関東鉄道と2008年初詣(2)
水海道駅のホームにやってきたキハ100形。そう、彼こそが本日のお目当てなのです。
この車両、元ネタは旧国鉄のキハ30形。両開き3扉に車内はオールロングシートと、完全に通勤輸送に特化した、(登場当時としては)気動車には非常に珍しい造りの車両です。
今はもう、JR線内では久留里線位にしか残っていないのですが、何両かが関東鉄道に譲渡されていて、現役で元気に走っています。
中でもこのキハ100形(101号)は塗装を朱色一色の、いわゆる「旧首都圏色」に塗られ、運用も区別されています。(関東鉄道HPに運行時間が乗っています) この日は、水海道12時20分の列車がそうでした。
ところで、思えば僕の幼少の頃には、旧型気動車なんて日本全国あちこちザラに走っていました。
…キハ58もキハ52も、勿論このキハ30も。
僕は子供の頃、キハ58にもキハ52(55や20だったのかもしれないですが、ちょっと記憶が曖昧…)にも乗ったことがあるのですが、どういうワケかこのキハ30にだけは乗る機会に恵まれませんでした。また、ここ数年で久留里線にも2度ほど訪れているのですが、その時にもやはり乗ることが出来ませんでした。
だから、一度是非ともこのキハ30には乗ってみたかったのです。
そんな、長年の思いの募ったキハ30(いや、今となってはキハ100ですが)、色々と細かい部分を見てみましょう。
まず、この車両の一番の特徴はその扉。通勤車両に多い両開き扉なのですが、いわゆる「戸袋」が無く、ドアが車両の外側に開く形となっています。両開きでこのタイプのドアは他にあまり例を見ません。
車体前面には車両のプロフィール。側面には懐かしい、案内表示のサボがあります。
天井を見ると、文字通りの「網棚」。そして通風器の様なものが。写真撮り忘れましたが、勿論扇風機も付いています。
さて。定刻通りに水海道を出発したキハ100形。重いエンジン音を響かせ、ゆっくり、のんびりと走っていきます。
車窓に広がるのもこれまた辺り一面のんびりとした田園風景。と言うか何もありません。
終点の下館まで、ずっとこんな風景が続きます。
ところで、このキハ100形。乗っていて思ったのですが、ロングシートがかなりヘタっています。お世辞にも座り心地は良くはありません。 …だが、それがいい!! それがレトロな旅情を盛り上げるのです。
最近流行りの固いバケットタイプの座席の方が、長時間座っていても疲れないかもしれません。しかしやはり、古い車両にはこの、昔ながらの柔らかな座席がしっくりと来るのです。
…しかし、アレですね。普段は通勤電車のロングシートに文句言ったり、旅先でやって来た列車がうっかりオールロングの701系だったりしようものなら罵詈雑言浴びせかねないのに、旧型気動車だったらロングシートでも喜んで乗ってるだなんて、全くもって鉄とは勝手なものです。我ながら。
田園の中をのんびりと列車は走り、そして水海道を出て1時間弱。
13時13分に終点の下館に到着しました。
下館の駅で、今日の記念にグッズを購入。
ポストカードと、キハ100形の新塗装車運行開始記念乗車券と、おめでたい「大宝」駅の入場券と。
ちなみにキハ100形記念乗車券は、売り切れて無くなっていたのが今日ちょうど再入荷で入ってきたとかで。運が良かったです。
関東鉄道と2008年初詣(1)
2008年の鉄初めをさあ、どこへしようか?
そう考えていて、ふと思いついたのが関東鉄道。関東鉄道と言えば、日本最大級の非電化私鉄として知られ、全線非電化のローカル路線にも関わらず、複線区間があって快速運転を行っていたり、1時間に4~5本の高密度ダイヤを組んでいたりと、何かと目を引く路線。
にも関わらず、僕はまだ乗ったことがありませんでした。気動車好きを自認する僕としては、やはりこれは乗っておかないとマズい!!
更に関東鉄道沿線には、「大宝神社」と言う割と有名な神社がある模様。ならばそこで、初詣も済ませてしまえばまさに一石二鳥(?)
と言うワケで、今回は関東鉄道の旅、です。
東京から関東鉄道へ乗りに行くには、常磐線で取手まで出るか、宇都宮線経由水戸線で下館まで出るか、あるいは筑波エクスプレスで守谷まで出るか。その3パターンがあります。今回はそのうち、筑波エクスプレスをチョイス。
何気に筑波エクスプレスも、きちんと乗るのは初めてだったりします。
(以前に一度所用で乗ったのですが、ほんの数駅だったので全く印象に残ってない…)
(写真は守谷駅にて。防護壁が邪魔で上手く撮れません…)
秋葉原から筑波エクスプレスの快速に乗車。ここで快速を選ぶのは、「速いから」と言うのも勿論ありますが、快速用の車両にはクロスシートがあるから、と言うのが大きかったりします。6両編成のうち、真ん中の3・4両目がクロスシート車。
4扉固定セミクロスと言う配置なのですが、思えばこの座席配置、一昔前は近鉄の一部の車両くらいにしか見られなかったのが、ここ数年で随分ポピュラーになった気がします。JR東日本の一連の「走るンです」シリーズとか…。
秋葉原を出た筑波エクスプレス。しばらくは地下区間を走ります。北千住辺りから地上に出て、あとはずっと高架線を走っていくのですが(途中でまた一回地下に潜りますが)、とにかく速い!! 物凄い勢いで加速し、駅を高速度でどんどん通過していきます。高架線や地下路線にすることで踏切を無くし、駅にも防護壁を設けることで高スピードでの通過を可能にしたり、と、とにかく高速輸送に特化した路線、と言う感じがします。
秋葉原を出て、30分ほどで守谷に到着。ここで本日のメイン、関東鉄道常総線に乗り換えです。
守谷駅のホームに停車していたキハ2200形。かなり新しい車両です。ローカル線の気動車と言うよりは、大都市近郊を走っている通勤電車と言ったスマートな雰囲気。ただし単行ですが。
しかし単行運転だからと言ってバカにしてはいけません。「快速」ですから。
まずはこれに乗車。下館行きの快速列車です。
守谷を出るとグングン加速し、駅をどんどん通過して走ります。先ほどまで乗っていた筑波エクスプレスに較べればもちろん遅いのですが、それでもなかなかのスピード感。なるほど確かに「快速」と名乗るだけのことはあります。ただし単行ですが。
守谷を出て10分かそこら。水海道に到着。ここで一旦降ります。
水海道は常総線の中間地点ほどにある割と大きな駅。近くに車両基地もあり、常総線の中心駅と言った感じがします。
ただし、駅構内を見ると色々と懐かしい雰囲気のものが。
まず何と言っても目を引いたのがこれ。
駅の構内に踏切…。
ホームが2線あり、その内側を線路が通っていて、またホームとホームとが連絡橋で結ばれているのでも無いので、ホームからホームへ渡るには当然線路を横切らなければならず、その為に構内に踏切があります。
列車が来た際には遮断機が下り、ホームとホームとを渡れない様になります。
昔はこんな構造の駅、あちこちにあったと思うのですが、最近はとくと見かけなくなりました。
思えば僕の地元の駅も、僕が幼少の頃はこんな雰囲気だったのですが、高架駅になってしまってすっかり様変わりしてしまいました。
実際、この形では何かと危険もあるでしょうし、安全面から言えば連絡橋でホームを結ぶなり高架駅にしてしまった方が良いのでしょうが、しかしこのスタイルの駅。何とも言えない郷愁を感じます。
ホームの番線表示や、駅票そのものもどこか懐かしいスタイル。
さて。この水海道でしばらく列車を待ちます。先ほど乗ってきた列車にそのまま乗っていれば終点の下館まで行けるのですが、僕にはお目当ての車両があるのです。
こちらは新型気動車同士の並び。
こちらはちょっとレトロなキハ310形。
この車両もなかなかにいい味わいを出しているのですが、僕のお目当ては彼ではありません。
しかしこの水海道駅。中心駅なだけあって、上下から列車が次々にやってきて、そのどれもが当然ながら気動車で、それぞれに個性的なエンジン音を聞かせてくれるので、ホームでただ待っていてもちっとも飽きません。と言うかキハ好きにはたまらないでしょう。
そうして、1時間近くほど待っていたでしょうか。いよいよ、本日お目当ての車両がやって来ます!!
















