第857話「2024年の雇用動向の予測と考察(後編)」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 

前回は2023年の雇用に感じたことを前回書きました。

今回は2024年の雇用動向と予測を書いてみようと思います。

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【2024年の雇用動向予測】

昨年を振り返り本誌メルマガの時事テーマから今年にも影響が出そうなキーワードを拾い出してみました。

オフィスタでは、

 

①扶養内で働ける仕事の更なる激減

②高齢者雇用と賃金高騰の関係性

③求人広告をせず派遣会社の活用へ

 

の3項目に特に注目しています。

 これらは昨年登場してきたキーワードにも絡みますが、雇用や労働でどのような変化が出るのでしょうか。

 

①女性のフルタイム勤務(週40時間労働)が政府主導で促進されている感はありますが、これは少子高齢化で社会保険料を主婦層・パート層からも徴収しないと国家が回らなくなるという背景からくる国の政策です。扶養内で働く(=社会保険料・所得税・住民税の免除)というパート主婦ならではの特権が今後活かしきれなくなるということです。

既に昨年からお分かりの通り、週2~3日で扶養の範囲内103万円で働けるお仕事は全国的に減少しております。今年は10月に再度改正が行われ昨年より一層規制が厳しくなるということです。オフィスタを除いて、ほぼ全ての派遣会社が扶養内案件の撤退を余儀なくされるかもしれません(既に取り扱っていない派遣会社も多数あります)。それならばフルタイムで働けばいいのではないか?と思うかもしれませんが、社会保険料は高くなりました。つまり本人はよくても企業側はそれを負担できなくなっているという点が挙げられます。それだけの給与に見合う人材でなければ企業は採用しなくなり、スキルが重視されるようになり、いわゆるパート気分でのちょっとした労働スタイルをWLBとして選択していた層には労働の機会が減ってしまいます。

また、フルタイム正社員を目指すという道もありますが、小さい子供を抱える育児中女性にとっては月~金で9時~18時の勤務というのは相当重荷になると言われています。昨年は早々にギブアップ宣言をする育児中女性が多く見受けられましたが、このことからもわかるように、扶養内で育児とお仕事の両立という恩恵は特定の層にとってはやはり必要であり重要だと考えます。

 

②少子高齢化で20~30代の人材獲得は各企業もはや難しい時代になってきております。50~60代の人材活用に舵を切れる先進的な企業が今年益々増えるかどうかが焦点です。

昨年の求人広告で目立ったのは「簡単なお仕事で高時給」をキャッチーに打ち出す企業広告が多かったことです。通常は簡単なお仕事は時給が低いのが常で、高度な仕事ほど時給が高いのが常です。高齢求職者は世の中に沢山いるわけですし、ハローワークのパート平均時給は都内で1100円台なのですから、もし簡単なお仕事ならこのような広告は無意味ではないでしょうか。つまり、若年層にこだわる企業がそれだけ多かったという証拠でしょう。今年、このような求人が消えたとしたら、企業が高齢者採用に積極的になったという証拠でしょう。

 

③いずれにしても人材探しは各企業で困難を極めます。求人広告ビジネスに参入する代理店も増え乱立化するでしょう。ただ、中小企業にとって厳しいのは数十万円を支払って求人広告を出したところで応募者が居ないという弊害ではないでしょうか。昨年末から『求人広告が出せないので初めて派遣会社に依頼してみました』という声が多く聞かれました。中小企業は求人広告を出すよりも派遣活用の方が利があるかもしれません。

 

 

【オフィスタが今年取り組むことは。】

今年予想される課題に対しては、「扶養内勤務」については昨年と変わらずオフィスタでは積極的に取り扱っていきます。法改正の特例企業として週2~3日の扶養内のお仕事は数多く取り扱う予定です。昨年オフィスタが取り扱ったお仕事も8割超が扶養内案件でした(市場には扶養内ではない週2~3日勤務が多いことに注意)。

昨年末に「扶養内の壁問題(年末12月の繁忙期に扶養を超えてしまうから出勤しないパートの勤務現象)」が取り上げられましたが、オフィスタのコンセプトはやはり育児とお仕事の両立です。働けるけれど扶養を超えてしまうので働かないという主婦層も多いでしょうが、世の中には働きたいけれどどうしても働けないという方もいらっしゃいます。その大半は育児者か介護者が占めております。特に今年苦戦するであろう“社会復帰を目指す女性”の支援に注力していきたいと考えています。

育児者に理解のある職場、在宅テレワーク、WLB…こういった求人を年間通して安定提供できる土台がオフィスタにはありますので、本年もどうぞ宜しくお願いします。

 

(前回前編を読む)

 

 

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