第487話「女性は定年まで働くのか」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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 正社員を目指す女性に「どうして正社員にこだわるのですか?」と尋ねると、十中八九返ってくる答えは「長く勤めたいからです」というのがお決まりです。独身女性も既婚女性もママさんも、正社員に求める大きな要素は長く勤務できるということのようです。ここでいう“長く”というのはどのくらいを指しているのか考えてみましょう。“ずっと働きたい”とか“定年まで居たい”ということらしいですが、女性が本当に定年まではたらけるのかと疑問に思うときも正直あります。女性の労働については男女雇用機会均等法がありますので、男性だからとか女性だからとかで解雇率が変わるようなことはないでしょう。正確には「女性は定年まで働けるのか?」ではなく、「女性は定年まで働くのか?」と言った方がいいかもしれませんね。毎朝通勤ラッシュに乗って通勤している人は多いと思います。見たところ5060歳代の男性が吊革つかんでギュウギュウの電車に揺られている光景は当たり前のように見かけます。さて、ここで疑問なのですが、女性も定年まで勤務するのであれば「電車の中に5060歳代の女性が男性と同じ比率で乗っていなければおかしい」ということ。どう見ても中年サラリーマンが圧倒的に駅にも車内にも溢れているように映ります。人口比率から考えてこんなに差が出るわけはないので、そう考えると5060歳代ではたらく女性はやっぱり少ないのかなと思ってしまいます。前述のように女性だからと言って長く働けない職場環境というのも今のご時世ありえないことだとすれば、女性が定年まで会社に居られるにもかかわらず自らの意思で退社しているのではないかと思われます。確かにご主人の転勤で会社を辞めたという女性はよく聞きます、一方で妻の転勤で会社を辞めたという男性はほとんど聞きません。男性も女性も権利は均等ではあるけれど、その権利を放棄する確率は女性の方が大きいのかもしれませんね。子供が急に熱を出したというときも、働くママさんが会社を休むことはよくある光景ですが、ご主人が有給休暇を使うことは少ないと言われています。そこに異を唱える妻はいないと思いますが、異を唱えないことが男女労働均等ではない証拠、よくよく考えると女性が男性と同じに権利を行使して定年まで勤続するということは現実的ではないような気もします(男女雇用条件は均等でも男女労働意思は均等ではないということ)。理想と現実は違いますから、男性も女性も助け合い子育てしながら働けるようなそういう世の中になったらいいなという理想国家像はもちろんあるでしょうが、理想は理想で労働に関して現実は男性中心の社会寄りになっているはずです。その縮図がまさに朝の通勤光景に如実に描写されているわけです。これまで正社員を3年以内に退社した経験がある女性は、定年まで勤務することの大変さは身を持って知っているはずです。5060歳代の女性ならともかく、まだまだ将来長い2040歳代女性はこれからのワークライフバランス・生活環境の変化なども考えて、あまり定年まで居ることを前提にと深く思い込みすぎない方がいいかもしれませんね。ちなみに正社員で入社して退社すればするほど履歴書は汚れます、社会保険に加入していれば履歴は一生消えないので、後悔なきように焦らず拘り過ぎずにお仕事探しをしましょうね。定年まで長く働きたいので正社員を希望しますと言いつつ、前職を正社員で数カ月で辞めているような履歴書だと説得力もないですからね…、そうならないためにも女性は将来的な生活環境の変化を考えて自身のワークスタイルを検討するべきなのです。男性と違い女性にはさまざまな働き方があるとよく言われるのはこのためです。

 

  

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