世の中には多くの求人情報があり、まだまだ国内ではどこの企業も人材が足りていないことを実感します。１年間を通して求人が多い時期、少ない時期は勿論あります、日本国内全体でみてもほぼ同じではないかと思いますので、オフィスタの経験則からではありますがご興味ありましたらご参考まで。
年間で一番求人が多く出されるのは2～3月でしょうか。3月末の年度末を迎えるにあたって繁忙期になるため・3月末をもって退職する者や定年を迎える者が多いため等がその理由と考えられます。その反動で4月は例年求人が少なめです。3月までに企業はしっかり人材の確保が済んでおり、新入社員も入ってきてどこの企業も人材は足りているということでしょうか（新人を育てるので手一杯でこの時期中途採用まで考えられない企業が多い）。ゴールデンウィーク明けに五月病で退社した新入社員の増員が行われるため5月末～6月に求人はまた増えてきます。そして7～8月は年間でも最も求人が少ない時期になります。採用担当者自身も夏休み・お盆休みの時期ですから、なかなかこの時期に求人募集をして面接までやろうという企業は少なく、同時に求職者も暑い・ダルい・お子さまが夏休みである等の理由で就職活動者自体が市場から減ることも一因です。9～10月で徐々に求人数は増えますが、8月・9月・10月は退職者が少ないためポストに空きが出来ずらく急増とまではいきません。但し、11～12月は求人が増えます。理由は冬のボーナスをもらって退社する者が多い、年末調整などで人員が必要（主に経理関係）、就業を決めて年を越したいという願いから求職活動者も増え採用自体も活発化する等が理由として考えられます。当然年を越した1月は求人が一気に減ります。企業側も年明け早々から求人活動というわけにもいかない・年末年始で休みが多かったため業務が溜まっていて採用どころではないようで、同時に残念ながら年内に就業できなかった求職者も1月は一気にトーンダウンしてしまうとも言われています。企業も労働者も意欲が冷めてしまう時期です。
といったように１年間を通して求人の動向というのは時期によって変わってきます。求人が多い時は求職者も多い、求人が少ない時は求職者も少ない、企業も労働者もお互いに釣り合っているとは思います。実は求人が少ない時期は求職者も活発に動いていないので、応募倍率が少なく内定を取りやすい時期でもあるのです。例えば真夏の暑い時期にリクルートスーツを着て歩き回るのは誰でも嫌でしょう、皆がそう考えている時期こそチャンスは眠っているものです。企業側も真夏に就活しているような就業熱意が高い人材を獲得したいと、あえて真夏に求人募集を出す会社さんもあります。
チャンスは１年のうちどこに眠っているかわからないものですね。とは言うもののお仕事というのは、求人数が多かろうが少なかろうが結局はタイミングであり、こればかりは“ご縁”と言ってしまえばそれまでなのですが・・・。求職者の方は是非よいお仕事とご縁がありますように、企業にとっては是非よい人材とご縁がありますように、オフィスタも微力ながら日々みなさまのご協力させていただいております。