ソーラー電波腕時計は、凄い発明品だと思う。それまで使っていたクォーツの腕時計は実質月差10秒以内というのも凄いと思っていたのだが、何年かに1回はバッテリー交換という儀式が待っていた。最初は年に1回だった交換は2年、5年と機種を変えるごとに伸びては行ったが、メンテナンスフリーというわけではなかった。たまに思い出したように時刻合わせも必要だ。
ところがこのソーラー電波腕時計ときたら、まったくのメンテナンスフリーである。毎日腕にさえ着けておけば、時間は勝手に秒単位で合っているし、電池も勝手に充電される。写真のCASIO OVERLANDは2011年に購入したものだが、なんと15年も使っていて毎日着けているのにその存在を半分忘れていた。ひょっとしてこのまま一生動き続けるんじゃないかと、一生モノが好きな私は期待していたわけである。
ところがところが、このOVERLANDに最近異常が発生した。遅れ始めたのである。電波腕時計だのに、気が付くと3分ぐらい遅れている。ついに電池が切れたのか、あるいは故障?寿命?と動いている時は忘れているのにいざ調子が悪くなると気になってしょうがない。とりあえず時刻を手動で合わせてみるか。しかしメンテナンスフリーなので時刻合わせの方法がわからない。こういう時はオンラインに情報を求めるのは最近ではお約束だ。
15年前の時計なのに加えて、カシオの腕時計は恐ろしく種類が多い。マニュアルが見つかるのだろうかと探していたら、カシオのページにはモジュール番号で検索せよと書いてあった。時計の裏ブタに刻印されている、四角で囲まれた4桁の数字がモジュール番号とのこと。私の時計の場合は4315である。さっそくこの数字を打ち込むと、操作方法が表示された。
この時計にはA/Bという2つのボタンしかない。とりあえずBボタンを押すと、秒針が4時~5時のあたりにあるYES/NOのところに動いて電波を受信しているか否かを教えてくれるという。ところがこの時計、Bを押しても秒針は10時のあたりを差している。何じゃこりゃ!?
しかしマニュアルをしっかり読んでいると、次のページに針ズレの修正方法が書いてある。何かの加減で針がズレると時刻が全然合わなくなることがあるのだそうだ。さっそく書いてある通りに、A/Bのボタンを長押ししたり普通に押したりを繰り返す。針の位置が正しければモードを切り替えれば0時0分0秒を差すはずだが、これが確かに3分ぐらいずれている。秒針は完全に反対の方向を向いているので、これをボタンを押して丁寧に12時の位置に重なるように調整する。
最期にカレンダーの日付をチェック。これは問題なかったので、調整を終えるとなんと電波時計は何事もなかったかのように正しい時間で動き出した。当たり前と思っていた正確な時間を刻む腕時計に感謝したことは言うまでもない。
実はこの話、まだ後日談がある。1週間ぐらいすると、またこの時計は遅れ始めた。しかも今度は10分ぐらい遅れている。針の機械部分がへたって、針位置を維持できなくなっているんだろうか。さすがに寿命かと思いつつ再度針ズレ調整。その後1週間ほど経つが、今のところ正しい時を刻み続けている。
当たり前だと思ったことが当たり前でないこともある。この時計はそんなことを教えてくれた気がする。今では毎朝この時計とスマホの時刻が合っているか確認するのが日課となっている。















































