VAIOタワーを一生使う

VAIOタワーを一生使う

1998年に購入、補修を重ねて一生使うことを決めたSONY VAIO TOWER PCV-S610を使って記録した、終活を兼ねた備忘録です。

今でも映画ファンに絶大な人気を誇るジュゼッペ・トルナトーレ監督の若き日の傑作「ニュー・シネマ・パラダイス」。1988年の公開時は見ることができず(最初は東京のミニシアターでの単館上映だった)、また映画館が舞台の映画なんて面白いわけないと馬鹿にしていたのだが、それから数年後にWOWOW(日本衛星放送)で視聴して完全にはまってしまった。少年トトと父親代わりの映画技師アルフレード、初恋の女性エレナ、トトの母、妹、そして映画館に通う村人たち。登場人物すべての関係が生き生きとしていて素晴らしい。

ニュー・シネマ・パラダイス、トトとアルフレード

この映画、日本公開版は約2時間の上映時間なのだが、これはインターナショナル版という海外上映用の短縮版で、2時間半の尺でイタリア国内で上映されたものがオリジナルらしい。その後、3時間完全版が2002年に公開され、こちらは映画館へ見に行った。ところがやっと劇場で見られるという期待とはうらはらに、追加された部分が妙に冗長でしかもテーマがぶれてしまい、ちょっとがっかりしてしまったのが正直な感想だった。

ニュー・シネマ・パラダイス、映画館の夜景

【以下ネタバレ気味注意】追加部分でまず目についてしまうのが、主人公トトの友達であるボッチャの初体験のシーン。これが妙に生々しくて、それを見て影響を受けたと思われるトトが、やがてエレナとの初恋へとつながっていく(ように見える)。8ミリ撮影に目覚めていろんな風景を撮りはじめたトトが、映写機で壁にエレナが振り向く映像を写す。目の見えないアルフレードが「恋だな」とつぶやく。このシーンの美しさは屈指の名場面だと思うのだが、その部分の感動が3時間版では何だか薄れてしまうような気がするのだ。

ニュー・シネマ・パラダイス エレナの横顔

そして終盤、たっぷりと追加されているのは理由もわからず別れてしまったエレナとの再会シーン。あのブリジット・フォッセー(禁じられた遊びの女の子ですね)が演じる、というかクレジットに名前が入っているのに登場しなかった彼女が出るというのでこちらも期待したのですが、何だかだらだらっとした内容でしかも彼女が去って行った理由やまたもやボッチャがらみのオチなど、もはやどうでもいい部分で増量された感じ。初恋は初恋で美しい思い出のままで残しておいた方が良かったんじゃないか、なんてちょっと冷や水をかけられたような気分にさせられたわけです。

トトとアルフレード、ニュー・シネマ・パラダイス

以前から、テレビの洋画劇場でオリジナルフィルムが無茶苦茶にカット編集されてるのを文句ばっかり言っていた私ですが、カット&再編集で名作が生まれることもあるんだなと考えを改めた映画がこちら。今ではニュー・シネマ・パラダイスと言えば3時間版がスタンダードとなっていますが、自分の中では2時間版がオリジナル。エレナの美しい姿をしっかりと脳裏に残しておきたいと思ってしまうのです。

 

 

米アカデミー賞受賞などで今でも人気の高いゴジラ映画。私も小学4年~6年生ぐらいの間に結構熱中して見ていた時期があり、ゴジラ映画には特別な思い入れがあったりする。

ゴジラ 4Kリマスター 映画ポスター

ゴジラ映画の歴史は古く、第1作は私も生まれていない1954年製作。以前に書いた007シリーズより古く、この第1作を映画館でリアルタイムに見ている方は80歳を超えているのではないかと思われる。かく言う私も初めて見たゴジラ映画は1964年製作の「モスラ対ゴジラ」で、これを「東宝チャンピオンまつり」という子供向け映画数本立ての中の1本として1970年にリバイバル上映された時のことである。

その後、チャンピオンまつりがやって来るたびに劇場に足を運び、「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ(1965/1971)」、「ゴジラ対ヘドラ(1971)」、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(1964/1971)」、「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972)」、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966/1972)」、「ゴジラ電撃大作戦(1968/1972)」、「ゴジラ対メガロ(1973)」と欠かさず見ている。(記載の年号が2つあるのは製作年/リバイバル年)

 

当時のゴジラ映画の魅力といえば、怪獣が登場するまでの間に繰り広げられるちょっと大人向けのストーリー、当時としては精巧な特撮(怪獣をバックに逃げ惑う人々が丁寧に光学合成されていた)、ゴジラの独特の鳴き声、そして伊福部昭氏の重厚かつ軽快な音楽など、今考えても引きつけられる要素をいっぱい持っていたと思う。

 

そしてゴジラ映画を見なくなった転機となるのが、映画版「日本沈没(1973)」である。ゴジラと同じく東宝製作のパニック映画である「日本沈没」を小学校6年生の時に通いなれた東宝の映画館で見てからその面白さに心を奪われ、ぴたっとゴジラ映画に足を運ばなくなった。まさしく卒業したといったところだろうか。そして「タワーリング・インフェルノ(1974)」、「ジョーズ(1975)」で私の興味は洋画へと変わっていく...

久しぶりにゴジラ映画で劇場に足を運んだのは、リブート版である「ゴジラ(1984)」である。ここからの作品は平成版ゴジラと呼ばれており「ゴジラVSビオランテ(1989)」「ゴジラVSキングギドラ(1991)」など数作に足を運んだ。しかしその後は劇場から足が遠のいたのは、思ったほどストーリーも特撮もクオリティが上がらず、見る価値が感じられなかったからだと思う。

 

そしてまたまた久しぶりに足を運んだのが「シン・ゴジラ(2016)」である。庵野秀明総監督と樋口真嗣監督による作品はクオリティが高く、またゴジラという未知の生物に対する政府の右往左往がリアルに描かれていて見ごたえ十分であった。そして最新作の「ゴジラ-1.0(2023)」の登場である。

この映画に関してはもうあちこちで語りつくされていると思うので多くは書かないが、新作映画として楽しめるだけでなく古いゴジラ映画を見て育って来たものにとっても、心躍らされる内容になっているのが良かったと思う。ゴジラの鳴き声や伊福部昭氏の音楽など古いファンの外せないツボもちゃんとつかんでいるし、何よりゴジラ映画の泣き所だったちゃぷちゃぷした海の描写がとんでもなく進化している。

 

配信の時代に過去のゴジラ映画はどこから見るべきかというと、映画好き・特撮好き・さらに忍耐のある方だったらもちろん1954年の第1作から順番に見ればその進化や試行錯誤が楽しめて面白いと思うが、正直言って「ゴジラ-1.0」「シン・ゴジラ」を見ておけばゴジラに関しては十分な気がする。

 

それでも古い時代のゴジラを楽しみたいなら、「ゴジラ(1954)」「怪獣大戦争(1965)」「ゴジラ対ヘドラ(1971)」あたりが個人的にはベストに入る。あとはゴジラは出てこないけど「空の大怪獣ラドン(1956)」が好きだなあ...

 

 

 

 

 

 

前回のシェーバーのバッテリー交換に続いて、今回は自動洗浄機のメンテナンスである。自動洗浄はその名のとおり、シェーバーでひげを剃ったあとに放り込んでスイッチを入れれば洗浄・乾燥・注油・充電を全部やってくれる便利マシーンで、専用のカートリッジが必要でランニングコストがかかることを除けばとっても便利な道具である。特にシェーバーの刃は長く使っていると皮脂がこびりついて変な臭いがしだしたりするので、アルコールで洗ってくれるこの自動洗浄機は手放せなくなっている。

ブラウンシェーバーと自動洗浄機

ところが最近、この自動洗浄機が動作しなくなった。洗浄液の残量を示すインジケーターランプやシェーバーの汚れ具合を示すランプも正常に点灯するのだが、手前の青いスイッチを押してもカチカチと音がするだけでポンプが洗浄液を吸い上げる音がしない。シェーバーと自動洗浄機は互いに状態を交信してるようなので、シェーバーのバッテリーが死んでいるのが原因だろうと思っているのだが、洗浄機の中は白い粉で汚れまくっているし丁度いい機会なので、分解掃除をしてやろうと思い立った。

ブラウン シェーバー洗浄機と本体

裏側の青いボタンを押すと本体カバーが上がってカートリッジを取り出すことができる。周囲にネジらしきものはないので、どうやって分解するんだろうかと下からのぞきこんで探る。

ブラウンシェーバー自動洗浄機 BS8585 分解

右側の飛び出した部分がおそらく洗浄液を吸い上げるモーターとポンプだと思われる。その奥に爪のようなものが2本あるので、ここにドライバーを入れてカチっと音がするように外側へ押す。ネットの情報ではこの爪を5~6カ所外せば分解できる機種もあるようだが、残念ねがらBS8585の洗浄機では2か所しかない。しかし反対側に奥深そうな穴が2か所あったので、そこへマイナスドライバーを差し込んでがちゃがちゃこじていたら、何かのはずみでカバーが外れた。

ブラウンシェーバー洗浄機分解掃除

奥で爪がかみ合っていた場所はさらに2か所。しかし長年使っていただけあって、内部の汚れはなかなかのものである。アルコールスプレーやウェットティッシュなどを使って、汚れを丹念に落として行く。同時に内部の仕組みを丹念に調べる。

シェーバー洗浄機内部を綿棒で清掃

この右下の部分はやはりポンプになっていて、洗浄液をカートリッジから吸い上げるようだ。そして上にたまった洗浄液は、刃の汚れを落としてこちらの穴からカートリッジへと戻って循環している。カートリッジ内の吸い上げ個所にフィルターが入っているので、一応汚れは上に上がらないようになっているようだ。洗浄液が落ちる穴はどろどろなので綿棒で清掃する。

ブラウンシェーバー洗浄機内部の部品

上がった洗浄液は上のカップにたまり、シェーバーが動いて自己洗浄をする仕組み。汚れた洗浄液を下へ戻すのは、このソレノイドの弁で制御されているようだ。カチカチと音がしていたのはこのソレノイドの音。こちらもひどく汚れていたので綺麗に洗浄する。

ブラウンシェーバー洗浄機分解

外すのは大変だったけど、組み立てはただ押し込むだけでカチっと音がしておしまいだった。洗浄液のカートリッジを入れてACアダプターをつなぐと、Fullのランプが点灯。洗浄液の量はちゃんとセンサーが把握しているようだ。

ブラウンシェーバー BS8585 洗浄機

充電池を交換したシェーバーを立てる。normalのランプが点灯して、シェーバーの汚れ具合は中程度だという判断。本当は何か月も洗浄機を使っていないのでintensive(ひどく汚れている)のはずだが、バッテリーが外れていたのでそこは判断できないだろう。期待をこめてスイッチを入れるが... あれ、動かないぞ。

シェーバー自動洗浄機の基板とモーター

カチカチと音がするところを見ると、ソレノイドはちゃんと動作しているようだ。つまり洗浄液をためる準備はできているのに、ポンプが作動していない。となると、ポンプかモーターの固着だろうか。面倒だなあと思いながら、洗浄カップを取り外してモーターを引き抜く。手でギアを回しても軽く動くので固着ではなさそうだ。ではモーターの断線かと思い、リード線をハンダごてで外してモーターを取り出す。乾電池を使って4.5Vを流すと、モーターは元気にウイーンと回った。モーターの故障でもなさそうだ。

 

ここまで来るとお手上げである。基盤の故障か、IC/LSIの故障か? あるいはシェーバー本体の電池交換したときに、電源を一度つながないと動作しなかったように、再起動させるには何か呼び水的なやり方があるのだろうか。もやもやとした気分の中で、自動洗浄機を元通りに組み立てなおす。

 

つづく...かもしれない... (かなり期待薄だが)

先日の仕事明けに自宅へ帰り、着替えようと2階へ階段をとんとんとんと上がった時のことである。目の前に見慣れない物体が転がっている... 何だ、これは?

ロボット掃除機のダストボックス

とっさに持っていたスマホで写真を撮ったのだが、よく見ると我が家のロボット掃除機、通称「ロボちゃん」のダストボックスではないか。しかもゴミがいっぱい入っている。

 

昆虫が脱皮していったような、あるいは甲虫が鳥に食べられて腹部だけが残ったかのようなイメージに「何事?」と思ってあたりを見回すと...

ロボット掃除機、ダストボックス脱落

ちょっと離れた場所に本体が停止しているではないか。取り付けが弱くて掃除中に脱落したのか、あるいは運転中に思わぬトラブルに見舞われたか? 結局理由はわからずじまいとなったのだが。

 

ちなみにこのロボちゃん、10年以上我が家の2階を掃除してくれている働き者である。一度バッテリー交換をしているがそれ以外は故障知らずで元気そのもの。

 

実はロボちゃんは2代目で、初代はANABASというブランドだったが5年ぐらい使用したところで動かなくなり、モーターが故障とわかった。日本橋電気街に同じ形のモーターがあったので買って帰ったが、移植しても回転数が遅すぎて前に進まず、結局引退願った次第である。2代目ロボちゃんはさすがiRobotのRoombaだけに故障知らず。いつまでも元気でいてもらいたいものだと思うのである。

ブラウンのシェーバー(電気カミソリ)は私にとっては壊れないイメージがある。今まで何回かシェーバーは買い替えているのだが、実は壊れるまで使ったという記憶がない。それなら壊れるまで徹底的に使ってやれと思っているのが現在使用している、BS8585というモデルである。発売は2003年なので、おそらく20年以上使っていると思われる。

ブラウン シェーバー BS8585 バッテリー交換

ところが最近、バッテリーが全然充電できなくなり、ACケーブルを繋ぎっぱなしで使っている状態となっている。20年もバッテリーが持ったのも驚異的だが、モーターの動作は元気いっぱいでまだまだ使えそうに思える。ブラウンといえどもさすがに修理サポートは終了しているので(それでも替え刃は手に入るのだが)自分でバッテリーを交換してやろうと思い立った。

ブラウンシェーバーBS8585分解

分解方法はマニュアルに載っているが、あくまでも廃棄時にバッテリーを外すための方法である。一方通行で組み立てられなくなる恐れもあるので、慎重にだが底ブタの部分をドライバーでこじて外す。

ブラウンシェーバー BS8585 分解・修理

すると設計が見事なのか、両サイドのパーツがぱかっと外れた。本体は4本のビスで止まっているのだが、曲者はこのビスだった。マイナスドライバーが使えそうなのだが、ぴったりはまらない特殊なカタチをしていて外すのに苦労する。それでも時間をかければケースをモナカのように2つに分割することができた。中にはモーターの付いた刃の駆動ユニットと電源基板に分かれる。用があるのはこの電源基板の方だ。

ブラウンシェーバーのニッケル水素電池交換

電源基板には、単三型のニッケル水素電池が2本くっついている。20年も酷使したのに膨張も液漏れもしていないところを見ると、かなり良質の電池が使われているようだ。同様の端子付きの電池を探すがネットでは2本で5,000円以上する。1.2V 2000mAhという仕様は標準タイプのエネループと同じなので、ここはエネループを移植してやろうと決める。

ブラウンシェーバー基板のハンダ除去

端子付きの電池がはんだ付けして固定してあるので、まずはハンダ吸取線を使ってハンダを外す。ハンダ吸取線なんてめったに使わないので学生の時に買ったものがそのまま残っている。はんだ付けの道具も同様だ。

ブラウンシェーバーのニッケル水素電池交換

ハンダが外れたので電池をドライバーでこじて取り外す。電池は動かないように粘着テープで固定してある。さてエネループには端子がないのでどうやって取り付けようか。さすがにエネループに端子をハンダ付けするのは、電池が劣化するのでやりたくない。何か手段がないかとしばしネットを探す。

ブラウンシェーバー基板と電池金具

そうやって見つけたのが、このプリント基板で使えそうな電池受け金具。こういったパーツは大阪の難波に勤めていた頃は、帰りに日本橋の電気街に寄って探してきたものだが、最近はアマゾンがいろいろと取り揃えていてプライム会員だと送料無料で翌日配送してくれるので重宝する。

基板修理、ハンダ付け作業

さっそく金具をハンダ付けした...と言いたいが、実は基盤の穴よりも金具の幅が若干大きくて、ヤスリで削るひと手間があったことを記しておこう。

シェーバー基板と電池交換

電池受け金具を取り付けたところ。端子の幅がほとんど電池の長さしかないので、金具のスプリングはほとんど根元に近いところからカットした。そうしないと、電池が入らないのだ。

エネループ電池の基板と金具

ブチルテープを敷いてエネループを2本取り付ける。最初は接触が悪く、よく見ると金具の背が低くて電池のプラス端子に当たっていない。再びハンダを溶かして金具の高さを調整する。苦労はしたが、エネループに寿命が来ても簡単に入れ替えができるようになったはずだ。

ブラウンシェーバーの分解とエネループ交換

ケースに組み込む。電極がショートしないように、電池の両側には念のために白いビニールテープをはさみこんだ。ブラウンの中身がライバルのパナソニックという、ちょっとシュールなビジュアルかも。

 

ところが仮組してスイッチを入れてもシェーバーはうんともすんとも動かずちょっと焦ったのだが、ACアダプターを差し込むとちゃんとモーターが動いて、以降はアダプターを外しても動作することを確認した。とりあえずシェーバーの延命には成功したが、あと10年使えるだろうか、替え刃はいつまで手に入るのかなと先のことを考えている自分がいるのであった。次はこのシェーバー付属の自動洗浄機のメンテナンスかな。

 

 

 

前回は実家の蔵から出てきた42年前のステレオラジカセを分解して、カセットテープの再生や早送り、巻き戻しができるようになったことを書いたが、今回のテーマは録音機能の復旧である。

 

約1ダースのネジを外して、本体を2つに分割する。以前に写真を撮り忘れたラジカセ分割の図がこちらである。

ソニーラジカセCFS-450、分解修理

そしてフロントスピーカーを裏から見た写真がこちら。10cmのスピーカーだが、低音はリアのスーパーウーファーが受け持っている。

ソニーCFS-450ラジカセ内部とスピーカー

カセットデッキを外して、録音防止の爪の有無を検知する棒を調べていてあることに気が付いた。当時のラジカセで録音しようと思えば、RECとPLAYのボタンを同時押しするのが普通だったが、このラジカセはなんとRECボタンを単独で押してもテープが回転している。もしやと思ってこの状態でしばらく放置したあと、テープを巻き戻して再生してみると見事に内蔵マイクで部屋の音が録音されている。録音ボタンの使い方を間違えていただけだったのだ。

 

あっさりと解決してしまったが、このラジカセの仕様では録音はRECボタンを押すだけでOKのようだ。さらにラジオの録音も試みるが、こちらも問題なく成功する。他に不具合がないかとしばしガチャガチャと録音や再生を繰り返す。

 

そして気づいた次の問題は...テープ再生が終わってもオートストップがきかない。モーターは回っているのだが回りっぱなしで、いつまでたってもストップしない。オートストップの仕組みはどうだろうかと、しばしネットを探してみたがデッキの機種ごとに違うらしくこれはといった答えが見つからない。

ラジカセ修理 接点復活剤と基板

またまたデッキのメカを分解して眺めていたのだが、メカと連動した接点を何か所か発見する。上の写真だと、モーターの制御基板らしきものから左に3本接点がにょきっと伸びている。この端子が汚れていたので軽くみがいて接点復活剤を塗る。上下にあるパーツが動いてこの接点が接触する仕組みとなっているようだ。

ラジカセの録音接点部分の修理

デッキのメカの裏ブタにも接点があったので、こちらも同じ処理をする。デッキを仮組み立てして試すと、再生が終わってテープの終わりが来ると、しばらくモーターが苦しそうな音を上げたあとでPLAYボタンががちゃんと上がった。成功だ。

 

しかしテープの早送りと巻き戻しは相変わらずオートストップがきかない。他に原因はないかとメカを触りまくったのだが、結局結論は出なかった。

ソニー ラジカセ CFS-450 レストア

キャビネットを元通りに組み立てて今回の作業は終了。最初はカセットデッキがまったく動かなかったことを考えると、完璧ではないがここまで復旧できたのは良かったのではないかと思う。

 

実家にはさらに複数台の時代物のラジカセやステレオがあったので、また機会があったら修理にチャレンジしてみようと思うのであった。

 

実家の蔵を物色していたら、懐かしいソニーのステレオラジカセが出てきた。私の親は購入日をマジックで製品に書く癖があったのか、底面に58-1-9(1983)の記述があるところを見ると、昭和58年に購入したもののようだ。なんと42年前。CDの無かった時代なので、音源ソースはカセットテープとFM/AMラジオ、そしてマイク端子が付いている。裏面にはスーパーウーファーなるスピーカー付きで音質も良さそうだ。

SONY ラジカセ 昭和レトロ カセットデッキ修理

自宅へ持ち帰って電源を入れてみたのだが、FM/AMラジオは聴くことができるがカセットテープはうんともすんとも動かない。しかしラジオはなかなか良い音で鳴ってくれるのと、ちょっと前に見た「世界ニッポンに行きたい人応援団」という番組で、古いラジカセが動かない場合の修理は、固着したカセットデッキのギアのオイルを灯油で溶かして調整してやれば動くようになったというエピソードを放送していたので、自分でもやってみたくなってさっそく分解してみることにした。

ソニーのステレオラジカセ「スーパーウーファー」

ラジカセに限らず、家電製品の蓋を開けるのは意外と難しい。まずは矢印が入ったビス穴(この場合は8か所)にドライバーを入れてネジを外すのだが、ネジの位置が深くて手持ちの一番長いドライバーでやっとネジに届いたというところ。

ラジカセ分解、ネジを外す

これだけでは裏ブタは外れず、アンテナを抜いた上で上部のパネルの裏にもあった2本のネジも外して、ツマミを5個引き抜く。この状態で合わせ目の隙間にマイナスドライバーを入れてこじるとやっと裏ブタを外すことができた。写真を撮り忘れたがキャビネットが2つにパカっと割れた状態だ。フロントスピーカー2個は前のキャビネットに付いていたので、そのコネクターを抜くと本体は完全に2つに割れた。

ラジカセ分解:カセットデッキ内部

これがカセットデッキ部分。デッキの前に付いていたカバーは本体を分割した時に勝手に外れてくれた。

ラジカセ内部の分解と修理

3本のビスを外すと、カセットデッキ部分を取り外すことができた。この状態で通電すると内部のモーターが回っているので、とりあえず調整はできそうだ。

ラジカセ分解、カセットデッキ内部

モーターは内部で回っているが、カセットテープはびくとも動かない。ここでピンチローラーの部分にちぎれた磁気テープがからまっているのを発見。これをピンセットで時間をかけて丁寧に取り除くと、カセットテープが回りだしてちゃんと音楽も演奏できるようになった。しかし回転が安定しないのか音程が不安定な上に、早送りと巻き戻しは相変わらず動かない。

ラジカセ分解・カセットデッキ修理

デッキを裏返す。このままでは内部に手が届かないので、3本のビスを外して写真の上に見える裏ブタらしきものを取り外す。右側の基盤はモーターに電源を供給しているようだ。

ラジカセ分解 カセットデッキ修理

裏ブタを外したところ。ゴムベルトがむき出しになったが、上のフライホイールのような部品は各モードで回っているが、早送り巻き戻しはギアに動力が伝わってないようにも見える。古くなったゴムベルトが伸びていると思われるので、アマゾンでゴムベルトのいろんな長さの詰め合わせセットを注文する。

ラジカセのゴムベルト

送られてきたゴムベルトの中から、適当な長さのものを選ぶ。外側がこのラジカセに入っていたベルトで、内側が今回入れ替えた新品のゴムベルト。張力が上がったせいでカセットの音程が安定した。しかし相変わらず早送りと巻き戻しは、フライホイールは回れども動かない。

ラジカセ修理、テープデッキ部分の確認

ギアをいろいろと触っていて、このプラスチックパーツを押さえると早送り、巻き戻しが動作することに気がつく。これが浮き上がっていることによってギアがかみ合っていない様子。いろいろ考えたあげく、上の部分にワッシャーを1枚かませてみた。その状態で裏ブタを組み上げると、早送りは動作しだしたが巻き戻しは動かない。ワッシャーを2枚にすると今度はまったく動かなくなったが、裏ブタの3本のネジの1本をゆるめると再生・早送り・巻き戻しのすべてを動作させることに成功した。絶妙なバランスがあるようだ。このまま本体を組み上げて完成! 無事、カセットの再生を復旧(レストア)することに成功した。

 

しかし喜んだのはここまでで、実はもうひとつ問題があることに後から気が付いた。爪を折っていない生カセットテープを用意して録音を試みたのだが、なんとRECボタンがびくとも動かない。録音ができないのだ。また時間があったら、録音の復旧を試みるかもしれないがいつになることやら.... (つづく、かもしれない)

 

 

私が学生の頃の映画入場料は1,000~1,200円ぐらいだったと記憶する。私の小遣いで映画館へ行けるのは3~4か月に一度。配信もレンタルビデオも無い時代に映画好きの貧乏学生はどうしていたかというと、テレビの洋画劇場で放映されるのを待つか(吹き替えの上にカット&再編集されている場合が多いが)、今回紹介するような名画座(いわゆる二番館、三番館)に通っていた。

神戸元町商店街の風景(Google Map)

(写真はGoggle Mapより、現在の元町商店街)

元町映劇は、神戸の元町商店街にあった名画座。高校生の頃に親友の映画ファンに教えてもらって通うようになったのだが、ロードショーより半年から1年遅れの映画が3本立てで400円、前売りで300円で上映されていた。丁度レンタルビデオに払うのと同じような値ごろ感だったので、休みの日に友人を誘い合ってここへ通ったものだった。

 

しかしこの映画館はあまり大きくないスクリーンに縦に細長い座席配置。満員の時は立ち見が出るという、あまり環境が良い場所ではなかったが、格安で洋画が見られるのはやっぱり貴重だった。映画のチョイスが良い上に、本格的なフィルム上映なので(当時は当たり前か)、ビデオで見るのとはやはり別物だったと考えて良いだろう。

 

■元町映劇で初めて見た3本立て

何をどんな組み合わせで見たかは、実はほとんど覚えていないのだが、ここで初めて見た映画はやっぱり印象が強かったのかしっかりと覚えている。以下の3本立てだった。

 

「恐怖に襲われた街(1975)」

アンヌ・ヴェルヌイユ監督のフランスの刑事もので、主演のジャン・ポール・ベルモンドの体を張ったアクションが見物。劇場で(字幕で)初めて見たフランス映画で、フランス語の空気感が雰囲気たっぷりだったなあ。

 

「ローラーボール(1975)」

ノーマン・ジュイスン監督、ジェームズ・カーン主演の未来SFスポーツ映画。選手が死ぬことも想定された未来のスポーツをめぐる陰謀もので、ローラースケートとバイクが爆走するアクションは大迫力。バッハのトッカータとフーガがテーマ曲なのは映画にぴったり。後に再映画化もされている。

 

「ロンゲストヤード(1974)」

ロバート・アルドリッチ監督、バート・レイノルズ主演の刑務所を舞台にしたアメフト映画。レイノルズお得意のおバカ映画のたぐいかと思いきや、中盤からシリアスになり熱く盛り上がるラストまで非の打ち所がない名作。こちらも再映画化されている。

 

こうして見ると3本とも、主演俳優が物故者ってのが時代を感じるなあ。1日に3本映画を見るってのはやはり体力勝負で、朝から映画館入りして夕方暗くなってから映画館を出るというイメージ。昼食どうしてたんだろうか? 最初に元映行った日には、親に黙ってどこほっつき歩いてたんだって怒られた気がする。

 

■社会派映画3本立て

「大統領の陰謀(1976)」

アラン・J・パクラ監督、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン出演。ウォーターゲート事件を暴いた新聞記者の活動を淡々と描く。

 

「コンドル(1975)」

シドニー・ポラック監督。ロバート・レッドフォード主演。突然何者かに命を狙われることになったCIA局員を描いたアクション映画。マシンガンの乱射シーンが頭に残る。

 

「狼たちの午後(1975)」

シドニー・ルメット監督、アル・パチーノ主演。逃げ場を失って立てこもった銀行強盗が主人公の社会派映画。犯人に踊らされる大衆がコミカルに描かれる。

 

この3本は何とも渋いチョイス。こうして見るとやっぱこの映画館は映画好きな方が運営してたのかなあと思わされます。

 

■長い映画には短い映画を組み合わせる?

「ゴッドファーザー Part2 (1974)」

「チャップリンの~」

「???」

実は「ゴッドファーザー」シリーズを初めて見たのは元町映劇。3時間半もある長大作なのだが、なんと1をすっとばしてパート2から見てしまったというのは今となれば暴挙である。友人が「~2」から見ても面白いらしいという、まことしやかな情報を持ってきたのを信じてしまったのがいけなかったのだが、この映画の時間軸ではパート1の前日談と後日談を交互に描く構成となっている。当然、真ん中を見てなければストーリーが追えるわけがなく、3時間半の苦行となってしまった。

これに組み合わせる2本目は何かというと、なんとチャップリンの短編映画。どの作品かは忘れたが、足して映画2本分の尺となる。そして3本目は何だったかというのは、完全に忘れてしまった。

後日、パート1を見直したあとのパート2はえらく面白かったことは書き添えておこう。

 

■3本立てはデートには不向き?

ある日いつものように友人たちと3本立てを見ていたら、1本目の中盤から一組のカップルが入って来た。人気のある映画だったせいか、客席は満席。空いてても二人で座れる場所はなさそうだ。どうするんだろうと思ってたら、一番後ろで立ち見を始めた。しかしデートでずっと立ってるわけにもいかず、1時間も経たないうちに退場して行った。

たぶん元町商店街を歩いていて、人気映画の看板に衝動的に入って来たんだろうけど、二人ともよっぽどの映画好きでもない限りカップルで3本も見るのは大変だろうなと思った。映画にこだわりあるなら逆に途中から入場することもないと思うが。

 

■いつの間にか閉館...

大学生になって生活の場が半分京都に移り、元町映劇で映画を見ることもなくなった。「元映、閉館したよ」と友達から聞いたのは何年か後だったと思う。丁度、レンタルビデオが登場して、最初はレンタルLPが中心だったがそのうちビデオレンタルも登場して、新作映画が半年遅れでビデオで見られるようになった頃だった。

小さな映画館で、音響もイマイチだったかもしれないけど、やっぱフィルムで見られるのは貴重で本物の映画体験だったと思う。テレビがどんどん大型化しているけど、自宅で見るのはスクリーンが一番とプロジェクターにこだわってしまうのは、こんなところに原点があるのかもしれないなぁと思うのである。

 

 

 

スパイ映画の金字塔である007(ジェームズ・ボンド)シリーズが登場したのは1962年。私が生まれた翌年であり、これを最初から順番に劇場で見ているという方がおられたら80歳を超えているのではないかと推測される。かく言う私も劇場で初めて見たのは、第10作の「007 私を愛したスパイ(1977)」。平行してテレビ放映も見ていたのだが、見た順番は第1作の「007は殺しの番号(ドクター・ノオ 1962)」からではなく、パロディ版の「007 カジノロワイヤル(1967)」が最初でその後はテレビ放映された順番で「007 ゴールドフィンガー(1964)」「007 ロシアより愛をこめて(1963)」とつづく。

007 Dr. No ポスター ショーン・コネリー

ではこれから007シリーズを見ようという方にどういう順番で見るのがお勧めかときかれたら、配信の時代だから第1作の「007は殺しの番号(ドクター・ノオ)」から通して見るべきだと言いたいところだが、第1作はモノクロではないにしても60年以上前の映画である。映像のクオリティやストーリーなどを考えると、オールドファンでない限りは厳しいかもしれない。ここはダニエル・クレイグが主演を務めた「007 カジノロワイヤル(2006)」から「007 慰めの報酬(2008)」「007 スカイフォール(2012)」「007 スペクター(2015)」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021)」までの5作品を最初に見ることをお勧めしたい。

 

カジノ・ロワイヤルで設定が一度リセット(リブート?)されているので古い作品を知らなくても楽しめるのと、この5作は珍しくストーリーが繋がっていて、しかもまとめて優れた内容となっている。ネタバレになるので多くは書かないが、以前のシリーズに見られたただのプレイボーイの凄腕エージェントの話ではなく、血の通った恋愛をするひとりのヒーローの話として楽しむことができる。全部見終わったら、その余韻からきっと過去作品も見てみたい気分にさせられると思う。

 

それでは以下に、私が若い頃にシリーズを見た順番とその感想を何本か書いてみようと思う。

 

■007 カジノ・ロワイヤル(1967)

007といえばダンディなスパイが大活躍する映画だと思い込んでいたのだが、なんとこれはパロディ版。いきなり登場したのは、デビッド・ニーヴン演じる引退した初老のジェームズ・ボンド。かつての上司Mに無理やり任務にひきずり出されるのだが、その後は作戦からか偽ボンドが多数登場してストーリーが追えずに大混乱。しかも2時間ちょっとの尺にかかわらず、テレビ放映は前後編に分けられていたのだが、ご丁寧にも後編も見た記憶があるのは、私ってなんて辛抱強かったんだって後から感心することしきり。

 

この映画の本当の面白さがわかったのは、社会人になってから見直した時で、初期の007映画を見てないと笑えない・わからない作品だということを思い知らされた。出演はピーター・セラーズをはじめオーソン・ウェルズ、ウディ・アレン、シャルル・ボワイエ、デボラ・カー、ジョン・ヒューストン、さらにノークレジットの大物も多数といったオールスターキャスト。シリーズの中では上級編というか、正直言って無視してもいい作品かも...

 

■007 ゴールドフィンガー(1964)

ショーン・コネリー主演で初めてまともな007に巡り合えたのがこの作品。金(きん)に取りつかれた悪役ゴールドフィンガーが、アメリカはフォートノックス金貯蔵庫で核爆発を起こし、金の値段を吊り上げようと画策。これを阻止しようとする007の活躍を描く。

秘密兵器満載のボンドカーであるアストンマーチンが疾走、捕らえられたボンドがレーザーで股間を焼かれそうになったり、後半の核爆弾をめぐる攻防など見どころたっぷり。ただし冒頭のボンドガールが全身金粉を塗られて殺されるエピソードの記憶がないところから、自室の白黒テレビで見てたのではないかと想像するのだが...もったいない。

 

■007 ロシアより愛をこめて (1963)

これって今でもシリーズの最高傑作って言う人が多いんですよね。冒頭のショーン・コネリーのボンドが殺されるシーンから始まり、オリエント急行でのロバート・ショウ(ジョーズの漁師さんですな)との攻防戦、ヘリコプターやモーターボートを使ったチェイス、そしてラストのひとひねりまで...アタッシュケースに仕込まれた秘密兵器もかっこ良かった。しかし残念なのは、ロシアの暗号解読機をめぐるストーリーが何やら複雑で中学生の私では意外とストーリーが追えなかったこと。

多感な年ごろだったせいかボンドガールのダニエラ・ビアンキの美しさは頭に残っている。今見るとこの映画のタイトルバック、女体とプロジェクターだけでこんな凄い映像を作ってしまったことに感嘆してしまいます。

 

■007は殺しの番号(ドクター・ノオ 1962)

当時としてはやっと見ることができたという印象が強い007の記念すべき第1作。シリーズのタイトルバックのお約束とかも確立されておらず、秘密兵器もなしでごく普通のスパイアクション映画といった雰囲気。これをなかなか放映しなかったのは、テレビ局の作戦もあったのかなと思ってしまう。

しかし月ロケット打ち上げの失敗を狙う、謎の島の住人ドクター・ノオとの攻防戦や、水着の美しいボンドガール(ウルスラ・アンドレス)を巻き込んでのアクションなどシリーズの方向性を決定づける内容はたっぷり盛り込まれている。

 

■007 私を愛したスパイ(1977)

初めて劇場で007を見たのがこの作品。主演は3代目ボンド役のロジャー・ムーアに代わり、優男風のイメージに。シリーズ10作目にして、頭から尻尾までコミックのようなアクションがてんこ盛りで、こんな面白い映画があるんだって夢中になった。実は何年か後に劇場でもう1回見ていて、その時併営だった「マッハ'78」ってカーアクションの記録映画がやけにつまらなかったので、本作が始まるまでの時間が苦痛だったのを覚えている。

007をどれか1本だけ見たいという方には、今でも本作を勧めるかもしれない。

 

■007 サンダーボール作戦(1965)

「私を愛したスパイ」の後だったので、まったく期待せずに見たんだけどこれも面白かったなあ。ハイジャックされたNATOの爆撃機から盗まれた水爆を追うボンド。ジェットエンジンをしょって空を飛ぶシーンから始まり、前作のボンドカーのアストンマーチンの再登場、さらに水中でのアクションシーンが満載なんだけど、ラスト近くのクルーザーとの攻防戦などはこれまたコミック顔負けの面白さです。

 

■007は2度死ぬ (1967)

007が日本に初上陸。まだ洋画が日本で撮影されるなんて珍しい時代だけに、とっても期待した映画だったんだけど、その内容は... 若林英子、浜美枝、丹波哲郎出演... テレビ放映時の編集や吹き替えのせいかなと長いこと思っていたんだけど、ノーカット字幕で見ても印象はあんまり変わらなかった。話のネタにはいいかも。

 

その後、学生の間はテレビ放映されるたびにしっかりと見ていた007シリーズ。途中、マンネリ化して見るのを中だるみしてたんだけど、再び熱中して見はじめたのがボンド役がダニエル・クレイグに変わってからの5作品。「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」が上映されてから4年。今後、これを超える新作が登場するのだろうかと、期待と不安が入り混じる今日この頃です。

 

 

 

 

DS9宇宙ステーションとスター・トレックロゴ

新スタートレック(スター・トレック’88)に続くスタトレのドラマの第3作、ディープ・スペース・ナイン(Star Trek Deep Space Nine 1993~1999 以下DS9)をついに全話見ることができた。全部で7年7シーズンという長大なドラマは新スタートレックと同じ。前作までの宇宙探検ものとは違い、舞台は宇宙ステーションで他からやって来る脅威や異星人を相手に繰り広げられるドラマ、という触れ込みであった。舞台やキャラクターも新スタートレックと一部クロスオーバーしていてとっつきは悪くない。スター・ウォーズよりもスター・トレックが好きだと公言している私としては期待を持って見始めたわけだが...

DS9宇宙艦隊の船とドミニオン戦艦

ところがシーズン3の強敵ドミニオンの登場、戦艦USSデファイアントが登場したあたりから雰囲気が変わりはじめる。やがてストーリーはドミニオン、クリンゴン帝国、ロミュラン帝国、ブリーン連合を巻き込んだ宇宙戦争へと突き進んでいく。むむ、これでは冒険譚が見どころだったスタートレックではなく、宇宙戦争を描いたスター・ウォーズと変わらないではないか。何だかなあ...

DS9登場人物一覧:シスコ、オドー、キラク・オリス

しかも主人公のベンジャミン・シスコ司令官は謀略を使ってロミュラン帝国を参戦させる始末。おいおい、宇宙艦隊ってのは戦争終結のためとはいえどもそんな手を使うのかい? スター・トレックシリーズは、すでに争いを終結させて一歩前進した人類の夢の未来を見せてくれるから好きだったのに、と何とも言えない気持ちにさせられることしきり。つまらない争いをしている人類や惑星連邦をあざ笑うかのごとく登場する進化した異星人を見せてくれた初代スタートレックから、時代を巻き戻された気分にさせられてしまった。

 

これを書いているのは2025年秋だが、現実世界でもニュースを見るたびに人類の進化をぐるぐるっと巻き戻された気分にさせられている今日この頃。身内で戦争して血を流していたことを過去の出来事として語れる未来は果たして来るのだろうか。そしてスター・トレックの世界はこれからどこへ進んで行くのだろう? 次作「スター・トレック ボイジャー」に期待したい。