みなさんは残業をどう捉えていますか。日本では残業というと「ネガティブ」で「ブラック」な印象を持たれるのではないでしょうか。少なくともそういう世風はあります。オフィスタはママさんハケンということもあり育児と仕事の両立がコンセプトなので、子供のお迎えや家事などで残業したくてもできないという方が大半ですので、残業のイメージはなく実際残業をしているスタッフさんも少数です。しかし、私のようにオフィスタの職員として社内ではたらく以上はそういうわけにはいきません。特にハケン会社と言うのは残業ありきの業界で、残業なくしてハケン会社にあらずと入社時に上司に言われたことがあります。
私は育児者ではないので必要に応じて残業は無制限で対応する派ですが、実は私自身は残業にさほどネガティブなイメージは抱いていません。社会人経験が浅いこともあるし、働きたいけれど雇ってもらえないという就活に随分苦労した末にオフィスタに入ったという経緯も関係しているかもしれませんがどちらかというと残業は好きな部類です。ベテランの方からしたら失笑されるかもしれませんが、私の感じる残業の良いところ悪いところを挙げてみました。
【残業の良いところ】
(1)昼間は外に出たり入ったり、電話に追われたり、宅急便が来たり、面接にいらっしゃる方の対応など慌ただしくバタバタしているので、落ち着いて事務作業に専念できません。その点、就業後は電話も少ないし、来客もないし、事務作業にどっぷり浸かれるので集中して仕事がはかどります。昼間2時間かかるものが1時間でできるような感覚です(錯覚かもしれませんが)。夜間の方が心なしかネット回線の速度も快適な印象を受けますがこれも気のせいかもしれませんね。
(2)残業代が稼げる、これに尽きます。はたらけば残業代が支給されるのは当然ですが、残業代は25%割増ですから結構アテにしている人も多いのではないでしょうか。また、オフィスタでは残業で19時を回った場合は福利厚生で夜食代の領収書を経費で落としてもらえるというお疲れ様制度があるので、今日は何食べようかなーと言う感じで私のような独身者にはありがたい限りです。22時を過ぎると更に25%割増なので私の場合は時給が1.5倍になるボーナタイムなのですがさすがにこれをやりすぎると上司に怒られます。
(3)帰宅ラッシュがない。私の通勤経路のことで恐縮ですが、オフィスタのある新宿駅から17~18時あたりに帰ろうとするとすごい帰宅ラッシュです。残業後はビックリするほど空いていて座って帰れるというのは快適です。
(4)残業後に残っている上司に飲みに行くか?と何故かプチ打ち上げがあることもあります。日頃会社内では仕事の話しかしない先輩などとも楽しい時間が過ごせるのは嬉しいです。もちろんお酒が飲めるのもこの時間ならではです(しかも上司のおごり!)。
(5)なにより「あー働いたなー」という充実感が得られること。自己満足でしかないのかもしれませんが、この満足感があるからこそ残業ができるのだと思います。正直、こういう充実感が得られないのならば残業は苦痛でしかないと思いますが、幸か不幸か私はどうやら仕事好き人間なのかもしれません。たぶん上司も先輩もそうなんだろうな~と見てて思います。
【残業の悪いところ】
(1)約束や予定があるときに困る。プライベートで予定があるときなどは残業せずに帰ればいいだけの話なのですが、急にどうしてもやらねばならない仕事が入ってきてしまうこともありますよね。そういうときは当たり前ですが困ってしまいます。どちらを取るかはその都度異なるのでここでは何とも言えませんが。
(2)太る。残業していると電話や来客がないためついついお菓子つまみ食いや夜食・打ち上げなど何かと飲食摂取機会が増えるので女性は困る。
(3)寝坊頻度が増える。帰宅時間が遅くなればなるほど、労働に費やすエネルギーを使えば使う程、朝寝坊する確率は増える。昨晩遅くまで働いたので遅刻しても良いという理由にはならないのが悲しいところ。中には、「夜遅くまで働いて翌朝定時に出勤しろなんて細かいこと言ってたらやってられない」とある程度の理解を示してみて見ぬふりをしてくれる上司もいるが。この辺は企業ごとのそれぞれの考え方ではないでしょうか。
(4)定時の概念がなくなる。たまに定時で17時ごろ帰宅すると「こんな明るいうちに帰宅するなんて」とまるで早退したかのような錯覚に陥り、正直家に帰って何しようか迷う。17時半ころに外回りが終わったりするのが一番中途半端で、直帰しようか帰社しようか悩むのは残業慢性症の人ならあるあるネタかも。普段慣れてないので早く家に帰ってもすることがないのも事実。
残業というのは強制的に嫌々やらされたら苦しいのかもしれませんが、自発的にやっている人からすると結構楽しさの方が強いのかもしれません。私はドップリ残業派なのですが、私の父親は昭和時代の商社マンでしたから朝起きたらもう居ないし、夜は私が寝た頃帰宅する、休みの日はゴルフだ接待だで365日24時間はたらけますかのような人だったので(同じ家に住んでいるのにほぼ見かけないという子供時代だった)、そういう背中を見て育ったことも影響しているのかもしれませんが、人生の全てを仕事に懸けてみるのもまぁそれはそれで悪くないと思っています。いつかは週2~3日勤務になるかもしれないし専業主婦になるかもしれませんが、私は残業を肯定も否定もしませんし選択すべき事柄でもないでしょう。『お仕事を探している女性にお仕事を紹介することを仕事にして日々働いている』という今のステージは私が充実できる唯一の舞台だと感じているからです。久しぶりにオフィスタ・ブログを上司に頼まれたので残業して書いてみました。(執筆終了:R5.4月某日21:25雨)
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