第463話「2017年の雇用動向の予測と考察(後編)」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

前回2016年の振り返りに続き、今回は2017年の雇用動向予測です。

 

2017年の雇用動向予測】

①労働基準監督署の強硬な査察が日本企業の労働体系を変えるか、はたまたしわよせが労働者に降りかかるか。ブラック企業対策として労働局が労働基準法の順守のため指導を強化しています。もちろん悪質な企業撲滅のためには良いことだと思いますが、法律と現実は違うというのは大人なら誰でも知っていること。その妥協点が見出されるのかどうかが2017年の注目点の気がします。指導を受けた会社の経営者は「法律は理解するが、現実にはそれでは会社は回らない」というのが言い分のようです。ネットでは「経営者の都合のいい言い訳」として雇われの身の者からすれば批判したいところでしょうが、現実問題として正直に法律を守りそれでこの不景気・人手不足の時代に会社が存続できるわけがないこと位、たとえ雇われの身だったとしても容易にわかっているはずです。法順守は勿論なのですが、リストラや倒産になって自身の首を締めたら元も子もないということです。何事も限度がありますので、過労死する労働者が出るような過激なブラック企業の対策は必要です。月残業100時間の会社と月残業10時間の会社は法律馬鹿読みすればどちらも宜しくない事に変わりはないのですが、はたして正義の名の下にこれらを“同一”に取り上げる風潮になるかどうかを決める年だと思います。ある程度「常識的」な範囲内の事象を国民が是と捉えるか非と捉えるかを考えさせられる1年かもしれません。

 

②1億総活躍で女性、特に主婦やママさんも男性と同様な働き方にシフトするビジョンがみえてくると、女性の仕事への意識が微妙に変わるのではないかと思われます。これまで週2~3日扶養内で働きたい、時短で働きたいという形態で労働に興味を示していた主婦層というのはご主人の収入があくまでメインであって、金銭を稼がなければならないという生活困窮危機的状況ではありません。だからこそ育児や家事の合間を縫って働きたいという欲求が生まれていたわけですが、男性と同様に“仕事”を人生の優先順位1位にしろと国が強制的に推進するならば、専業を選ぶ女性が増えてくると思われます。週2~3日勤務でこれまで通りワークライフバランスを推奨した勤務形態の会社がより重宝される時代になり、この人手不足の時代にあっても主婦層に人気の会社(WLB導入企業)というのは人材に困らない1年になると言えます。ただ、当然人材の審査・選定・質の向上が一層重要になりますので、そういう意味でもオフィスタの今年の責任はより大きいものになりそうです。

 

仕事というのは世論を写すといいます。今の時代では考えられないかもしれませんが、かつて昭和40~50年代は高度成長期でその頃のサラリーマンは朝~夜中まで働いたと聞きます。今のような小難しい労働法を持ち出す者もおらず、一家の主人は人生の全てを会社に注ぐのが当たり前の時代でした。今の若者からしたらそれこそブラック企業といいたくなるような労働条件が高度成長期の男性の“普通”だったのです。しかし驚くべきはこの当時国民の80%以上の人が「自分は幸福」だと答えていたことです。もし現代の人に同じ質問をしたら「幸福」だと答える人は何割くらいいるでしょう。世の中から残業・土日出勤が無くなっても、給料が上がっても、国民の8割もの人が「幸福」と感じることはまずないでしょう。働けば働くほど日本が豊かになって自身が裕福になる時代ではないので、労働そのものに幸福を見出すのが難しい世の中になったのが原因です。人間は働くことに喜びや幸せが見つけ出せなければ幸福を感じられない生物です。世の中楽しいと思って働けば大概の事は我慢でき日々充実した生活が送れます。きっと昔の労働者もそうだったのでしょう。仕事は限られた人生の大半を費やすのですから無駄な日々は勿体ないし、質の高い仕事生活を皆さんに送っていただき幸福感じて欲しいです。

ハケン会社は単にお仕事を紹介してそれでお終いなんてつまらないと思います、オフィスタは毎日働くことが楽しいと心から思えるお仕事の“ご縁”を創造したく努めていきますので今年もどうぞ宜しくお願い致します。(オフィスタNEWS104号抜粋)

 

 

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