒に乗って楽しまれるご兄弟は、とても素敵な笑顔でした。

  「家でばかり遊んでいたが、障害児も遊べる公園があれば、外で遊ぼう!兄弟を公園へ連れて行ってあげよう!と思う親が他にもいるかもしれない」「砧公園ほど大きくなくても、普通の公園に体幹の弱い子が乗れるブランコが1つだけでもあれば十分」「地域の公園で障害児も健常児も、みんなが当たり前に遊べるようになれば嬉しい」とのことでした。
  インクルーシブ公園を、本市にも設置するか、各公園に1つ以上のインクルーシブ遊具を設置されてはいかがでしょうか。

(答弁後)
  インクルーシブ公園、インクルーシブ遊具は、日本ではまだまだ普及しておらず、見慣れない・聞き慣れないかもしれませんが、遊べる子ども達は、どんな公園でも、どんな遊具でも遊びます。1つ、そういう公園ができれば、子ども達が楽しむ様子も見られて設置が進むかもしれません。ぜひ、前向きにご検討をお願いします。

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大きな2 気軽に利用できる子育て支援について
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  先日、蕨市の地域子育て支援センター・ほっこり~の蕨を視察しました。商業施設内にあり、土曜も開室。一時預かりも空きがあればすぐ利用でき、常駐の先輩保護者が気軽に相談にのってくれます。国が定める「地域子育て支援拠点事業実施要綱」には、利用対象者として「概ね3歳未満の児童及び保護者」と書かれていますが、「概ね3歳未満なので」ということで、3歳以上の児童および保護者も利用できるそうです。内装も友達の家に遊びに行ったような雰囲気で、イベントをたくさん開催されているためか利用者数も一番多いとのことでした。
  川口市内にも地域子育て支援センターはありますが、公設以外の11施設は全て保育園内または隣接で、利用状況に差があり、いずれも平日のみの開所で、数も少ないと感じます。もっと気軽に利用できる子育て支援が必要との思いから以下、質問します。

(1) おうちのように安心できる地域子育て支援センターについて

  保護者が行きやすい商業施設内や、路面店等に、気軽に入りやすい地域子育て支援センターを設け、休日も開所するお考えはないでしょうか。

(2) 3歳以上の子を育てる保護者の相談について

  地域子育て支援センターは、原則3歳未満の利用とのことで、3歳以上については家庭児童相談室や児童センターをご利用くださいとのことですが、市民に家庭児童相談室をご案内すると「知らなかった」と言われます。(1)のような施設で気軽に話せたらと思うのですが、とりいそぎ、平日日中に電話で話せる家庭児童相談室の周知に努めていただきたいのですがいかがでしょうか。

(3) 一時預かり事業について

  市の「一時預かり事業のご案内」というページに載っている実施施設は、いずれも事前登録・面接・予約申込が必要です。市内には、当日予約可・慣らし保育不要の一時預かり事業を行っている認可外保育施設等もあり、認定を受けていれば、無償化の対象となり、最低でも市独自予算の月額1万円まで補助されるとのこと。これについても「一時預かり事業のご案内」というページで合わせてご案内することはできないでしょうか。保護者が辛さの限界で「寝たい」と思った時に、すぐに利用できる施設があると分かるだけでもだいぶ助かると思います。

(答弁後)
  子育て支援に気軽さは本当に大事で、たった今、困った時に、気軽に人を頼ることができること、いつでも受け入れてくれる誰かがいることを知っていることがまずは大事かと思います。垣根は低くして、困った時に検索したらすぐ出てくる、様子が見える、大した用事がなくても、ただ話すだけでも利用できそうと思ってもらえること。ご近所に知人・友人がいない方も大勢います。小さな悩みが重なって思いつめる前に、できる限り身近に、気軽にアクセスできる子育て支援をお願いします。

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大きな3 令和4年度保育園利用について
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  先月の次世代支援・教育力向上特別委員会で質問しました、令和3年度の保育園利用にあたり、「子どもが入所後1年以内に育児休業を取得すると退園になる」という大変多くのご相談をいただき、市からは「来年度の入園において、加点を検討している」とご答弁いただいた件に絡み、令和4年度の保育園利用における変更点について以下、伺います。

(1) 令和3年度保育園利用からの制度変更点について

  令和3年度に退園または入園辞退された方をふまえ、お答えください。

(2) 保育園利用に関するご案内の対応について

  保育園利用の手引き、および入園の選考基準指数表は、毎年度、少しずつ変えられています。我が家も、娘の時と2年後の息子の時とでは指数が変わっており不安になりましたが、寄せられる声や事例を踏まえ改定されていると思います。今週月曜日に公開された令和4年度の保育園利用に関するご案内についても変更点があり、さっそく市民から声が寄せられています。令和3年度保育園利用に関するご案内の際に、手引きに明記されていなかったルールが入所選考結果通知後に公開され、混乱を招いた今回の反省点を踏まえ、今後の対応をお聞かせください。

(答弁後)
  令和4年度入所選考では、時短勤務の場合に1点が減点される付加指数項目と、時短勤務しないとして入園したものの時短勤務した場合には退園となるというルールが新設され、不安を覚えます。フルタイムで復帰したら送迎ができなくなる、延長保育が必要になり保育園側の負担も増える、次の妊娠で体調が優れない時でも無理をしてフルタイムを続けて……次の妊娠を諦めて……様々考えられますが、条件の良い保育園に入りたくて、フルタイムを選択してしまうことが予想されます。
  私も、保育園に助けられているひとりです。保育園がなければ、前職の会社員を続けられていませんでした。また、選挙に立候補しようか考えている際にも、我が子の保育園継続が気がかりで、当時の保育入所課の方に相談したところ、大変丁寧なご説明をいただき、今こうして議員になることができました。
  川口市への移住者が増えたことなどが後押しし、市税額がバブル期以降最大の増額補正という喜ばしいニュースもありました。これからも、選ばれる街、働きやすい街として、市民1人1人に寄り添った、親身で丁寧なご対応をよろしくお願い申し上げます。

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大きな4 市立学校の2学期開始に伴う対応について
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  新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう中、市学校教育部はこれまで以上に強力にGIGAスクール端末やオンラインの活用を各学校に促していると感じます。保護者の関心も高いです。以下、質問します。

(1) 各学校の取り組み状況について

  アとして、学校教育部から各学校への通知内容について、イとして、各学校の実際の取り組み状況について、オンラインの活用状況も踏まえ教えてください。

(2) 取り組み状況に差が生じるのはなぜか

  2学期開始から本日までの間にも状況は変わっていると思いますが、2学期開始当初は各学校での取り組み状況に差が生じていました。差が生じる理由を教えてください。

(3) 一斉にオンラインを活用した際の通信状況について

  校内で一斉にGIGAスクール端末を使おうとすると通信がパンクして画面が固まるといった事例も聞きました。状況と今後の対応についてお聞かせください。

(4) 教職員間でのコラボレーションツールの活用状況について

  児童生徒との授業でMicrosoft Teamsを活用されていますが、それにあたり教職員間で活用することで機能を知り、慣れることもまた重要かと思います。実際、活用していると聞きますが、詳細をお聞かせください。

(5) 児童生徒の欠席連絡方法について

  前回の6月議会で岩井博之議員が質問しました、「保護者と学校間のデジタル連絡アプリの利用について」、再び質問します。
  市内に、Microsoft Formsを活用した欠席連絡を行っている小学校があるとの情報が入り、今年4月に当該学校にヒアリングしました。前年度まで着任されていた主幹教諭が発案し導入に至ったそうで、現在は連絡帳による欠席連絡は廃止し、電話かインターネットのみの受付となっており、保護者や先生方からのクレームはないとのことでした。
  新型コロナウイルス感染防止対策としても有効であると保護者からもご要望をいただくのですが、児童生徒の欠席連絡方法について、オンライン化の状況をお聞かせください。

(答弁後)
  本市では不登校の児童生徒もオンライン授業に参加し、「今後も続けられますか?」と聞かれたとのこと。ぜひ続けてほしいと思います。

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大きな5 よりいっそう重要となる性教育について
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  令和2年12月議会で益田みなみ議員が質問しました「性教育」について、再び質問します。
  今年3月、市内の中学校で外部講師を招いた性教育講座を見学しました。学年毎に授業が展開され、身体やこころの変化、パーソナルスペース、新生児、予期せぬ妊娠、妊婦体験、そしてネット情報やSNSとの付き合い方、最後に困った時の相談先についてお話がありました。1時間とは思えないボリュームで、専門家ならではの的確かつ優しい語り口に、生徒の皆様も真剣に聴いているご様子でした。
  日本における性交同意年齢は13歳ですが、現在、その性交同意年齢までにきちんと同意の判断ができるほどの教育を受けているでしょうか。
  GIGAスクール構想により全児童生徒に1人1台のパソコンが配布され、家庭に持ち帰って自由に使えるようになりました。それは大変結構なことです。ただ、いくらフィルターをかけても、子どもの好奇心と問題解決能力は無限大です。正しい知識を学習する前に、間違った情報を得てしまうのではと、大変危惧しております。
  間違った情報に触発される前に、正しい知識を学習できるよう、そういった学習機会を市内全生徒に必ず設けていただきたく、個別具体的な予算として措置していただきたいのですが、いかがでしょうか。

(答弁後)
  先方のご厚意で、無償で講座を聞くことができているのは現在一部の児童生徒のみです。妊娠出産に関するより多くの相談を受ける現場のプロの話を、学校という公教育で聞く貴重な経験を、より多くの子ども達が受けられるように努めていただければと思います。

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大きな6 ポイ捨て・不法投棄・生い茂る雑草、「ごみがごみを呼ぶ」現象を食い止めるための美化活動について
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  バルセロナオリンピック柔道金メダリストの故・古賀稔彦(こがとしひこ)氏から聞いた言葉、「目の前のごみを掴めない人は、自分の夢を掴めない」に感化され、ごみ拾いをし始めました。これが結構な気分転換になり、気が向いた時に5分10分1時間と、ひとりで黙々と拾っています。
  来月1日より、埼玉高速鉄道線川口元郷駅および南鳩ヶ谷駅周辺が路上喫煙禁止地区に指定されます。前回、前々回と、一般質問をし、今回は質問せずに済むことを大変嬉しく思います。
  が、残念ながら路上には、たばこの吸い殻以外にも、ポイ捨て・不法投棄、そして生い茂る雑草があります。そこで質問いたします。

(1) "春の"川口市ごみ不法投棄監視ウィークと"秋の"全市一斉クリーンタウン作戦について

  市民から「全市一斉クリーンタウン作戦が年1回はもったいない」とのお声をいただき、市と相談しましたが、こちらは各町会・自治会、そして収集業者のボランティアで成り立っている事業であり、回数を増やすことは難しいとのことでした。全市を挙げての美化イベントが年1回では意識付けが弱いと思っていたところ、5月頃に「川口市ごみ不法投棄監視ウィーク」があるとのことで、この2つに繋がりを持たせた広報・周知をされてはいかがでしょうか。

(2) 不法投棄を抑制する看板について

  北海道教育大学の林美都子准教授率いるグループが「ゴミのポイ捨てに関する注意喚起文の効果」という研究論文の中で、「最も抑制効果の高い文は“5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金です/○○警察署”、最も抑制効果の低い文は“公共の場です”であった」と述べています。廃棄物の不法投棄は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で禁止されており、罰則として、5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、又はその両方を科すことが定められています。
  そこで、当該行為が犯罪である旨のみならず、刑事罰の内容を明記した看板やポスターを設置するのはいかがでしょう。監視カメラを設置している場所では「設置して監視しています」と書き添えるのも効果的ではないかと推察されますが、ご見解をお聞かせください。

(3) 川口市まち美化促進プログラムについて

  本市には、川口市まち美化促進プログラム制度がありますが、近年は新規登録団体がないと聞きました。制度の詳細を伺えば、10名以上のグループで登録し、活動報告をすれば、清掃道具の給付・貸与に加え、保険にも市の負担で加入でき、活動日に出たごみも収集してくれるとのことです。アとして、この制度についてもっと周知・啓発すべきと考えます。イとして、10名以上というハードルを低くすることはできないでしょうか、今後についてお聞かせください。

(4) 専用のボランティア袋の支給について

  現在、ボランティアの美化活動で出るごみは事業系ごみとして扱われ、家庭ごみステーションに出すことはできず、自己搬入しなければいけません。自治体によっては、美化活動で出たごみは、専用の色がついた袋に入れることで、家庭ごみステーションに出すことができます。そこで、美化活動専用のボランティア袋を支給して家庭ごみステーションに出すことで、ボランティアの見える化をし、通りかかる人の意識付けにつなげてはいかがでしょうか。

(答弁後)
  本当はモラルやボランティアに頼らず、機械的な仕組みで解決したいのですが、なかなかそういう策が見当たらず、市も地域の方も大変苦慮されていると存じます。きれいな街のほうが住民も心地良く、街の価値向上にもつながりますので、経済的視点からも取り組んでいただけたらと思います。

 

--- ここでアドリブコメントを入れましたが自滅 ---

ご清聴ありがとうございました。

 

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以下が気になる方は、トーク会へぜひご参加ください!!!

  • もともとしたかった他の質問
  • 答弁の意味が分からない、結局どうなったの
  • 当日までの裏話

ご参加、お待ちしております!!