就業弱者とは、就業を希望していても何らかの壁があって就業が困難な状況の方を指しますが、大前提は周囲の方と比較して業務遂行能力が備わっているにもかかわらず、能力以外の点に置いて就業が阻まれている場合に限り就業弱者と呼びます。例えば、就業する意欲が欠如しているために内定が取れないというのでは当然ですし、業務スキルがないために内定が取れない等、これらは就業弱者ではないということはお分かりだと思います。
就業を希望していて業務遂行能力も備わっているにもかかわらずある特定の条件によりなかなか就業ができない方、よく知られているところでは育児中女性(育児中男性は比較的この例から漏れる)、障害者、エイジレス(いわゆる高齢者)が代表的です。業務遂行できる能力を保有しているのに「子供が熱を出したらすぐ休むでしょう」、「迎えがあるから残業しないでしょう」と独身女性に比べて能力が劣っていなかったとしても敬遠されています。この育児者の支援をコンセプトにしているママさんハケンがオフィスタですが、就業弱者は育児者(ママさん)以外にもいるのではないだろうかと最近改めて考えるようにしています。障害者やエイジレスもかねてより就業弱者と呼ばれ続けていますが、①育児者・②障害者・③エイジレス(高齢者)以外にはどうでしょう。
第4の就業弱者として「学生」を挙げたいと思います。「え?若いし就業で困らないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、学生ということはアルバイト雇用ということになり、最近よく聞かれるのが「残業代が出なかった」とか「授業よりも仕事を優先させられた」などのトラブルも増えており「契約以上のシフトを入れられた」という経験をしたアルバイト学生は全体の8割超ともいわれています。労働法規などを知らないがゆえにいい様に使われてしまっているのが学生であり、そういう意味で弱者かなと思っています。いずれにしても雇用環境の整備がされなければ改善はしないでしょう。
第5の就業弱者として「外国人労働者」が挙げられます。外国人労働者を雇用するには関係法令が多々複雑に絡んでくるわけですが、外国人労働者の膨大な数に比較してこの法律を理解把握している経営者(オーナー)が圧倒的に少ないため、法令違反(オーナー自体が違法だということを知らない)が公にはまだ出ていないものの水面下でははびこっております。学生と同様、就業した後の不利益による弱者と言えそうです。
育児者・障害者・エイジレス(高齢者)・学生・外国人のここまでは一般社団法人日本雇用環境整備機構でもピックアップされているため就業弱者認定されているのはご存知の方もいらっしゃると思いますが、これ以外の第6,第7・・・の就業弱者って何でしょうかね。
もし、こういう方々は就業弱者ではないでしょうかというご意見をお持ちの方がおりましたら是非教えて欲しいと思います。就業弱者として認定して研究・支援できないか色々考えるきっかけになるはずです。
私個人的には第6の就業弱者として「犯罪を犯した方」が当てはまるのではないかと思います。犯罪を犯してしまったが、刑期を終え、働く意欲もスキルも必要性もある、でも元犯罪者(刑期は終えているので今は犯罪者ではないのだが)というだけで採用されないのは就業弱者と言えるかどうか。以前に色々な会社の経営者と懇親飲食の席などで「こういう方々雇えますか?」と(雑談程度ですが)尋ねてみることがありましたが、すべての社長さんが「絶対に雇わない」、「差別だと陰口叩かれても構わないので絶対にお断りする」と強硬な拒否反応でおっしゃられていました。企業の考えも理解できるし、一方で当事者の方々は就業において我々の知らない多大なご苦労されているのだろうと思ったものです。
賛否はあるでしょうが、このように就業したくても壁ができている方々、こういう方々のために企業は雇用環境を整備すべきだというご意見ありましたお待ちしております。すぐには答えは出ないと思いますが、就業弱者の支援というのは将来の日本の雇用を考える際に重大な研究テーマだとオフィスタでは考えています。全国民で一緒に考えて答えを出すことを迫られる時代はやってくると思います。
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