あれほど長年止められなかったタバコを辞めて5カ月目になります。私の場合は体調を崩し、その病状からタバコを吸うという選択肢がありえない状態になったため未練なく辞められたという感じですが、今までに何度禁煙に失敗してきただろうか。タバコ=生命の危機という状態に追い込まれて初めて禁煙を達成できた自分は、自らの意思の強さで辞めたとは思っていない。むしろ脅かされて渋々逃げ出したようなものだ。健康なときに辞めてこそ意思の強さというものだと思うので偉そうに禁煙成功をひけらかすつもりは毛頭ない。
健康のために何度となく禁煙に挑戦したが、結局は自分に都合の良い言い訳を作って1本だけ、2本だけ、いつのまにか元通りにという繰り返しが自分の禁煙失敗体験である。かなりの苦しみ・我慢を乗り越えて耐えて耐えて・・・それでもせいぜい2~3カ月が関の山だった。根性無しといわれようとも、そんなことはお構いなしなのが喫煙者の悟りの境地である。ただ、タバコ=死に直結という状況に追い込まれると自然と辞められるものだと気づいた。当たり前のことかもしれないが、あれほど辞められなくて苦しんだタバコなんて結局はイコール死という状況下ではその程度のものだったのかと驚く、半ば運命に強制的に辞めさせられる禁煙方法だろう。こういう時代だからとか肩身が狭いから、値上げされるから、健康に悪いから・・・そんな自発的な理由ではなかなか辞められない。吸ったら即死ぬという強制の状況ならスパッと辞められます、まぁ人間なんてそんなものでしょうけど。街中でスモーキングエリアを眺めても吸いたいとは思わない、これが自発的禁煙と強制的禁煙の一番の違いでしょう。吸いたいとは思わないが、吸えることが羨ましいという感覚で視線はいく。タバコが羨ましいわけではなく、タバコを吸える健康な体が羨ましいというか・・・自由に憧れるようなイメージかも。
また、タバコを辞めると食事が美味しく感じると聞いたことがあるが、私は実際それほど味覚の違いは感じなかった。嗅覚も同様である。ただ、驚くことにタバコを吸っている人がすれ違っただけでタバコ臭いと感じる!私も喫煙時代よくやられた光景だが、いざ逆の立場に回ってみるとよくわかる。こんなにものすごいタバコ臭を周囲にまき散らしていたことに驚きました。禁煙時代にコッソリ抜け出して隠れて吸っていても周囲にバレバレだったはずだ。気づかないのは吸っている本人だけだと思うが(自分も喫煙時代は気付かなかった)、迷惑という意味がわかりはじめました。他にも歩きタバコやスモーキングエリア以外での不届き者喫煙者がやたら目につくようになる。他には口の中のネバネバ感がなくなったり痰が出なくなる、変な咳が減るなど、禁煙するといろいろ自分自身の感覚・体調が如実に変わるものだなと気づきます。
もう一生タバコを吸うことはないだろうけど(吸えないだろうけど)、もし学生時代とか若かりし頃のタバコを吸っても平気な体に戻れるとしたら・・・やっぱり吸いたいかなと思いますね。タバコを吸っていたことも人生の良い思い出には変わりないので、いろいろな場面で常に傍にいたのがタバコなので大事なメモリーは脳裏に当然ある。そういう意味で、このご時世でタバコを吸い続けられている方、お気の毒と思うし私もスモーカーの気持ちもわかります、体が健康な限り頑張ってタバコが吸えない自分の代わりに吸い続けてください。スモーカーよ永遠に・・・個人的には応援しています。強制禁煙させられた者より。
もうブログでタバコ・ネタを書くこともないでしょうが。
(参考)これまで私がいかに悶絶葛藤してきたか禁煙ヒストリーは以下からも想像できるはず。よかったら併せてどうぞお読みください。
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