第868話「タクシーアプリGOって本当は不公平なのでは?」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 

 しんしんと雨が降る肌寒い日です。夕方からの雨が本降りとなり帰宅ラッシュを経て駅に着きました。私の駅は都内でも田舎の方で雨の日には駅前のタクシー乗り場は行列ができます。タクシーターミナルで20~30分待たされるなんてことは日常茶飯事で、今日も10人くらいの行列が出来ています。

 これは1時間くらい待たされるかなと思い、少し空くのを待とうとタクシー乗り場の向かいにある日高屋で一杯やりながら待つことにしました。常にタクシー乗り場が見えるので、すいてきたときに店を出て並ぶという事はよくあることです。

 今日は特にタクシーの台数が少ないのか30分経過しても1台も来ている様子がない。先頭のお婆さんがずっと居るのがその証拠だろう。いや、正確には2~3台が来ているのは目にしました。しかし全台がタクシー乗り場を通り過ぎて近くに止まり、それに若者が乗り込んでいったのを目撃した。今流行りのタクシーアプリGOというものだ。タクシー乗り場に並んでいる人たちはどんな思いで「迎車」が通り過ぎていくのを見ているのでしょうか。

 

 私は日高屋の中でGOアプリで配車を探してみたが(実はあまり使ったことがなくて要領を得ていない)、この雨だし「見つかりません」の表示が出ました。まぁ、そうだろうなという思いでしばらくここで時間潰すつもりでした。GOアプリの事はすっかり忘れて30分くらい飲食しているとスマホがバイブしました。見てみると「到着しました」と表示されています。スマホつけっぱなしだったのでずっと配車を探していたようです。外を見ると確かに目の前にGOの背高タクシーがハザード付けて止まっている。すぐにお会計して店を出てタクシーに乗ろうとした時にふとタクシー乗り場が目に入ってギョッとした。先頭にさっきのお婆さんがいて、10人程度だった行列がさらに増えている。屋根の部分をでてしまい傘をさして震えながら待っている後方の人もいる。そのほぼ全員が高齢者だ。恐らくスマホでGOなど使えるはずもないような私の両親の世代の方々だ。

 この目の前のタクシー乗っていいのか・・・という葛藤に苛まれながら、帰宅の車内でも終始モヤモヤした感情だった。家についても、あの方々今もまだタクシー乗り場で震えながら待っているのかなと考えると何故か罪悪感に襲われた。

 

 たしかに知っている人にとってGOアプリは便利だが、これって本当に公平なことなのかと思ってしまう。最近「迎車」マークのタクシーをよく見かけるようになったが、これって考えようによってはズルくないかと考える場面もある。IT使える人だけが得する時代なのは分かりますが、IT使えない人にも公平であるようにしないと少子高齢化時代は不幸せな時代になってしまいはしないだろうか。あそこでGOタクシーに乗った自分に偉そうなこと言う資格は更々ないが、GOアプリって本当に公平なのでしょうか。単なる合法的な横入りな気がして、一部の特定の方々にしたら不公平なのではと思ってしまいますがいかがでしょうか?

 

 仕事柄、仕事探しにもITさえ知っていれば便利なのは知っています。スマホで家で寝ながらお仕事を待つ若者もいれば、ハローワークまで足しげく通っているITに疎い高齢者もいるのを知っています。履歴書をメールで何十通もワンクリックで1秒で送り付ける若者もいれば、手書きの履歴書に顔写真を貼って宛名を書いて郵送で1通づつ送っているITに疎い高齢者がいることも知っています。悲しいかないずれもお仕事にありつけるのは前者が圧倒的です。少子高齢化って本当にこれでいいのかと疑問に思う時あります。これって本当に公平なのかと。

 

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