コロナの影響が関係しているのかどうかわかりませんが、個人的には財布の中身が以前よりも寂しくなった気がします。世間一般ではテレワークや在宅勤務が増えるので余計な散財がなくなるとか、外食や旅行をしなくなるのだから貯金が以前よりも溜まるとか、コロナのおかげで裕福になれるような書きっぷりの記事や評論をよく耳にしますが本当にそうなんでしょうか。
確かに旅行や外食は減ったかもしれませんが、その代わり家に居れば居るで必需品も増えるわけですから何だかわからないうちに小物を散財している印象が強く、とても貯金が溜まっているような気にはなれませんが。貯金が増えるというのは、要するにコロナ禍でも給与なり賞与なりが従来と変わらず振り込まれる確約があるという前提での話だと思います。減給されずに今までと何も変わらずに給料を得る保証がある大企業や公務員に限ったことではないのかと疑問です。要するにコロナ程度ではびくともしない恵まれた会社勤めの方の話なのでしょう。飲食店経営者がコロナのおかげで貯金が溜まると喜んでいるわけもないだろうし、一般企業にしても絶対に傾くことがないと保証されている極々一部の企業を除いて、社員の財布が裕福になるなんていうことはまずないと思うのですが。
ということはやはり入が減っているか、出が増えているかのどちらかのような気がする(その両方だったら最悪かもしれないが)。
知らないうちに物の価値というか値段も上がってきているのも当たり前といえば当たり前なのですが、コロナで物価が高くなったなと感じる場面も結構あります。電化製品やカメラなどはコロナのせいでかなり値上がりしているが、オープン価格という表記の恩恵で目に見えて露呈していないだけである。知らないうちにコロナ前よりもだいぶ高価な金額で買い物をさせられているはずです。某有名メーカー社のカメラなどはコロナ禍の時に比べて「え、嘘でしょ!」と言いたくなるくらいサラッと大幅値上げされていて、さもそれが定価のように販売されていて驚いた。販売店員の話によると各メーカーがコロナで生産が厳しくなったため卸売価格が上昇しているらしい。たぶん電化製品だけでなく身の回りにも知らないうちに高くなっているものもあるのだろう。
となると人材派遣料金も高騰するのか。となると派遣社員の給料も高騰するのか。気になるところですよね。実際上がっていると思います。但し、需要と供給のバランスが崩れているからこのような現象が起きるわけで、当然少ないパイを多人数が奪い合っている現状があるのも事実です。派遣料金が高騰すればパイは更に減りますので、何が正解で何が良いのかよくわかりませんが、日本人がこれまで経験したことのない滅茶苦茶な経済状況のまだほんの入り口です。この先、鬼が出るか蛇が出るかわかりませんが、企業も個人もいずれ歓喜ではなく悲鳴を上げることになるのは明らかなのですが、自分個人の財布や貯金が寂しいといったレベルで悩めているうちはまだマシな方なのでしょうか…。中にはコロナのおかげで大金持ちになったとか稼ぎまくっている商人って一体何者なんでしょうかね、逆転の発想がある人は天才だ。
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