石槌山伝説


昔々…

この山を開山したのが


「役小角(えんのおづの)」

またの名を
「役行者(えんのぎょうじゃ)」という人で


山中での修行によって
とんでもない身体能力や超能力を身につけ
を従えて最強の召還獣も召還し


「富士山」の初登頂者でもあり

日本三大霊山「白山」「立山」

「浅間山」「出羽三山」や「御嶽山」や
「秩父」「丹沢」を開拓したり

国宝「投入堂」なども作り


忍者のルーツでもある
古神道・修験道の開祖となり

そのあまりの能力を恐れた朝廷から
一度「大島」に島流しにされつつも復活し


ついには龍をも倒す最強の大天狗という
日本で最初の天狗と化し

不老不死となって
今もこの山に住んでいるそうな。



人が「天狗となり龍を倒す」とは
いったいどういう意味なのか…


気になって調べると
古事記に登場する神の一人の
サルタヒコ本人かもしくは
その子孫との説もある人らしい。



そののちに空海も修行したのが
この石鎚山だ。





前回のブログ←の続き。



四国にやってきた僕は

悪天候の中


西日本最高峰
「石槌山(いしづちやま)」へと向かった。



山の天気予報によれば

今日も1日雨なうえに

上では
風速15~20mの強風が吹いてるらしい。



しかもこの石槌山は

中国四国九州地方では
上位の険しさと言われ


垂直な岩壁での
長い鎖場が連続し

落石や滑落事故も絶えないとのこと。


ただでさえ危険な絶壁が
雨で濡れて滑るうえに強風とは

ヤバい以外の何者でもないぞ!



まぁ
例え登れなくても

神社やお土産屋さん見て
途中で帰るつもりで来た。



ロープウェーは雨雲の中へ。


平日だし
こんな悪天候なのに

登山者風の人や
山ガールたちも乗っていた。


ロープウェーだけの観光か札所巡りか

こんな天気で
まさか登らないよな?


中腹の「石槌神社」に到着。


完全にガスってて

かなり近づかないと
何も見えない。


こんなに視界が悪いと

山の中では遭難する可能性もある。


「神門」

ここからが
本当の山登りのスタートだけど


みんな行くんかーーーい!!笑



ちゃんと天気予報とか見てる!?



女子が行くのに

俺が引き返すわけにはいかないじゃん!笑


ただ
せっかく四国まで来たので

せめて行ける所までは行きたいし

いちおう僕も
山を登れるカッコでは来ている。





しばらく登ると

鳥居があった。


「頂上へまで行かれない方は
ここでお戻りください」と書いてある…


てことはもう
これをくぐってしまった者は

最後まで行かないと
途中で引き返してはいけない

ってことか!?


絶対に振り向いてはいけない的な!?



ガクガク…ブルブル…





さらに登ると

「試しの鎖」と言う岩壁がある。


高さ70mの壁を登って下る

ここでキツいと感じた者は

この先の更にキツい鎖場なんか
無理だぞというテスト用の鎖場らしい。



なんとそこを

ポッチャリ女子が1人で登っている!!


天気おかまいなしかいッ!!

しかもキャーキャー言ってる!!

バカかッ!!


ほっとくわけにはいかず追っかける俺。


落ち着いてゆっくりー!!
と声をかけながら

無事上まで行くと


後ろからも
男性が一人登ってきた!?


だから来んなって!!笑



濃霧で下山路が見えなくて
3人で声を掛け合いながら

濡れた岩壁を無事に下山。


「試し」と言うから
もっと軽いもんかと思いきや

なかなか本格的で面白かったぜ!!



しかもここの鎖は

見たこと無いくらい太くて
輪っかの部分も超デカイ!!



この直後に
屋根のある休憩所があり


ロープウェーに一緒に乗ってた山ガールや
途中で追い抜いた人たちなど

試しの鎖を迂回して来た皆さんに追いつかれ
再会した。


そんで全員が打ち解けて
けっこうしゃべった。笑

ほとんどのみんなが
初めて来たらしい。



こんな日でも意外と人がいるとは
さすが名峰!!人気あんだな!!



みんなに
山頂で会おうと言われちゃったので

もう完全に引き返しにくい!!笑



けどみんな

この先がどうなってるのか
わからないけど

本当に大丈夫か!?笑





ワクワクドキドキしながら

みんなより一足先に進んで行く。


相変わらず天気は悪いけど
これはこれで神秘的だし

風と標高によって
蒸し暑い下界よりも

かなり涼しくて悪くない。





そして最初の難関

30mの「一の鎖」!!


まあ俺には余裕だけど

滑ったらアウトなので

気を抜いてはいけない。





さらに進むと


第二の難関

60mの「二の鎖」!!


落ち着いて一歩ずつ進めば


絶対に大丈夫。


集中集中。


無事クリア!!


これで残るはあと一つ!!


ここで下山してきたおっちゃんに

昨日から上の山小屋に泊まってたけど
何も見えないよ~!と言われた。



こんだけ風が強いなら
雲の動きも速いから

たまたま奇跡的に
山頂で一瞬だけ晴れないかな~?


どうやら
この細い鎖(通常の太さ)の


更に先にあるのが


3つ目の難関

60mの「三の鎖」!!


ドド~~~~~ン!!


さすが見た目だけでも

今までで一番
鎖場が発するオーラがぱねぇ!!


高さだけなら
試しの鎖の方が長いけど


ところどころ軽く
反り返ってたり

ちょうど良い足場が無いために
足も鎖に掛けるしか無く


体が鎖ごと
完全に宙に浮いたり

そのうえ風に煽られたりと


難易度が段違いなのと
ここまでの体力の消耗のせいか

ダントツで長く感じて
一番面白かったぜ!!





そして遂に…



THE STONE HAMMER MOUNTAIN 石槌山

の山頂「弥山(みせん)」に登頂!!


ここでなんと雲が晴れた!!

奇跡!!



結構人いるし!!


実は全ての鎖場が迂回できるので

こんな天気だし
みんな迂回して来たらしい。


うん、それが正解!!笑


しかし…

真の最高地点は


まだこの先にそびえる

「天狗岳(てんぐだけ)」だ!!


しかも

雲は晴れたけど

凄まじい強風は吹いている!!



ほとんどの人たちが
天狗岳を見ながら

弥山で足を止めていて


俺もここまで登れば
満足かなと思ってたけど…


この視界良好のチャンスを突いて

命知らずのクレイジーな奴らが


最後の試練

もはや鎖も無い
デンジャラスなナイフリッジに

挑んでいる!!


おいおい!!吹き飛ばされんなよ~!!

見てるだけでも足すくむーーーッ!!


山小屋のおっちゃんも
心配そうに見守る。





西日本最高峰…

日本七霊山…

日本百景…

石槌山天狗岳に…


俺も登頂ーーーっ!!


うおおおおおーーーッ!!

絶景!!



この直後
また周囲は雲に覆われ

やっぱ晴れたのは一瞬だった。


後から来ようとしてた人たちが
引き返していく。

自信が無い人はやめといた方が良い。



弥山に戻ると
もう視界は真っ白で

天狗岳も全く見えず


飲食店や売店もある山小屋に行ってみると
仲良くなったみんなも到着していて

また少し喋って
お互いの無事を祈って


ロープウェー乗り場へ下山!


コースタイム登り3時間
下り2時間の道のりを

登り2時間
下り1時間でした!


いや~ドラマチックだった~!!



宿泊地の松山からなら

車で1時間ちょいと好アクセスなのも
人気の理由かな!


東京から飛行機で
日帰りもできるじゃん!笑





そして

汗と雨と泥でグチャグチャの体を洗いに


四国と言えば有名な


千と千尋の神隠しのモデルとも言われる

「道後温泉(どうごおんせん)」へ!!


いや~満足!!


けど道後温泉て

歴史あるレトロな銭湯って感じで
安いんだけど

内湯しかなくてお湯も熱くて
すっげ~混んでたから

意外と微妙かも。笑


そして四国の旅の
残りの時間で

最後に選んだのは


日本三大カルストの最高峰と言われる
高知県の山脈

「四国カルスト」!!


天空の絶景ドライブコースと言われる
383号線。



しかもここの最高峰の地名もまた

「天狗高原」て!!笑


いや~最高!


悪天候にもかかわらず

四国を完ッ全に漫喫しました~!!


もうお腹いっぱいです!!




これで僕は

にも登頂してるので

次は九州沖縄最高峰の
「宮之浦岳」だぜ!!


冒険仲間募集中~!





ではまた!!