イマジンしなくても分かること | オゲレツ365日

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ウクレレ歌手・ツリーのブログ。






6月8日(土)


先日アルバイトに行った現場があまりにドリームすぎて、すっかり魅了された。

指示書を見て商品をピッキングするだけなのだが、その商品が薄い書類とか軽いモノばかり。

「ウソだろ?今まで冷蔵庫とか担いできたんだ。こんな夢のような現場が!」

夢のようなドリーム・ビジネスだった。

終日カートをゴロゴロ転がしながら、お手紙のたぐいを軽くつまんでピッキングし、スマートに仕事した。

「チワワを散歩させてるみたいな仕事だぜ!」

この超楽チンなチワワ現場は俺のモンだ!鼻息荒く吠えた。ついに天職が見つかった☆



天罰が下ったのだろうか…。



今日また同じ現場に派遣されるコトになった。

意気揚々と向かったはイイが、チワワ現場とは別のセクションに回された。

「チワワと違うとしても、せいぜい手乗りインコくらいの現場ダロ?」

そうタカをくくっていたが、連れて行かれた先は僕の想像をはるかに超えていた。

「ううっ!なんなんだよ、これは!」






こんな顔になった。

ビールケースがピラミッドのようにうず高く積まれており、そのケースをひとつずつ段ボールに入れていけと言われた。


「段ボール箱を作る人」、「そこにビールケースを詰めていく人」、「テープを貼る人」の三つのセクションに分かれて作業するのだが、どう考えても真ん中の「ビールケースを詰める人」は割に合わない。

仕事量の不公平さ、地獄さは誰の目にも明らかだった。





そして現場監督は言った。

「じゃツノモリさんはビールケースを詰める係でお願いします!」








その場でクソを漏らして気が狂ったフリをしようかと思った。

50のオッサンに何をさせるつもりだ!絶対無理ダヨ、こんなの。

グズグズ迷ってるうちに、非情にもベルトコンベアーは動き出した。作業が始まった。ものすごい嵐に巻き込まれた。ホントに狂ったような1日だった。







気がついたら終業時間になっていた。

自分の前世はピラミッド建設の奴隷だったのかも知れない。

そうでなければツジツマの合わない1日だった。

脱水症状で気を失いそうになるなんて、初めての経験だったヨ!






帰り道、公園のベンチに座ってビールを飲んでいたら、こんな建物があった。

文言を読んだら頭の中にジョンレノンの「イマジン」が流れてきた。






ここでYouTubeで「イマジン」を貼り付けダロ!と思ったけど、この曲の方が好きなのでこっち貼っちゃった。




この建物を眺めながら考えていた。


過去の例からして、俺は賢く生きるのは無理だ。

どうなってもイイから、未来に向かって進むしかナイ。

夢を抱いて大阪に来たのだから、そこへ向かって進むのだ。



それ以前に、未来の夢にしか、この世に居場所などナイと思い定めるべきだ、と。