第867話「仕事が無理そうだと思ったら3日で辞めてもいいでしょうか? 」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 

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Q190私はハケンではたらいています。パソコンを使った仕事を紹介してもらい自分ではできると思って就業しましたが、いざやってみると自分にはできなさそうなので3日で辞めました。次に紹介してもらった電話のお仕事ならできると思い就業しましたが、いざやってみると自分にはできなさそうなので3日目から無断欠勤を続けて行かなくなりました。派遣会社から向上心や労働意欲が見られないとして以後の仕事紹介はできないと言われてしまいました。そもそも派遣会社のミスマッチが原因ではないのかという私の意見は通りますか?

また、私の友人にも数日で職を辞めている者は大勢いますのでつまらなければ辞めればいい、今の時代はそういうものではないのでしょうか?

 

A190.確かに派遣社員のスキルを把握するのは派遣会社の責任です。派遣先の要求するスキルを把握せずミスマッチが生じた場合は派遣会社の責任は免れないでしょう。

しかし、いざやってみると自分にはできなそうなので3日で辞めましたというのも、電話の仕事もできなさそうなので無断欠勤したというのも、労働者としてのあなたの責任も免れないと考えます。自分ができる仕事なのかどうかは、派遣元・派遣先に確かめるべきです。それにどんな仕事でも3日程度で覚えたり慣れたりするのは不可能ではないでしょうか。

民法では契約の自由が認められており、契約するかしないかは自由ですが、一旦契約したならば「契約は必ず守らなければならない」のです。契約期間途中で辞めたのであれば、民法上は債務不履行として損害賠償される恐れがあります。

つまらなければ辞めればいいという姿勢では、能力もなければ努力することもできない労働者とみなされ、そういう労働者を雇う企業はないでしょう。時代は変わってもそれは変わらないと思います。会社側には労働者を選ぶ採用の自由があるということを忘れてはなりません。どんな世の中になろうとも意欲も向上心もない者を雇用して賃金を支払う会社などないということです。

なお、派遣社員が簡単に辞めたり、無断欠勤したならば、派遣会社は派遣先から民事上の損害賠償請求をされることがあり、その場合に派遣会社はその派遣社員に対し損害賠償請求が法律上可能になります。リスクもあることを覚えておいてください。(回答:大滝岳光)

 

画:りょこ

 

 

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