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オリンパスの新しい顔、E-M1 MarkIIがドイツケルンにて開催されたフォトキナ2016にて待望の発表、カタログも届き見れば見る程、そのスペックの凄さに期待に胸が膨らんでしまいましたが実際の所はどうなのでしょうか?
使用する機会がありましたので、早速フィールドに持ち出して見ました。
舞台は信濃川沿いに長野と新潟を結ぶ 風光明媚な飯山線、
40数年振りにSL列車が走りました。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F3.5 1/250秒 ISO200
越後鹿渡ー越後田沢間 C-AF撮影
速度が遅いSL列車なので、初代のE-M1でも難なくピントが合ってしまうシーンですが、大きく違うのはファインダーの視認性、肉眼の見えに近く初代E-M1では不可能だった、フレーミングを変えながらの連続撮影もラクラクこなしてくれます。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/640秒 ISO500
越後岩沢ー下条間 MF撮影
鉄道写真では頻繁に使用する置きピン撮影、電子ビューファインダーのミラーレス一眼は
ファインダー内で拡大画像(最大14倍 測距点選択可)が表示されるので便利、PROレンズならMFクラッチ機能搭載なのでワンタッチでAF/MFの切り替えが可能です。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F3.5 1/1000秒 ISO200
横倉ー森宮野原間 C-AF撮影
勾配区間をほぼ真上からの手持ち撮影、SLの動きに合わせてフレーミングを変えながらの撮影ですが100%合焦しました。
M.ZD ED12-40/2.8 PRO F4.0 1/1000秒 ISO200
信濃白鳥ー西大滝間 MF撮影
点在する民家の間を縫ってのんびり走るSL列車は飯山線らしい光景
豪雪地帯のため民家は独特の造り、雪晴れの日にここで撮影してみたいです。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F4 1/320秒 ISO200
内ヶ巻ー越後川口
E-M1 MarkIIの操作系はほぼ初代を踏襲しているので、E-M1ユーザーの方でしたら取り扱い説明書無しでもほぼ迷わずに使用出来ます。
使用してみると高速画像処理エンジン搭載で、全ての動作が速くなっている事をすぐに実感する筈、不評だったレリーズケーブル端子はピンジャック式に変更、装着が断然楽になりました。バッテリーパックも約40%の容量アップ、残量表示が「%」表示になったので正確な残量チェツクが可能になったりと、細かな点もさりげなく使いやすくなっています。
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO F4.0 1/1000秒 ISO800
信濃白鳥ー平滝 C-AF
M.ZD ED12-40/2.8 PRO F6.3 1/250秒 ISO200
上境ー上桑名川 MF撮影
大きく蛇行するダイナミックな信濃川沿いを走るSL列車
解像力に優れたPROレンズ+新開発20Mローパスフィルターレス LIVE MOSセンサーなら、
全紙やA2クラスの大型サイズでも高精細な美しいプリントが作れます。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/1000秒 ISO500
津南ー越後鹿渡 MF撮影
M.ZD ED12-40/2.8 PRO F5.6 1/400秒 ISO200
北飯山ー信濃平 MF撮影
M.ZD ED40-150/2.8PRO F10 1/8秒 ISO200
北飯山ー信濃平 MF撮影
完璧に止まっていないので、お恥ずかしいのですがE-M1 MarkIIのファインダー、流し撮りも可能です。前モデルではファインダーにタイムラグがあったため、光学ファインダーを使用していました。
一眼レフだったら当たり前に出来る事なんですが、電子ビューファインダーの大きな進化です。
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO F4.5 1/500秒 ISO250
羽田空港 C-AF
600mm相当の手持ち撮影、ボデイと併せても2049グラム&約6段分の手ブレ補正搭載だから、体力の無い私でも振り回せます。さらに一眼レフボデイ+600mmF4の半分以下の重量なので移動時を含め圧倒的なアドバンテージがあります。発売時からこのレンズを使用していますが、初代のE-M1の場合はAFがついて来れない感が強かったのですが、このレンズの能力を100%引き出してくれるE-M1 MarkIIの登場でシステム全体の魅力が大幅にアップしました。
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO+テレコンバーター MC-14 F5.6 1/1000秒 ISO320
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO+テレコンバーター MC-14 F5.6 1/1000秒 ISO320
ルフトハンザ航空ジャンボジェットの着陸シーン、最初と最後のカット。C-AF使用で18コマ/秒の連写ですが全コマ合焦していました。視界が良くない悪条件の中、840mm相当の超望遠撮影、初代E-M1だったら途中でピントが泳いでしまうようなシチュエーションですが、「世界を変える高速連写。」という謳い文句に偽り無しでした。また被写体を追いながらの連写ですが視認性に関しては光学ファインダーの一眼レフと比べても遜色がありません。
18コマ/秒連写は電子シャッターを使用するため、特有の歪みがどうしても気になります。「読み出し速度が従来よりも約3倍速くなっている。これにより、動く被写体に対しても歪みを抑えた撮影ができる。」という事なのでで今回の短時間の撮影では気になりませんでしたが、この点についてはもっと色んなシーンを撮ってみないと分からないかもしれません。
まとめ
E-M1 MarkIIに対して「ミラーレス一眼で〇〇」というような台詞は陳腐…
一眼レフの高速モデルと比較しても全く遜色のないカメラに仕上がっています。
大きく変わった点は物足りなかったAF性能が121点オールクロス像面位相差センサー搭載で大幅進化、欠点が多かった電子ビューファインダーは一眼レフ並の視認性を実現。
初代のE-M1も評価が高いカメラでしたが、その欠点を丁寧に一つづつ塗り潰していったような作り込みなので完成度の高さが際立っています。
さらにその相棒となるPROレンズシリ―ズはばどれも小型軽量高画質!
E-M1 Mark IIの登場は「役者が揃った」という言葉がぴったりです。
最後に不満点を2つほど
グリグリを付けて欲しかった。
フォーカスレバー、サブセレクター等各社で名称は異なりますが、スティック操作でフォーカスエリアを直感操作で変更できる機能は最近のトレンドなのに…
モノクロ/カラープロファイルコントロール
ペンFに搭載されているので、OM-Dにもと期待していましたが、残念…
御笑覧頂きありがとうございました。
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