2011年と言えば、
AKB48の独壇場。
前年2010年のCD売り上げを見れば
AKBか嵐かって感じだったが、
2011年はミリオン5作と
とんでもない売れっぷりだった。
そんなハロプロにとっての大逆風が吹いてる頃
それでも落ちぶれたモーニング娘。を目指してきてくれた子たち。
それが鞘師里保であり、鈴木香音だった。
オーディションにかかわる動画を見る限り、
この二人こそ、将来のモーニング娘。を背負って立つ
中心メンバーになると確信できた。
一人は圧倒的なスキルで、
もう一人はそのキャラクターとはじける笑顔で。
相変わらずAKBとその系列が
アイドルの中心ではあったけど、
9期、10期が加入して以降のモーニング娘。は
明らかに風向きが変わった。
往年の爆発的な勢いはなかったけど、
接触商法での水増しの売り上げではあったけど、
着実に人気を回復していった。
数年後、グループの名前に‘14とついた頃、
一つの到達点に達した。
今思えば幸せな時代だった気がする。
‘15になって先輩は一人もいなくなり
9期が年長組になった。
年は近いがキャリアが違う後輩ばかりが増えていった。
この状況で
最上級生たちは変調をきたし始める。
その行き着く先が
鞘師の、そして鈴木の卒業へとつながっていったのだろう。
個人的には
9期が最上級生になるタイミングが
少しだけ早かったことが
こういう結果に結びついたと思う。
新垣がもう少しリーダーを続け、
その結果道重のリーダー期が延び
光井が残っていれば。
あるいはぜんぜん違ったモーニング娘。が出来上がったのかもしれない。
鞘師にしても鈴木にしても
パフォーマンスにおける完成形に到達する前に
グループを去っていく。
そのことが何とも残念でならない。
そういう状況に追い込まれていったのは
必ずしも周りの責任ではないんだろうが、
夢を持ってここに来てくれた二人に
もう少し違ったゴールがあったのではないかと
つい考えてしまう。
二人に言いたい。
モーニング娘。に来てくれてありがとう。
いろいろ言う人たちはいるだろうが、
9期の中に
この二人がいたからこそ、
もう1回モーニング娘。にはまることができた。
もう少し、あるいはずっと
モーニング娘。を見続けていこう。