ザ・モンスター井上尚弥4団体統一王者初防衛!悪童ネリを6回TKO。だが敵はネリじゃなかったね… | オレンジの園に

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2014年3月、某局で放送された
『55スペシャル』で
“モーニング娘。”に目覚める。
基本的に特定メンバーを
偏愛しないと心に決めているが、
“オレンジ”系には目がない。
2015年9月にライブ初参戦。
このブログは
娘。ライフの備忘録である…

 

日本人初の世界4団体統一王者井上尚弥の初防衛戦。

日本人にとっては因縁の悪童ルイス・ネリを

東京ドームで迎え撃つ

それこそ日本一の大興行。

 

ま、結果は戦前から分かってた通りのKO決着。

6回に右2発で豪快にネリを葬った。

 

ただ、“常”とまったく違っていたのが

初回の井上ダウンシーン。

完璧にチンに左フックを浴びて崩れ落ちた。

まあ、タイミングと受けた部位で

きれいに倒されたわけだが、

あれはネリにやられたって言うより

完全な井上のミス。

 

以前からずっと気になっている井上の欠点。

何かの拍子にむきになってしまうこと。

大概はいいのをもらった直後なんだけど、

今回は完全に東京ドームに飲まれての結果だと思うなぁ。

全世界同時配信、34年ぶりのドーム興行、4万人の観客。

そして相手があのネリ。

テンションが爆上がりで舞い上がってしまったとしても

これは誰にも責められない。

 

ただ、そういう欠点を補ってあまりある実力。

何がすごいって

2回にダウンを奪い返したシーン。

自分がやられた左フックでやり返すってね。

 

ハッキリ言って

それこそ基本に忠実に左ジャブで崩しながら

ボディでダメージを蓄積して

フィニッシュはやりたい放題ってやれば

苦戦する要素はほぼなかったはず。

 

でも、それじゃ盛り上がらないことを

井上は重々承知してるわけだ。

実力差を理解しているからこそ

期待以上の内容で勝たなきゃいけない。

 

実際、3回以降は完全にネリの左を見切ってたもんね。

それでもまだスピードが残ってるうちは

ひやひやしたんだけど。

 

どんどん打つ手がなくなって

頭で突っ込む愚行まで見せたけど、

それも一発で決めなきゃどうにもならない。

 

これでさらに世界的にモンスターの実力が知れ渡った。

次の対戦相手も発表された。

問題は会場だろうか。

オーストラリアでは

それこそ国を挙げての招致活動を展開するらしいし

サウジも井上を狙っている。

一方日本でも井上流出を全力で阻止するだろうし、

どんな規模の興行になるんだかね。

 

アンダーの3試合中2試合で大橋のボクサーが勝利して

井上尚弥が手放したバンタム4本のベルトのうち2本を回収している。

で、4本すべてが日本で揃ったわけだが、

今後この4本がどうなっていくのか。

 

身も蓋もないことを言っちゃうと

井上尚弥なら1人で持ってて許されるベルトも

今いる4人の王者じゃ統一は無理だろうね。

弱いからではなく、金銭的な裏付けがないからね。

ま、井上に匹敵する大興行が打てるのなら

あるいはバンタム級統一トーナメントでも組めるかもしれないけど。

 

次は9月か。

どこでどんな風に行われるかも含めて

楽しみに待つことにしましょ。