日本を代表する美しい沿線風景 訪れる人を魅了するJR只見線…
2011年7月の豪雨により会津川口―只見間が不通になっておりましたが、この10月1日より11年ぶりに全線復旧いたしました。
運転再開を記念して10/1 2の両日 「再開、只見線号」が運転されましたが、今回は9月初旬に実施された試運転の模様を撮影してきました。
併せて 昭和 平成に写したカットも掲載しましたので御笑覧下さい。
2022年 9月 使用機材&カメラ設定
OM SYSTEM OM-1ボデイ
OLYMPUS M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
絞り優先オート
ISO感度 200(一部変更しているカットがあります。)
連写設定 秒10コマ
C-AF+鉄道認識AF
AFターゲット ALL
またブログ観賞用にトリミングしている画像があります。
(一部現像時に明るさを調整しています。)
根岸~新鶴
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 1/250 F13 ISO400
2022年 9月
只見線というと2001年から走り始めたC11牽引によるSL列車が記憶に新しいですが、今回はDE10型ディーゼル機関車が旧型客車を牽引して会津若松―只見間を往復しました。
ファーストショットは秋らしくススキを絡めて罐のアップ 「アートフィルター
会津桧原~会津西方
OM SYSTEM OM-1 M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/1000 F4.0 ISO200 -0.3
2022年 9月
沿線で一二を争う人気の 第一只見川橋梁 色々な角度からの作品が発表されていますが、この写真は橋の南から撮影しています。残念ながら水鏡はダメそうだったので、車両を大きめにしてみました。
Nikon F6 フジクローム ベルビア
2010年 5月
OLYMPUS OM-D E-M1 X M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/400 F2.8 ISO200 -0.3
2019年 7月
長い間只見線を支えたキハ40系「東北地域本社色」 2020年3月に惜しまれて引退しましたが、その内の一両は千葉県の小湊鉄道に移籍して元気に活躍しています。
上の2枚より更に上部の「第一只見川橋梁ビューポイント 」から撮影しています。
Canon EOS3 フジクローム ベルビア
2001年 10月
2001年、27年ぶりにSL列車が走りました。
この時はSL牽引は下り列車のみ、上りはDE10牽引でSLは最後尾で「ぶら下がり」です。
河原まで下りて撮影しています。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZD ED40-150/2.8PRO F5 1/400秒 ISO320 C-PLフィルター
2017年 5月
新緑の頃PLフィルターを装着して撮影、キハ40系「東北地域本社色」は只見線沿線の美しい光景に溶け込んでいます。 この時、「ヤマセミ」が只見川の両岸を行ったり来たり飛び回っていました。
Nikon Nikomat EL NIKKOR 50mmF2
1974年 8月
この当時は国道252号は会津桧原駅前を通って只見川沿いに会津宮下方面に向かうルートでした。画面右側に見える細い道が国道です。
会津川口~本名
OM SYSTEM OM-1 M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/1600 F4.0 ISO250 -0.3
2022年 9月
本名の赤い橋と呼んでいますが、正式名称は「夏井川橋梁」
何の変哲もない鉄橋ですが、手前に建っている民家がお気に入りで、2001年を皮切りに20回近くここで撮影しています。
訪れるのは11年ぶり、どうなっているか心配でしたが、橋を見た瞬間 全く変わらぬ景色に嬉しくなりました。 ただ一つ気がかりが… 民家の玄関は板でふさがれていたんです。もう誰も住んでいないのかな。
Nikon F6 フジクローム ベルビア
2011年 5月
Canon EOS3 フジクローム ベルビア
2004年 2月
2004年2月には、待望の冬季運転が実現しました。
暖房の関係で12系客車での運転計画が、当時のJR仙台支社長の「只見線には旧型客車だっ」という鶴の一声で。直前に旧型客車使用に変更されたという逸話があります。曇天なので橋の裏側から撮影(晴れると逆光になります。)
会津横田~会津大塩
OM SYSTEM OM-1 M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/1600 F4.0 ISO250 -0.3
2022年 9月
ここも昔のまんま、全く変わっていなかったです。
今回は寄れませんでしたが、近くの食堂「ひょっとこ亭」さんも営業中で安心しました。
Canon EOS3 フジクローム ベルビア
2003年 10月
会津大塩~会津横田
OM SYSTEM OM-1 M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/1600 F2.8 ISO250
2022年 9月
只見川の氾濫で流失した「第七只見川橋梁」は下路式トラス橋に生まれ変わりました。
同じく流失した「第6只見川橋梁」も下路式トラス橋に… 河川の氾濫には下路式トラスの方が強いのかな?
Nikon F6 フジクローム ベルビア
2011年 5月
下り列車の画像ですが、流出前の第七只見川橋梁 個人的にはこちらの形状が好みです。
会津西方~会津檜原
OM SYSTEM OM-1 M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/1600 F2.8 ISO250
2022年 9月
第一只見川橋梁 上り列車は橋の北側から狙います。
通称「船着き場」と呼ばれている撮影スポットですが、数ある第一只見川橋梁アングルの中でここから眺める姿が一番好きです。アーチ橋の雄大さが良く分かり、カッコよく見えます。
何度も通っているにも関わらず一度も水鏡を撮れていないのが悔しいです。
Canon EOS3 フジクローム ベルビア
2003年 6月
SL列車運転が始まった頃は客車に赤帯が付いていました。
赤帯付きの客車には馴染みがないので調べてみたら、昭和15年までだったみたいです。
Nikon F6 フジクローム ベルビア
2010年 10月
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/400秒 ISO250 C-PLフィルター
2017年 5月
紅葉 新緑とくればここで雪景色を撮りたいところですが、冬季はここへ向かう道が除雪されておらず車が入れません。実は昨年の3月にここへ行こうとしたのですが、途中 雪の壁が道路をふさいでいて、徒歩でも行ける雰囲気ではありませんでした。
OLYMPUS OM-D E-M1 X M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/400 F2.8 ISO200 -0.3
2019年 7月
只見川が川霧に覆われて、まるで雲の上を走っているような幻想的シーン…
もっと凄い川霧が写っている写真も多数発表されていますが、こればかりは運しだいです。
根岸~会津高田
OM SYSTEM OM-1 M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/1250 F7.1 ISO320
2022年 9月
「蓋沼森林公園」会津盆地のパノラミックな景観を望めます。
田園地帯をのんびり走る列車 まさに日本の原風景ですね。
Nikon F6 フジクローム ベルビア
2007年 7月
Nikon F6 フジクローム ベルビア
2007年 5月
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II M.ZD ED40-150/2.8PRO F5.6 1/250秒 ISO250
2017年 5月
山の中腹からは、磐梯山をバッグに撮影することも出来ます。
遠くに見える「会津慈母大観音像」が会津盆地を見守つています。
会津宮下~早戸
OLYMPUS OM-D E-M1 X M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO 1/400 F2.8 ISO200 -0.3
2021年 3月
第三只見川橋梁 ここも只見線を代表する名撮影地です。
今回の試運転列車は撮影できなかったので、昨年撮影したカットです。
新たに投入されたキハE120系は都会的なデザインで若干違和感がありますが、時間の経過と共に只見線の光景に馴染んでいくんでしょうね…
Canon EOS3 フジクローム ベルビア
2003年 10月
Nikon Nikomat FTN NIKKOR 50mmF2
1974年 8月
SL現役時代は列車移動での撮影だったので、ここへも徒歩で訪れました。
暑い中 会津宮下駅から約40分の登り坂、しかも当時はスノーシェッドが無く炎天下で列車を待ったので、かなり辛かったことを憶えています。
Nikon Nikomat EL NIKKOR 50mmF2
1974年 8月
まとめ
鉄道認識AFのおかげで、誰にでも簡単に鉄道写真が撮れるようになりました。
発売以来 半年を経過して 最新スペックにも慣れてしまい、当たり前のことになりつつあったのですが、 今回古い写真を見返してみると、当時の撮影の苦労を思い出しました。
マニュアルフォーカス1眼レフからAF1眼レフさらにデジタル1眼レフそしてミラーレス1眼カメラと 撮影機材は大きく進化、OLYMPUS(現 OMDS)も2013年にE-M1の登場、翌年M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROの発売以来、鉄道撮影に使用される方が大きく増えました。その後E-M1markⅡ E-M1X E-M1markⅢを経て2022年に登場したOM-1は最強クラスの鉄道撮影カメラに仕上がっています。
フィルムカメラ時代のなだらかな進化に比べ、ミラーレス一眼は10年で大きく進化、その速さに驚かされます。
撮影機材、走行している車両は変わり、撮影している私も老いてしましましたが、
只見線の光景は50年前とほぼ変わらぬ姿で私たちを迎えてくれます。
それが春夏秋冬 自然が織りなす「美」と調和してさまざまな表情を生み出し、訪れる人を惹きつけます。
そんな絶景を余すことなく忠実に記録したいのなら、最新のミラーレス一眼での撮影をお勧めいたします。
小型軽量で選ぶなら OM SYSTEM OM-1がベストチョイスです。
OM-1を持って只見線に出かけてみませんか!
心優しい奥会津の人たちが笑顔で出迎えてくれますよ…
当店お薦めOM-1セット
OM-1ボデイ
M.ZD ED12-100mm F4.0 IS PRO―
M.ZD ED40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 2xテレコンMC-20
35ミリ換算24-600ミリをカバー あらゆるシーンに対応できます。
標準ズームは12-40と迷うところですが、12-100にしておけばレンズ1本での撮影行の際200ミリ相当までカバー出来るのと、強力手振れ補正があるので、夜間撮影も手持ちで行えます。(総質量2190g)
OM-1ボデイ
M.ZD ED 12-45mm F4.0 PRO
M.ZD ED 40-150mmF4.0 PRO
35ミリ換算24-300ミリをカバーしているのにニコンZ9ボデイより105g軽い!という驚きのセット。ビジネスバッグに忍ばせておいて仕事の合間に「こっそり撮影」も可能ですよ。(総質量1235g)
OM SYSTEM OM-1 [ボディー / 12-100mmF4.0PROキット]
最後までご笑覧いただきありがとうございました。