いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただき誠にありがとうございます。
9月に入り、少しずつ過ごしやすい日が増えてきましたね。今回はこの夏発売になったフジフイルムの注目新製品、
「X-H2S」と「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」の実写レビュー、夏の暑さを思い出しつつ…お届けいたします!
「X-H2S」はXシリーズの上位機種、「X-H1」から約4年振りのX-Hを冠するフラッグシップモデルと
なるため、発売を心待ちにしていた方も多かったのではないでしょうか。
APS-Cサイズ初の2616万画素裏面照射積層型、Xシリーズでは第5世代センサーとなる「X-Trans CMOS 5 HS」を搭載、
さらに映像処理エンジンも新しくなり、最高40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写にAF性能も大幅に向上。
瞳AFはもちろんのこと、動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車をカメラが検出、幅広い
ジャンルの動体撮影をサポートしています。
続いて「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」。
35mm判換算で229mm-914mm相当「XFレンズ」最長の超望遠ズームレンズとなります。
超望遠600mmでありながら、重さは約1605g、5.0段手振れ補正を搭載しています。
先月8月の中旬、真夏の暑さ真っ只中「X-H2S」と「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」の
組み合わせでおぎさくスタッフ3名がそれぞれ撮影してみました。
被写体は「野鳥」そして「フリースタイルモトクロス(FMX)」です。
『フジで撮る!夏のオオタカ』
今回発売になったXF150-600mmで、フジのカメラで本格的な野鳥撮影がついに出来るようになるのか・・・!?
と、期待と不安が入り混じる中、8月某日、オオタカ撮影に行ってきました!
40コマ/秒連写設定+1秒プリ連写で挑みますが、相手は野鳥。
動きがあるまで様子を見ながら待機している時間がとても長いです。
ジワジワと容赦ない暑さが堪える・・・
と、少し気を緩めた瞬間、別の木へ移るオオタカが飛び出してきた!なんてこともあり。
辛抱が続かず悔しかったです。
それでも、高精細なファインダーのおかげで野鳥を間近に見ているような感覚になれるのは嬉しいですね。
とても美しいオオタカです。(若鳥のようです)
鳥認識AF、暑さのせいかちょっと不安定な場面もありましたが、しっかりAFを合わせてくれることも多かったです。
オオタカに近寄ってはちょっかいを出すカラス達。
ファインダーから覗いて観察していると、ちょっとコミカルな場面もあって面白いです。
\着いてくるなー!/ \\\待てーー!///
ずっと木の上に止まっていたオオタカですが、一度だけ地上に降りてきた場面も!
数分もしないうちにまた上に上がっていってしましましたが、なんとかその様子も撮影できました。
地面に降りても凛々しいオオタカ。
今回は全てRAWで撮影し、後から「FUJIFILM X RAW STUDIO」を使って色調調整やトリミングをしました。
失敗できない撮影の時は、やっぱりRAWデータを残しておくに限ります。
フジの大きな魅力の一つ「フィルムシミュレーション」も、いろいろ試して現像できます。
PROVIA/スタンダード
ノスタルジックネガ
ETERNAブリーチバイパス
ETERNAブリーチバイパス、コントラストがやや強くなり、彩度は低めになります。
日向と日陰のコントラストが綺麗に映える良い色味。
モノクロにするとオオタカのシャープさが引き立ちますね。
今回はオオタカの羽を広げて飛ぶ姿が撮りたいと思って挑みましたが、なかなか運とタイミング(と腕)に恵まれず。
でもだからこそ、何度も挑戦してベストショットが撮れた時の嬉しさは格別なんでしょうね。
フジの色で最高の瞬間を撮影するべく、また挑戦したいです。
『散歩コースで野鳥撮影』
川沿いの散歩コースを歩きながら野鳥撮影にチャレンジしました。
…野鳥撮影は、超・初心者です。撮影経験はほぼ無しに等しいです。
シャッタースピード優先、鳥AF、40コマ/秒連写設定で早速撮影に向かいました。
まずはいつも見かけるコサギです。
樹の上で寛ぐ姿はいつも遠目で眺めているおなじみの姿ですが、
今回は超望遠で肉眼では見ることのできない様々な姿を初めて撮影できました。
手持ちで600mmクラスのレンズを構えてシャッターチャンスを待つのはかなり大変では、と少し心配でしたが、
「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」はギリギリ持ちこたえられる重さでした。
飛び立つ姿を撮影するためにしばらく粘りましたが、負けてしまいました。なかなか動いてくれません…。
8月も半ば過ぎ、なかなか鳥たちに出会えません。
池の周辺ではアオサギとカワウを見かけたましたが、やはりなかなか動いてくれません…。
再び川沿い、ハクセキレイの幼鳥に出会いました。
巣立ちしたばかりでしょうか。1羽でちょこちょこ歩いていましたが、まだ幼い感じが残っています。
コサギやカワウなど比較的大きい鳥は600mmで充分撮影できましたが、小さなハクセキレイは
動きが早く、追いかけるのに少し苦戦しました。距離が遠かったためトリミングしています。
続いてタイミング良くカワセミにも出会えました。日の当たるところで見ると鮮やかさが際立ちます。
カワセミも撮影時に距離があったためトリミングしています。
いつもはシャッターチャンスに出会っても気づいた時には逃している事が多く、
シャッターを切るより先に気持ちが諦めてしまう事が多いのですが、
X-H2Sのシャッターを切る1秒前から記録するプリ撮影x40コマ/秒、という強い味方のおかげで
カワセミの飛び立つ瞬間をカメラに収めることができました。
動きの予想がつかない野鳥撮影、ほぼ未経験に近い状態でしたが、
当初想像していた以上の撮影ができて、野鳥撮影の楽しさを感じることができました。
また機会があったらチャレンジしてみたいです。
『FMX(フリースタイルモトクロス)』
FMX(フリースタイルモトクロス)とは、モトクロスバイクを改造して、ジャンプ台から飛び出し
着地台までの間に様々な技(トリック)を繰り出して競い合います。
空中でバイクを横向きにしたり、宙返りしたり、バイクの上に乗ったり、手を離して一瞬宙に浮いて
みたりと「何やってるんだ!この人達」的な競技です。
ライダーさん:目黒風馬(FUMA)
X-H2Sのカタログ7-8ページ「他を寄せ付けない40コマ/秒の高速連写」に登場のFMXライダー。
バッチバチの決め技をブラックアウトフリーのファインダーで捉えました!
新センサー/新プロセッサーの実力をトリック名と合わせて、どうぞ!
イベント会場は栃木県の鹿沼市花木センター駐車場
で8月21日(日)に開催されました『2×4MotorFesta』
ライダーさん:目黒風馬(FUMA)|トリック名:ナックナック(NacNac)
大変オーソドックスなトリック。それだけにライダーのスタイルが出るトリックでもある。
199.3mm f/6.4 1/320秒 ISO200
ライダーさん:目黒風馬(FUMA)|トリック名:ロウドバ。
214mm f/6.4 1/320秒 ISO200
右)ライダーさん:目黒風馬(FUMA)|トリック名:ホーリーグラブ
192.3mm f/6.4 1/320秒 ISO200
左)ライダーさん:目黒風馬(FUMA)|トリック名:ハートアタック
246.6mm f/6.4 1/320秒 ISO200
右)ライダーさん:目黒風馬(FUMA)|トリック名:シートグラブインディ
199.3mm f/6.4 1/320秒 ISO200
左)ライダーさん:目黒風馬(FUMA)|トリック名:KOD
199.3mm f/6.4 1/320秒 ISO200
ライダーさん:野口陸夢(HITOMU)|トリック名:デッドボディ
316.2mm f/7.1 1/320秒 ISO200
ライダーさん:野口陸夢(HITOMU)|トリック名:ワンハンドインディ
172.8mm f/6.4 1/320秒 ISO200
ライダーさん:野口陸夢(HITOMU)|トリック名:ハートアタック
264.7mm f/6.4 1/320秒 ISO200
ライダーさん:金子博延(CATCHER)|トリック名:KOD
192.3mm f/6.4 1/320秒 ISO200
富士フイルムのカメラといえば「フィルムシミュレーション」
デジタル時代でもVelia:ベルビアで撮れるなんて最高です。
600mm f/8 1/500秒 ISO1250
2×4MotorFesta
2022年8月21日(日)
栃木県鹿沼市花木センター(鹿沼市茂呂2086-1)
金子博延(CATCHER)
目黒風馬(FUMA)
野口陸夢(HITOMU)
\ 今回使用した機材はこちら!! /
●フジフイルム XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR ⇒ 商品ページへ
\ 新 製 品 情 報 /
[ 2022年9月29日(木)発売 ]
●フジフイルム X-H2 ⇒ 商品ページへ
高解像4020万画素Xシリーズ第5世代センサー「X-Trans CMOS 5 HR」による圧倒的な解像力・高画質。
被写体検出AFや手振れ補正など、X-H2S同様の機能に加えて、高い解像性能と描写力を
発揮するための機能を新たに搭載しています。
スピード/高解像、2つのフラッグシップが出揃ったX-Hシリーズ、
スピード感重視、動体撮影での使用が中心の場合は40コマ/秒高速連写搭載の「X-H2S」、
より高画質を追求、幅広いシーンでの使用を求めるなら「X-H2」、
撮影シーンに合わせて選択することができます。
「X-H2」実写レビューも後日公開予定ですので、もう少々お待ちください!
さらに、同時発売のXFシリーズ交換レンズ。こちらも楽しみです。
[ 2022年9月29日(木)発売 ]
●XF18-120mmF4 LM PZ WR ⇒ 商品ページへ
広角から望遠まで、幅広い撮影領域をカバーするトラベラーズーム!
[ 2022年9月29日(木)発売 ]
●XF56mmF1.2 R WR ⇒ 商品ページへ
従来モデルより解像性能アップ、さらに最短撮影距離が約20cm短縮、約50cmに。