インド亜大陸旅行記 -48ページ目

インド16日目 バラナシ

『時間のモノサシ』



今日はインド最南端であるカニャークマリまでの列車のチケットを予約しにいくのだが、ルピーが足りないので、新市街にある『State bank of India』という銀行まで両替に行くことにした。

ギリジャガルの交差点でサイクルリクシャーをつかまえて交渉するが、ヒンディー語しか話せない兄ちゃんだったので、ものすごく交渉が苦戦する。
しかし、しばらくすると、暇そうにしていた英語もヒンディー語もできるオッサンが寄ってきて、交渉を手助けしてくれた。

さっそくリクシャーに乗り新市街へと向かうのだが、この運転手の兄ちゃん、ものすごく運転が荒い。普通なら道に開いている穴などの障害物は避けて走ってくれるのだが、そんなことはお構いなしで勢い良く走りつづける。おかげで腰を痛めそうになった。
しかも、新市街へと入ると急にオロオロし始めて、ジェスチャーで「銀行の場所が分からないから誰かに聞いてくれ」と訴えはじめる始末。
仕方なく、俺が英語のできそうな人に道を尋ね銀行の場所を運転手に教えてくれるように頼んだ。…さすがインド。いい加減である。

10分後、ようやく銀行に到着。
さっそく両替をしてもらうため窓口へと行くと、「5分待ってくれ」と言われる。営業中のはずなのに。
10分、20分と過ぎても、別に忙しそうにする訳でもなく、職員同士で談笑している。
その後、何度催促しても「待ってくれ」と言われるだけであった。
結局、2時間も待たされて、ようやく両替することができた。インドでは5分も2時間も大して変わらないみたいである。もう笑うしかない。

再びリクシャーに乗り、バラナシ駅まで行き、構内の予約オフィスでチケットを購入する。
バラナシ→チェンナイ(南インドの主要都市)までのチケットは取れたのだが、チェンナイ→カニャークマリまでのチケットが満席のため、ウェイティングになってしまった。
少し迷ったが、キャンセルが出ることを祈り購入した。

その後、ギリジャガルの交差点までリクシャーで帰る。バラナシ初日は20Rsも払ったが、今回は上手く交渉し、半額の10Rsで乗ることができた。やはり、粘り強く交渉することが大切だ。

宿へと帰ると、ラジュ氏がいたので、昨日買いに行けなかったルンギーを買いに行こうと誘い、一緒に布屋さんへと行く。
涼しそうな色のルンギーとガムチャー(風呂あがりに腰に巻く布。ルンギーよりも短い。)を買い、さっそく巻き方を教わった。少しインド人になれた気分である。

夕食はK氏と一緒に近くの定食屋へ。
ターリーを注文し、食べていると、停電で真っ暗になる。しかし、懐中電灯がある訳でもないので、真っ暗の中食事を続けた。
日本では停電になるとパニック状態に陥るが、ここバラナシでは日常茶飯事のことなので、誰も慌てない。“慣れ”とは怖いものである。

真っ暗な食事を終え、宿へと帰り、部屋で11歳のグリアちゃんとお話する。一緒に日本で餞別にもらった“サクマドロップ”(Tさん、アリガトウ)を食べながら楽しいひとときを過ごし、おやすみした。