VAIOタワーを一生使う

VAIOタワーを一生使う

1998年に購入、補修を重ねて一生使うことを決めたSONY VAIO TOWER PCV-S610を使って記録した、終活を兼ねた備忘録です。

ソーラー電波腕時計は、凄い発明品だと思う。それまで使っていたクォーツの腕時計は実質月差10秒以内というのも凄いと思っていたのだが、何年かに1回はバッテリー交換という儀式が待っていた。最初は年に1回だった交換は2年、5年と機種を変えるごとに伸びては行ったが、メンテナンスフリーというわけではなかった。たまに思い出したように時刻合わせも必要だ。

カシオ ソーラー電波腕時計 OVERLAND

ところがこのソーラー電波腕時計ときたら、まったくのメンテナンスフリーである。毎日腕にさえ着けておけば、時間は勝手に秒単位で合っているし、電池も勝手に充電される。写真のCASIO OVERLANDは2011年に購入したものだが、なんと15年も使っていて毎日着けているのにその存在を半分忘れていた。ひょっとしてこのまま一生動き続けるんじゃないかと、一生モノが好きな私は期待していたわけである。

 

ところがところが、このOVERLANDに最近異常が発生した。遅れ始めたのである。電波腕時計だのに、気が付くと3分ぐらい遅れている。ついに電池が切れたのか、あるいは故障?寿命?と動いている時は忘れているのにいざ調子が悪くなると気になってしょうがない。とりあえず時刻を手動で合わせてみるか。しかしメンテナンスフリーなので時刻合わせの方法がわからない。こういう時はオンラインに情報を求めるのは最近ではお約束だ。

CASIO OVERLAND ソーラー電波時計裏蓋

15年前の時計なのに加えて、カシオの腕時計は恐ろしく種類が多い。マニュアルが見つかるのだろうかと探していたら、カシオのページにはモジュール番号で検索せよと書いてあった。時計の裏ブタに刻印されている、四角で囲まれた4桁の数字がモジュール番号とのこと。私の時計の場合は4315である。さっそくこの数字を打ち込むと、操作方法が表示された。

 

この時計にはA/Bという2つのボタンしかない。とりあえずBボタンを押すと、秒針が4時~5時のあたりにあるYES/NOのところに動いて電波を受信しているか否かを教えてくれるという。ところがこの時計、Bを押しても秒針は10時のあたりを差している。何じゃこりゃ!?

 

しかしマニュアルをしっかり読んでいると、次のページに針ズレの修正方法が書いてある。何かの加減で針がズレると時刻が全然合わなくなることがあるのだそうだ。さっそく書いてある通りに、A/Bのボタンを長押ししたり普通に押したりを繰り返す。針の位置が正しければモードを切り替えれば0時0分0秒を差すはずだが、これが確かに3分ぐらいずれている。秒針は完全に反対の方向を向いているので、これをボタンを押して丁寧に12時の位置に重なるように調整する。

 

最期にカレンダーの日付をチェック。これは問題なかったので、調整を終えるとなんと電波時計は何事もなかったかのように正しい時間で動き出した。当たり前と思っていた正確な時間を刻む腕時計に感謝したことは言うまでもない。

 

実はこの話、まだ後日談がある。1週間ぐらいすると、またこの時計は遅れ始めた。しかも今度は10分ぐらい遅れている。針の機械部分がへたって、針位置を維持できなくなっているんだろうか。さすがに寿命かと思いつつ再度針ズレ調整。その後1週間ほど経つが、今のところ正しい時を刻み続けている。

 

当たり前だと思ったことが当たり前でないこともある。この時計はそんなことを教えてくれた気がする。今では毎朝この時計とスマホの時刻が合っているか確認するのが日課となっている。

ちょっと前に、シリーズ第4作の「スター・トレック ヴォイジャー」をNetflixで見始めたことを書いた。スター・トレックはオリジナル第1作の「宇宙大作戦」と「新スタートレック」の一部しか見たことがなかったのが、サブスク時代となって全話見てやろうと思い立ちNetflixに契約し、こつこつ・こつこつと見続けてやっと「~ヴォイジャー」の第2シーズン10話まで見たところである。

スター・トレック ヴォイジャーの宇宙船

妙に好戦的にとなって違和感のあった第3作「~ディープ・スペース・ナイン」から原点に戻り、ヴォイジャーでは純粋な宇宙探検を楽しんではいたのだが...突然のスター・トレック全作のNetflixからの配信終了案内が流れる。配信終了は2026年 1月 8日。まぁ世界的にはスター・トレックはNetflixから撤退してParamount+へ移行するってのが流れだったのでそんなに心配してなかったのだが、日本のParamount+(アマゾンプライム経由で見られる)ではスター・トレックは劇場映画作品と「ストレンジ・ニュー・ワールド」「スターフリート・アカデミー」しか配信されていないではないか...!!

 

ということは、泣き別れになったジェーンウェイ艦長やチャコーティ、トゥーヴォック、ドクターやケスにはどこで再会すればいいんだ...トレックを見直すきっかけとなったセブン・オブ・ナインにもまだ会ってないのに...と配信終了から1か月待ったがアマプラのParamount+ではヴォイジャーが配信される気配はまったく無し。割り切って、今見ることのできる「ストレンジ~」「スターフリート~」から見たり、「~ピカード」を見直すなんてことも考えたけどまたまたわけわからないキャラクターやストーリーに困惑しないとも限らない。

 

どうしても見たかったらレンタルビデオに行ったらあるかもしれない、と頭に浮かぶ。旧作DVDだと100円でレンタルしてるところも多く、1本に何話入っているのか知らないけどサブスクとそんなにコストは変わらないだろう。しかし、近所に生き残っているレンタルビデオ屋さんが無い!! 唯一天王寺のTSUTAYAだけが営業しているらしいが、大阪難波へ通勤していた時は通り道だったんだけどなぁ...

スタートレック ヴォイジャー DVD全巻セット

待てよ、ヤフオクやメルカリで、中古のDVDセットを購入するという手もある。調べてみると、ヴォイジャーの全話7シーズンセットで1万円ぐらいから出品している方がおられる。実際の落札価格はいくらぐらいだろうか。全部見終わったら、売却すれば良い。全話そろっているなら売れるだろう...

 

といろいろ考えてはいるのだが、今はちょっと個人的に忙しい時期ではあるので、半年ぐらい様子を見ることとする。配信が開始されなかったら、次の手を考えることとしよう。

 

便利になったと思われたビデオのサブスクだけど、ソフトを見られる見られないをサービス企業側が握っているのは、案外不自由なんだなと思い知る。好きな映画は個人的にもディスクで残してあるのだが、収納を考えると邪魔ではある。究極はでっかいストレージに自分の欲しいビデオや写真やデータがぎっしりと詰め込まれている状態かなあと思ったりもする。

 

 

 

キャスターの久米宏さん、将棋の加藤一二三さん、映画監督の東陽一さん、長谷川和彦さんと今年に入って著名人の訃報が相次いだけど、私にとってショックだったのはクラシックギタリストの山下和仁さんが亡くなられたこと。私が学生の頃に超絶技巧のギタリストとして現れて、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をギター1本で弾き切ったのが印象に残る。1961年生まれで享年64歳。私と同い年である。

山下和仁とラリー・コリエルのヴィヴァルディ四季レーザーディスク

こちらのレーザーディスクでは、ヴィヴァルディの「四季」をフュージョンギターのラリー・コリエルとデュエットしたステージがおさめられている。押入れに眠っていたレーザーディスクを引っ張り出してきて、追悼の意味もこめてこのディスクを聴きなおして(見直して?)みることにした。ちなみにコリエルも2017年に他界している。

パイオニア製LD/CDプレーヤーCLD-R4

こちらが手持ちのレーザーディスクプレイヤー、パイオニアのCLD-R4という機種である。LDとCDが演奏できるコンパチブルと呼ばれていたタイプ。それぞれのトレイは、別々にせり出てくる。音声はデジタル、映像はアナログ記録で水平解像度400本程度、VHSのビデオテープよりは高画質だが後に登場したDVDには画質は劣る。

レーザーディスクプレイヤーとヴィヴァルディ四季

30cmのメディアはアナログレコードと同じサイズで、しかも張り合わせで両面再生ができるため非常に重たい。巨大なCDといった見た目で迫力がある。片面に1時間の動画が記録できるのだが、映画の場合は半分見たところでひっくり返す必要がある。このプレーヤーは後期のもので自動両面再生(ピックアップが背面へ移動する)が付いているが、その時にがちゃがちゃと動作音がしてうるさいのが難点。

山下和仁とラリー・コリエルのギターデュエット

VAIOにつないで視聴する。この「四季」も大変話題になった録音(録画)なのだが、どう聴いてもコリエルにとっては分が悪い。山下の美しくまた正確無比な速弾きの音色に対して、コリエルはただ速いだけの演奏に思える。しかもコリエルは立ち上がりが悪く、調子が乗って来るのは「夏」のあたりからだ。

 

しかしこのデュエット、私は嫌いではない。後に山下はなんとドヴォルザークの「新世界交響曲」をギター1本で演奏するという超人技を成し遂げてしまうのだが、いくらギターが小さなオーケストラと言われるにしてもさすがに新世界は無理があると感じてしまう。それに対して、アプローチの違う二人が演奏する「四季」、聴けば聴くほど異文化の遭遇という気分にさせられて、私にとっては大好きな演奏となっている。

 

二人とも天国へ旅立たれた今、この超絶な演奏もこの世から失われたと思うと寂しさを隠せない。さようなら、コリエルさん、山下さん...

 

 

 

 

半年以上のロングランとなっている映画「国宝」を今更ながらに見てきた。圧倒的な映像美に加えて、見ごたえのあるドラマに3時間があっという間に過ぎた。確かにこれは、近年ではベスト1の見るべき映画だと思う。

歌舞伎の舞台で着物姿の女性が踊る

歌舞伎といえば、年配の人が見るものというイメージを持つ方が多いかもしれないが、実は60代の我々の世代でも敷居が高く、私たちが若い頃にも存続の危機が叫ばれていた。

 

私が高校生の時に「高校生の歌舞伎を見る会」というのが神戸文化ホールで実施されて、学校ぐるみで見に行った。片岡仁左衛門さん(年代からすると13代目か?)が司会で、息子の片岡秀太郎さんが出演、演目が「俊寛」だったのは覚えている。客席には当時秀太郎さんの妻であった女優の高田美和さんがおられたという情報も後から聞いた。歌舞伎の基礎の解説コーナーでは、舞台で役者がとんぼを切る(いわゆるバク転)姿に歓声を上げたり、「血まみれになって転げまわるので血だるまといいます」という解説に爆笑したりと和やかな雰囲気でプログラムは進められ、その時仁左衛門さんが「古典芸能は、観客がいないと成り立たないのです」「これを機会に、ひとりでも歌舞伎の舞台に足を運んでいただけたらと思います」と結んでいたのを思い出した。

 

あれから40年以上、歌舞伎は観客の度肝を抜く舞台演出を試みたり、「スターウォーズ歌舞伎」「初音ミク歌舞伎」など若者文化とのコラボ作品も登場して進化を続けている。これは別に若者に媚びているわけでもなんでもなく、新しいものを取り入れるのが伝統的な歌舞伎の真骨頂ということで、正常進化なのだそうだ。

 

そして昨年登場したのが映画「国宝」。主演の吉沢亮と横浜流星が1年半かけて歌舞伎の芸をじっくり仕込んだというのが売りなのだが、その描かれる内容では歌舞伎俳優は幼少の頃からのひたすら厳しい稽古を重ねてやっと一人前になるという。たった1年半で覚えた吉沢と横浜の歌舞伎を、本物の役者の方々は苦々しく思っているのではないだろうかと映画を見終えて不安に思ったのだが...

 

ところが歌舞伎界ではこの映画を好意的に受け止めているらしい。そのため、この映画をきっかけに歌舞伎の舞台に足を運ぶ人も増えているということで歌舞伎の世界の先進性と懐の深さ、そして奥深さを目の当たりにした気分にさせられた。日本のみならず、海外の方にもどんどん見てもらいたい映画だと思う。

 

私が子供の頃に、親父が使っていたカメラがYASHICA 35というレンジファインダーのフィルムカメラだった。物心ついた頃から身近にあったので、たぶん私が赤ちゃんの時の写真もこのカメラで撮影されたんだと思う。記憶を元にネットを探してみたのだが、恐らくこの写真のモデルだったと思う。

YASHICA 35フィルムカメラ レンジファインダー

小学生くらいの頃にこのカメラのシャッターを押したことがある。撮影したというよりも、単に自動シャッターの代わりをさせられたといったところか。親父がピントや露出を合わせて、ここから撮れと言われて家族の写真を撮った。当時はフィルムもプリント代も高価だったので、言われたままにシャッターを切った。

 

中学生ぐらいになると、親父が写真の撮り方を教えてくれた。まずは絞りを合わすこと。晴天で8、曇りの日や日陰は5.6に絞りのリングを合わせること。できるだけ太陽を背に撮ること。そしてファインダーを覗いて、2重になった輪郭をピントリングを回して合致させるようにする。これが結構難しい。屋内では暗すぎるので撮ってはいけない。近距離も撮ってはダメなど、制約もいっぱい教わった。現在スマホで簡単にできる室内での近接撮影や料理の撮影は夢のまた夢だった。

YASHICA 35フィルムカメラのトップビュー

高校生ぐらいになると、オートフォーカス・自動露出の付いたコンパクトカメラを親父が購入したため、おさがりとしてこのカメラは私のものになった。カラーフィルムは高価だったので、このカメラに白黒フィルムを装填して高校の遠足に行ったのを覚えている。京都の風景をバシャバシャと撮ったのだが、そのフィルムやプリントがどこへ行ったのかはよくわからない。発見したらデジタルでスキャンして永久保存しようとは思っているが。

YASHICA 35 レンジファインダーフィルムカメラ

大学生になって、自分のカメラを買った。オリンパスのXA-2という機種で、35ミリだのに非常にコンパクトでカプセルカメラの愛称だった。固定焦点のカメラで、取り外し式のフラッシュも付いていた。その後、何台かのフィルムのコンパクトカメラを使ったあと、現在の愛機であるデジタル一眼レフのPENTAXのIST-DL2を購入する。

 

このISTを20年近く使い続けているのは、YASHICAでマニュアルカメラの扱いが染みついたからじゃないかと、思うことがある。今となってはオートフォーカスも遅く、自動露出もどこかたよりないIST-DL2ではあるが、発色が美しく画面が明るいという基本部分がしっかりしている。あとは自分の工夫で、ピントや露出を工夫して写真を撮る楽しさがある。そんなマニュアルで撮るカメラの楽しさを教えてくれたのは、初めてのカメラがYASHICA 35だったからだと思うのである。

PENTAX 一眼レフ、レンズ、カメラバッグ

今でも映画ファンに絶大な人気を誇るジュゼッペ・トルナトーレ監督の若き日の傑作「ニュー・シネマ・パラダイス」。1988年の公開時は見ることができず(最初は東京のミニシアターでの単館上映だった)、また映画館が舞台の映画なんて面白いわけないと馬鹿にしていたのだが、それから数年後にWOWOW(日本衛星放送)で視聴して完全にはまってしまった。少年トトと父親代わりの映画技師アルフレード、初恋の女性エレナ、トトの母、妹、そして映画館に通う村人たち。登場人物すべての関係が生き生きとしていて素晴らしい。

ニュー・シネマ・パラダイス、トトとアルフレード

この映画、日本公開版は約2時間の上映時間なのだが、これはインターナショナル版という海外上映用の短縮版で、2時間半の尺でイタリア国内で上映されたものがオリジナルらしい。その後、3時間完全版が2002年に公開され、こちらは映画館へ見に行った。ところがやっと劇場で見られるという期待とはうらはらに、追加された部分が妙に冗長でしかもテーマがぶれてしまい、ちょっとがっかりしてしまったのが正直な感想だった。

ニュー・シネマ・パラダイス、映画館の夜景

【以下ネタバレ気味注意】追加部分でまず目についてしまうのが、主人公トトの友達であるボッチャの初体験のシーン。これが妙に生々しくて、それを見て影響を受けたと思われるトトが、やがてエレナとの初恋へとつながっていく(ように見える)。8ミリ撮影に目覚めていろんな風景を撮りはじめたトトが、映写機で壁にエレナが振り向く映像を写す。目の見えないアルフレードが「恋だな」とつぶやく。このシーンの美しさは屈指の名場面だと思うのだが、その部分の感動が3時間版では何だか薄れてしまうような気がするのだ。

ニュー・シネマ・パラダイス エレナの横顔

そして終盤、たっぷりと追加されているのは理由もわからず別れてしまったエレナとの再会シーン。あのブリジット・フォッセー(禁じられた遊びの女の子ですね)が演じる、というかクレジットに名前が入っているのに登場しなかった彼女が出るというのでこちらも期待したのですが、何だかだらだらっとした内容でしかも彼女が去って行った理由やまたもやボッチャがらみのオチなど、もはやどうでもいい部分で増量された感じ。初恋は初恋で美しい思い出のままで残しておいた方が良かったんじゃないか、なんてちょっと冷や水をかけられたような気分にさせられたわけです。

トトとアルフレード、ニュー・シネマ・パラダイス

以前から、テレビの洋画劇場でオリジナルフィルムが無茶苦茶にカット編集されてるのを文句ばっかり言っていた私ですが、カット&再編集で名作が生まれることもあるんだなと考えを改めた映画がこちら。今ではニュー・シネマ・パラダイスと言えば3時間版がスタンダードとなっていますが、自分の中では2時間版がオリジナル。エレナの美しい姿をしっかりと脳裏に残しておきたいと思ってしまうのです。

 

 

米アカデミー賞受賞などで今でも人気の高いゴジラ映画。私も小学4年~6年生ぐらいの間に結構熱中して見ていた時期があり、ゴジラ映画には特別な思い入れがあったりする。

ゴジラ 4Kリマスター 映画ポスター

ゴジラ映画の歴史は古く、第1作は私も生まれていない1954年製作。以前に書いた007シリーズより古く、この第1作を映画館でリアルタイムに見ている方は80歳を超えているのではないかと思われる。かく言う私も初めて見たゴジラ映画は1964年製作の「モスラ対ゴジラ」で、これを「東宝チャンピオンまつり」という子供向け映画数本立ての中の1本として1970年にリバイバル上映された時のことである。

その後、チャンピオンまつりがやって来るたびに劇場に足を運び、「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ(1965/1971)」、「ゴジラ対ヘドラ(1971)」、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(1964/1971)」、「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972)」、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966/1972)」、「ゴジラ電撃大作戦(1968/1972)」、「ゴジラ対メガロ(1973)」と欠かさず見ている。(記載の年号が2つあるのは製作年/リバイバル年)

 

当時のゴジラ映画の魅力といえば、怪獣が登場するまでの間に繰り広げられるちょっと大人向けのストーリー、当時としては精巧な特撮(怪獣をバックに逃げ惑う人々が丁寧に光学合成されていた)、ゴジラの独特の鳴き声、そして伊福部昭氏の重厚かつ軽快な音楽など、今考えても引きつけられる要素をいっぱい持っていたと思う。

 

そしてゴジラ映画を見なくなった転機となるのが、映画版「日本沈没(1973)」である。ゴジラと同じく東宝製作のパニック映画である「日本沈没」を小学校6年生の時に通いなれた東宝の映画館で見てからその面白さに心を奪われ、ぴたっとゴジラ映画に足を運ばなくなった。まさしく卒業したといったところだろうか。そして「タワーリング・インフェルノ(1974)」、「ジョーズ(1975)」で私の興味は洋画へと変わっていく...

久しぶりにゴジラ映画で劇場に足を運んだのは、リブート版である「ゴジラ(1984)」である。ここからの作品は平成版ゴジラと呼ばれており「ゴジラVSビオランテ(1989)」「ゴジラVSキングギドラ(1991)」など数作に足を運んだ。しかしその後は劇場から足が遠のいたのは、思ったほどストーリーも特撮もクオリティが上がらず、見る価値が感じられなかったからだと思う。

 

そしてまたまた久しぶりに足を運んだのが「シン・ゴジラ(2016)」である。庵野秀明総監督と樋口真嗣監督による作品はクオリティが高く、またゴジラという未知の生物に対する政府の右往左往がリアルに描かれていて見ごたえ十分であった。そして最新作の「ゴジラ-1.0(2023)」の登場である。

この映画に関してはもうあちこちで語りつくされていると思うので多くは書かないが、新作映画として楽しめるだけでなく古いゴジラ映画を見て育って来たものにとっても、心躍らされる内容になっているのが良かったと思う。ゴジラの鳴き声や伊福部昭氏の音楽など古いファンの外せないツボもちゃんとつかんでいるし、何よりゴジラ映画の泣き所だったちゃぷちゃぷした海の描写がとんでもなく進化している。

 

配信の時代に過去のゴジラ映画はどこから見るべきかというと、映画好き・特撮好き・さらに忍耐のある方だったらもちろん1954年の第1作から順番に見ればその進化や試行錯誤が楽しめて面白いと思うが、正直言って「ゴジラ-1.0」「シン・ゴジラ」を見ておけばゴジラに関しては十分な気がする。

 

それでも古い時代のゴジラを楽しみたいなら、「ゴジラ(1954)」「怪獣大戦争(1965)」「ゴジラ対ヘドラ(1971)」あたりが個人的にはベストに入る。あとはゴジラは出てこないけど「空の大怪獣ラドン(1956)」が好きだなあ...

 

 

 

 

 

 

前回のシェーバーのバッテリー交換に続いて、今回は自動洗浄機のメンテナンスである。自動洗浄はその名のとおり、シェーバーでひげを剃ったあとに放り込んでスイッチを入れれば洗浄・乾燥・注油・充電を全部やってくれる便利マシーンで、専用のカートリッジが必要でランニングコストがかかることを除けばとっても便利な道具である。特にシェーバーの刃は長く使っていると皮脂がこびりついて変な臭いがしだしたりするので、アルコールで洗ってくれるこの自動洗浄機は手放せなくなっている。

ブラウンシェーバーと自動洗浄機

ところが最近、この自動洗浄機が動作しなくなった。洗浄液の残量を示すインジケーターランプやシェーバーの汚れ具合を示すランプも正常に点灯するのだが、手前の青いスイッチを押してもカチカチと音がするだけでポンプが洗浄液を吸い上げる音がしない。シェーバーと自動洗浄機は互いに状態を交信してるようなので、シェーバーのバッテリーが死んでいるのが原因だろうと思っているのだが、洗浄機の中は白い粉で汚れまくっているし丁度いい機会なので、分解掃除をしてやろうと思い立った。

ブラウン シェーバー洗浄機と本体

裏側の青いボタンを押すと本体カバーが上がってカートリッジを取り出すことができる。周囲にネジらしきものはないので、どうやって分解するんだろうかと下からのぞきこんで探る。

ブラウンシェーバー自動洗浄機 BS8585 分解

右側の飛び出した部分がおそらく洗浄液を吸い上げるモーターとポンプだと思われる。その奥に爪のようなものが2本あるので、ここにドライバーを入れてカチっと音がするように外側へ押す。ネットの情報ではこの爪を5~6カ所外せば分解できる機種もあるようだが、残念ねがらBS8585の洗浄機では2か所しかない。しかし反対側に奥深そうな穴が2か所あったので、そこへマイナスドライバーを差し込んでがちゃがちゃこじていたら、何かのはずみでカバーが外れた。

ブラウンシェーバー洗浄機分解掃除

奥で爪がかみ合っていた場所はさらに2か所。しかし長年使っていただけあって、内部の汚れはなかなかのものである。アルコールスプレーやウェットティッシュなどを使って、汚れを丹念に落として行く。同時に内部の仕組みを丹念に調べる。

シェーバー洗浄機内部を綿棒で清掃

この右下の部分はやはりポンプになっていて、洗浄液をカートリッジから吸い上げるようだ。そして上にたまった洗浄液は、刃の汚れを落としてこちらの穴からカートリッジへと戻って循環している。カートリッジ内の吸い上げ個所にフィルターが入っているので、一応汚れは上に上がらないようになっているようだ。洗浄液が落ちる穴はどろどろなので綿棒で清掃する。

ブラウンシェーバー洗浄機内部の部品

上がった洗浄液は上のカップにたまり、シェーバーが動いて自己洗浄をする仕組み。汚れた洗浄液を下へ戻すのは、このソレノイドの弁で制御されているようだ。カチカチと音がしていたのはこのソレノイドの音。こちらもひどく汚れていたので綺麗に洗浄する。

ブラウンシェーバー洗浄機分解

外すのは大変だったけど、組み立てはただ押し込むだけでカチっと音がしておしまいだった。洗浄液のカートリッジを入れてACアダプターをつなぐと、Fullのランプが点灯。洗浄液の量はちゃんとセンサーが把握しているようだ。

ブラウンシェーバー BS8585 洗浄機

充電池を交換したシェーバーを立てる。normalのランプが点灯して、シェーバーの汚れ具合は中程度だという判断。本当は何か月も洗浄機を使っていないのでintensive(ひどく汚れている)のはずだが、バッテリーが外れていたのでそこは判断できないだろう。期待をこめてスイッチを入れるが... あれ、動かないぞ。

シェーバー自動洗浄機の基板とモーター

カチカチと音がするところを見ると、ソレノイドはちゃんと動作しているようだ。つまり洗浄液をためる準備はできているのに、ポンプが作動していない。となると、ポンプかモーターの固着だろうか。面倒だなあと思いながら、洗浄カップを取り外してモーターを引き抜く。手でギアを回しても軽く動くので固着ではなさそうだ。ではモーターの断線かと思い、リード線をハンダごてで外してモーターを取り出す。乾電池を使って4.5Vを流すと、モーターは元気にウイーンと回った。モーターの故障でもなさそうだ。

 

ここまで来るとお手上げである。基盤の故障か、IC/LSIの故障か? あるいはシェーバー本体の電池交換したときに、電源を一度つながないと動作しなかったように、再起動させるには何か呼び水的なやり方があるのだろうか。もやもやとした気分の中で、自動洗浄機を元通りに組み立てなおす。

 

つづく...かもしれない... (かなり期待薄だが)

 

 

 

先日の仕事明けに自宅へ帰り、着替えようと2階へ階段をとんとんとんと上がった時のことである。目の前に見慣れない物体が転がっている... 何だ、これは?

ロボット掃除機のダストボックス

とっさに持っていたスマホで写真を撮ったのだが、よく見ると我が家のロボット掃除機、通称「ロボちゃん」のダストボックスではないか。しかもゴミがいっぱい入っている。

 

昆虫が脱皮していったような、あるいは甲虫が鳥に食べられて腹部だけが残ったかのようなイメージに「何事?」と思ってあたりを見回すと...

ロボット掃除機、ダストボックス脱落

ちょっと離れた場所に本体が停止しているではないか。取り付けが弱くて掃除中に脱落したのか、あるいは運転中に思わぬトラブルに見舞われたか? 結局理由はわからずじまいとなったのだが。

 

ちなみにこのロボちゃん、10年以上我が家の2階を掃除してくれている働き者である。一度バッテリー交換をしているがそれ以外は故障知らずで元気そのもの。

 

実はロボちゃんは2代目で、初代はANABASというブランドだったが5年ぐらい使用したところで動かなくなり、モーターが故障とわかった。日本橋電気街に同じ形のモーターがあったので買って帰ったが、移植しても回転数が遅すぎて前に進まず、結局引退願った次第である。2代目ロボちゃんはさすがiRobotのRoombaだけに故障知らず。いつまでも元気でいてもらいたいものだと思うのである。

ブラウンのシェーバー(電気カミソリ)は私にとっては壊れないイメージがある。今まで何回かシェーバーは買い替えているのだが、実は壊れるまで使ったという記憶がない。それなら壊れるまで徹底的に使ってやれと思っているのが現在使用している、BS8585というモデルである。発売は2003年なので、おそらく20年以上使っていると思われる。

ブラウン シェーバー BS8585 バッテリー交換

ところが最近、バッテリーが全然充電できなくなり、ACケーブルを繋ぎっぱなしで使っている状態となっている。20年もバッテリーが持ったのも驚異的だが、モーターの動作は元気いっぱいでまだまだ使えそうに思える。ブラウンといえどもさすがに修理サポートは終了しているので(それでも替え刃は手に入るのだが)自分でバッテリーを交換してやろうと思い立った。

ブラウンシェーバーBS8585分解

分解方法はマニュアルに載っているが、あくまでも廃棄時にバッテリーを外すための方法である。一方通行で組み立てられなくなる恐れもあるので、慎重にだが底ブタの部分をドライバーでこじて外す。

ブラウンシェーバー BS8585 分解・修理

すると設計が見事なのか、両サイドのパーツがぱかっと外れた。本体は4本のビスで止まっているのだが、曲者はこのビスだった。マイナスドライバーが使えそうなのだが、ぴったりはまらない特殊なカタチをしていて外すのに苦労する。それでも時間をかければケースをモナカのように2つに分割することができた。中にはモーターの付いた刃の駆動ユニットと電源基板に分かれる。用があるのはこの電源基板の方だ。

ブラウンシェーバーのニッケル水素電池交換

電源基板には、単三型のニッケル水素電池が2本くっついている。20年も酷使したのに膨張も液漏れもしていないところを見ると、かなり良質の電池が使われているようだ。同様の端子付きの電池を探すがネットでは2本で5,000円以上する。1.2V 2000mAhという仕様は標準タイプのエネループと同じなので、ここはエネループを移植してやろうと決める。

ブラウンシェーバー基板のハンダ除去

端子付きの電池がはんだ付けして固定してあるので、まずはハンダ吸取線を使ってハンダを外す。ハンダ吸取線なんてめったに使わないので学生の時に買ったものがそのまま残っている。はんだ付けの道具も同様だ。

ブラウンシェーバーのニッケル水素電池交換

ハンダが外れたので電池をドライバーでこじて取り外す。電池は動かないように粘着テープで固定してある。さてエネループには端子がないのでどうやって取り付けようか。さすがにエネループに端子をハンダ付けするのは、電池が劣化するのでやりたくない。何か手段がないかとしばしネットを探す。

ブラウンシェーバー基板と電池金具

そうやって見つけたのが、このプリント基板で使えそうな電池受け金具。こういったパーツは大阪の難波に勤めていた頃は、帰りに日本橋の電気街に寄って探してきたものだが、最近はアマゾンがいろいろと取り揃えていてプライム会員だと送料無料で翌日配送してくれるので重宝する。

基板修理、ハンダ付け作業

さっそく金具をハンダ付けした...と言いたいが、実は基盤の穴よりも金具の幅が若干大きくて、ヤスリで削るひと手間があったことを記しておこう。

シェーバー基板と電池交換

電池受け金具を取り付けたところ。端子の幅がほとんど電池の長さしかないので、金具のスプリングはほとんど根元に近いところからカットした。そうしないと、電池が入らないのだ。

エネループ電池の基板と金具

ブチルテープを敷いてエネループを2本取り付ける。最初は接触が悪く、よく見ると金具の背が低くて電池のプラス端子に当たっていない。再びハンダを溶かして金具の高さを調整する。苦労はしたが、エネループに寿命が来ても簡単に入れ替えができるようになったはずだ。

ブラウンシェーバーの分解とエネループ交換

ケースに組み込む。電極がショートしないように、電池の両側には念のために白いビニールテープをはさみこんだ。ブラウンの中身がライバルのパナソニックという、ちょっとシュールなビジュアルかも。

 

ところが仮組してスイッチを入れてもシェーバーはうんともすんとも動かずちょっと焦ったのだが、ACアダプターを差し込むとちゃんとモーターが動いて、以降はアダプターを外しても動作することを確認した。とりあえずシェーバーの延命には成功したが、あと10年使えるだろうか、替え刃はいつまで手に入るのかなと先のことを考えている自分がいるのであった。次はこのシェーバー付属の自動洗浄機のメンテナンスかな。