私の両親は、遠くに住んでいるが未だに健在だ。母は認知症が進み施設に入っているが、91歳の父はその施設の近くで一人暮らしをしている。体力的にはびっくりするほど元気ではあるのだが、やはり90歳を超えると一人暮らしをさせておくのは心配である。こまめに電話をかけてはいるが、それも数日に1回。ネット全盛の今だからこそ、プライバシーに配慮しながら遠隔で見守りできるシステムはないかと探していた。
まずは父のスマホに見守りアプリを入れることを考えたが、父は家族との通話以外はほとんどスマホを使わない上に、外出時は壊したり置き忘れたら大変だと家に置いていく。かつてよく言われた不携帯電話だ。
ネット回線が無いところで使える見守りサービスで、有名なのはSECOMやALSOKが提供しているもの。カメラやセンサーを高齢者の住居に設置して、異常があれば連絡が入り場合によっては警備員が駆け付けてくれる。ただし月額料金は2,000円~5,000円ぐらいとちょっと高め。もっと気軽に設置できるものはないかと探していて見つけたのが、今回導入した「まもりこ」である。
「まもりこ」はnecolicoというところが提供している見守りサービス。冷蔵庫にセンサーを取り付けて、その開閉状況を見守る側のスマホに送ってくれる。生活していれば必ず使うのが冷蔵庫。開閉されていない状態が続けば、出かけているか食べていないか倒れているかということになる。その場合は電話して健在かを確認すれば良いだろう。
「まもりこ」本体は買い取りで13,200円するのだが、月額利用料が550円なのでランニングコストが安いのが良い。さっそくネットから注文すると、写真の「まもりこ」本体と、電源用のUSBケーブルやスタートガイドを送ってきた。1,000円アップでUSBアダプター付きもあるが、アダプターはいっぱいあるので手持ちの余ったものを使うこととする。
設置はカンタンで、スマホに専用アプリをインストールして「まもりこ」とペアリング。あとは冷蔵庫の横に両面テープでペタッと貼り付けてUSBで電源供給すれば出来上がりである。SIM内蔵で回線はauかソフトバンクのLTEが送受信できれば良いとのこと。実家は山間部なので電波が届くかどうかは心配だったが、ボタンを押せばランプがしばらく点滅したあと送受信成功を表すグリーンに点灯したので問題なさそうだ。
見守り結果は8時、14時、20時の1日3回、このようなマークで表示される。グリーンのマークが点灯すれば活動(冷蔵庫の開閉)が確認できたということ。確認できない場合は、イエローやレッドのマークに変わる。レッドの場合は同時にスマホにメッセージを送ることも可能だ。
実際は1時間ごとにデータは送られているので、画面をスクロールするとこのように冷蔵庫を開閉した時間と部屋の温度・湿度が表示される。これを見ていると、親父が生きていることが確認できる。エアコン嫌いの父が部屋で湯だってないかもわかる。かといってカメラを設置しているほどプライバシーに立ち入っているわけでもなく、なんとなく元気で食事したり飲み物取ってるな、なんて想像することができるわけだ。
実はこのシステム、100%開閉をキャッチしているわけではなくドアを開閉しても反応しないことも多い。最初に設置した時は、ちょっと感度が悪いなあと思いながらも実家を後にした。すると予感が的中して、その後は赤いサインが増えた。上のキャプチャーはゴールデンウィークに帰省してセンサーの位置を調整した時のものだが、帰宅後に今度はまったく反応しなくなり赤マークの羅列でシステム自体が意味を成さなくなってしまった。何てこった!
こういうシステムは裏メニューとかで感度設定が用意されている場合もあるので、公式ページで調べてみたけどそういったものは無し。感度が悪い場合は設置場所をいろいろ変えてみてというアドバイスがあり、貼り付け位置を変えたら反応するようになったという口コミもあったので、用事ができて再度帰省したついでに丁寧に試してみることとする。
最初は冷蔵庫の左側に貼り付けていたのだが、上下に位置を変えたり冷蔵庫の上面(無茶苦茶汚れていたので、ぴかぴかに磨いた)に変えたり、あるいはセンサーを90度回転して貼り付けてみたりと試行錯誤を繰り返すもベストな位置が見つからない。口コミにあった冷蔵庫の反対側に貼り付けるために、USBの延長ケーブルを用意してやってみたがこれも芳しくない。「まもりこ」でこんなに苦労してる人がいるのだろうかと疑問に思う。
ところがところが、冷蔵庫の壁に手を当ててドアを開閉すると、コトンと振動を感じる場所があることに気が付いた。しかも閉じる時のバタンという振動ではなくて、開ける時のロックが外れるようなコトンという振動だ。触る位置をいろいろ変えて試すと、上の写真の位置が一番コトンがよく伝わってくる。冷蔵庫内部の構造の関係なのだろう。ここに「まもりこ」を貼り付けて試してみることにする。
すると的を得たかのように、冷蔵庫の開閉を察知するようになった。100%とまではいかないが、実用に問題のない感度まで上がったという感じだ。
その後実家を後にしたが、「まもりこ」は今のところ役目を果たし続けてくれている。親父の冷蔵庫の開閉に対して反応が鈍いのは、見ていると習慣的にかなり優しくソフトに開閉しているようで、それも一因のようであった。がんこで私とは喧嘩ばかりしている親父ではあるが、元気で長生きしてほしいと願う次第である。
















































