さあ、北国へ!!
と言うワケで、これより青森へ向けて旅立ちます。
21時45分上野発の寝台特急「あけぼの」に乗って。
久々の寝台列車の旅・初めて訪れる青森・津軽鉄道のストーブ列車・冬の十和田湖・最果ての駅「三厩」…色々と楽しみです。
ただ。ちょっと問題が。(全くもって個人的な)
実は昨日、不注意で転んでしまって腰を強打(汗)
今朝、出社前に念の為に病院へ行き、診てもらった結果「単なる打撲」と言うことで一応痛み止めの薬に湿布も貰って一安心、ではあるのですが…。
しかしちょっとやはりちょっと痛む…。万全とは言えないコンディションのまま旅立つのがなんとなく口惜しい…と言うか大事な旅行の前日に怪我してる自分自身に物凄い憤りと腹立たしさすら覚えますが(苦笑)
まあ、とにかく。行ってきます。
帰って来たらまた旅日記起こしていきますよ。
名鉄瀬戸線。
昨日・一昨日と実家に帰省していたのだが、そのついでに名鉄の瀬戸線に乗ってきた。
愛知に住んでいた時には当然、名鉄を普段から利用していたのだが、しかしどういうワケか、「瀬戸線」には乗ったことが無かった。と言うのもこの瀬戸線、ちょっと変わっていて、名鉄の他の線とは一切連絡しておらず、乗るためには一度地下鉄なりJRなり他の線を介した上でないと乗りに行くことが出来ない。
そんな風だから、当然、特に目的も無ければ乗りに行く機会なぞあるハズも無い。
そしてこの瀬戸線、他線とのつながりが無い為か、走っている車両も独特のものが多い。だから一度は乗っておきたかったのだ。
さて。新幹線で名古屋駅に降り立ち、まずはここから地下鉄に乗る。市営地下鉄の東山線で2駅。栄と言うところまで行くのだが、この栄と言うのが名古屋市のいわば中心街的な存在となっている。オフィスにショッピング、レジャーと色々と集まった人の往来の多い場所で、東京で言うところの新宿みたいなものか。(もっとも、規模は比べ物にならない程小さいが)
ちなみに名古屋⇔栄間の地下鉄の料金が200円。初乗り一区間の運賃が200円…正直高い。愛知に住んでいた時はそれが当たり前と思っていたのだが、今、東京に住んでいる自分の目から見ればこれは明らかに高過ぎる。(東京メトロは初乗り160円、都営地下鉄でも170円だ)
愛知はトヨタのお膝元と言う土地柄もあってかモータリゼーションが進み、鉄道離れの激しい県だと言うが、これは高過ぎる鉄道運賃も影響しているんじゃないだろうか。ちなみに名鉄の運賃もやはり、関東圏の私鉄と較べると高い。東急なんかと較べるともう比較にならない程に高過ぎる。
さて。地下鉄で名古屋から5分もかからないうちに栄に到着。地下鉄の栄駅に隣接する形で、瀬戸線の起点「栄町」がある。ここも地下鉄同様、地下駅となっている。
ホームに降りると、停まっていたのは6600系。他線では見られない、瀬戸線オリジナルの車両だ。一見、名鉄の通勤車の代表格6000系と似ているのだが、細かい部分が色々とかなり違う。
前面にはスカートを履き、側面の窓は6000系の2連固定窓もしくは一段下降窓×3に対し、こちらの6600系は2段窓が4つ並んでいる。おかげでスッキリとした6000系に対し、かなり物々しい印象になってしまっている。
車内はオーソドックスにロングシートが並ぶ。が、天井を見るとちょっと様子が変わっている。
今時の車両ではまず見られない様な、大きく出っ張ったクーラーユニット。と言うのもこの6600系、登場当時はなぜか冷房がついておらず(昭和50年代の登場なので、通常なら通勤車と言えども冷房付が当たり前のハズなのだが)、ラインデリアのみだった。後付で冷房を設置した為、こんな不恰好な形になってしまっているのだろう。
ちなみにこの形のクーラーユニット。昔の名鉄では割とポピュラーな形だった。7000系パノラマカーの一部が装備していたし(話は変わるが、パノラマカーはその車両毎によって装備しているクーラーの形が違うと言うなかなかユニークな面を持っている)、あの名車5500系もやはりこの形のクーラーだった。
そして、5500系や7000系の場合、このクーラーの横に、これをそのまま小型にした様な形のファンが2つ付いている。(6600系の場合はラインデリアがあるので付いていない) 僕は子供の頃、なぜかこのクーラーとファンのセットが好きで好きでたまらなかった。思えば、これ以外にも5000系や5200系のファンデリアも大好きだったから、ファンが回るものに興味があったのだろうか。ヘンな子供だ。
僕が乗ったこの6600系は、急行の尾張瀬戸行き。この瀬戸線、全線複線で5~10分間隔と(名鉄にしては)かなりの高密度運転を行っている。列車種別は普通・準急・急行の3種類。が、どの駅にも待避線が無い為、別に急行に乗ったからと言って前の普通を追い越して先に着けるわけでは無い。果たして急行を走らせる意義があるのかどうかはよく分からない。
別に何の変哲も無い、市街地の風景の中を走りぬけ、栄町を出てから35分ほどで終点の尾張瀬戸に到着。
瀬戸は焼き物の町としてしられる場所だ。駅を出て3分も歩けばもう、陶器の店が並んでいる。せっかく来たので何軒か覗き、うちの一軒で志野焼きの酒器を購入。淡いピンクの色合いと優しげな風合いが気に入った。
酒器(ぐい飲みやグラス類)が好きで、どこか旅した際など、ついつい買ってしまう。
駅へと戻り、再び引き返す。
…のだが、ここでお目当ての車両が来るのを待つ。瀬戸線には他線には無いユニークな車両が多いと言うのは先にも書いた。行きに乗った6600系もなかなか面白い車両だが、もっともっと凄い車両が瀬戸線には走っているのだ。
お目当ての車両は、割とすぐにやってきた。
6750系。6000系列と同様の3扉ロングシートの名鉄通勤車の標準フォーマットの車両だ。しかし顔立ちがちょっと変わっていて、6000系の高運転台に対しなぜか低運転台。おかげで6000系と5500系をミックスした様な、独特の風貌になっている。実際、名鉄にこの顔の車両はこの一系式しか存在しない。
しかしこの車両の本当に変わっているところは、そんな外見的な部分なんかじゃあない。
この車両、車体は綺麗に見えるが、実を言うと完全な新造車ではなく、いわゆる「車体更新車」なのだ。つまり、車体はピカピカの新品でも、台車は旧型車両のお古。そしてこの車両の台車の大元は、名鉄ではるか昔に走っていた釣り掛け駆動方式の旧型車。
と言うことは。つまり。
一見、最近の通勤車ぽく見えるこの車両。走り出すととてつも無くウルサイ。
この高性能車っぽい外見でヴォォォォンとまるで地の底から響くかの様な轟音を唸らせて爆走するのだから、そのギャップたるや相当なものだ。と言うか釣り掛けモーターってこんなに五月蝿かったっけ? この爆音ときたら、気動車で言うところ、鹿島鉄道のキハ600のDMH17Cエンジンに勝るとも劣らないほどの凄まじさ。
そしてとにかく揺れる。もう揺れまくる。揺れすぎてつり革が荷棚にぶつかってガチャガチャやかましい程。それ位によく揺れる。
でも思えば、昔の電車って皆こんな感じだったんだよなぁ。モーターの響きと揺れと。お世辞にも乗り心地が良いとは言えないけれど、でもそんな電車に揺られてどこかへ行くのがたまらなく楽しかったんだっけ。
車両が綺麗に新しくなって、乗り心地が向上するのはもちろん良いことだけど、それと同時にノスタルジーが失われていってしまうのはやっぱりちょっと寂しい。なんて考えてしまうのは、僕が歳を取ってしまった証拠、なのか。
今の子供達が大人になった頃、VVVFよりももっと新しい別の制御方式が開発されてて、希少になったVVVF音を聴いて「懐かしいなぁ…」と郷愁に浸ったりするのだろうか。…いや、無いだろうな(笑)
栄町に到着し、折り返し出発していく6750系。思えば、大都市圏でしかも地下線区間を走る釣り掛け車と言うのも非常に稀な存在だ。と言うかここしか無いのでは?
しかしこの姿もいつまで見られることか。瀬戸線の車両を新車に置き換える計画があるらしく、その際に恐らく6750系は廃車になるのでは…と言う話だ。
こうして、懐かしい、古き良き時代の遺物がまた一つ、失われていく…。










