第347話「中途採用の心得」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 中途採用やハケンで就業するにあたって、企業側が求めているものは何かを知っておくことは大切です。新卒社員には無くて、中途採用の方にあるものは経験値だと思います。これまでの社会人経験や業務経験に期待し、即戦力を求めているのはどこの会社も同じです。しかしながら、面接時に求職者から「教えてくれればできる自信があります!」という言葉を聞くことがよくあります。逆を言えば教えてくれなければできません!と宣言しているようなものですが、「教えてくれる」という考えを抱いて就業するのは中途採用においては意識が甘いような気もします。社会にはじめて出る新卒社員ではないのですから、教えてくれなくても遂行できる手段を身につけているのが望ましいと思います。会社側とすれば同じイチから教えて育てるのであれば、新卒社員を採用したほうがメリットがあります。年齢が若ければ人件費も安く、将来性もあり、何より社会人経験まっさらな状態から教え込むほうが他社での余計な癖がない分だけ素直に受け入れる謙虚さが期待できるからです。しかし、これらの手間をかける余裕がない会社だからこそ即戦力としての中途採用やハケンを採用するという背景があるわけですから、その会社の期待に応えてこそ必要な人材とみなされます。はじめに1~2教えれば、これまでの経験値を生かして8~9まで理解してくれる人材こそ企業が中途採用やハケンに求める人材です。誰かが常につきっきりで教えてくれるわけではないということを自覚して業務に当たる姿勢が求められます。ハケンスタッフから挙がってくる意見の中に、「上司が教えてくれないので仕事がわからない」とか「この業界の用語はわからないのに教えてくれない」、「上司が忙しくてほとんど席にいないので何をしたらよいかわからない」などが出てきます。ヒヤリングを重ねていくと「上司が教えてくれないのではなく、概要やさわりの部分しか教えてくれない」という意味であり上司は1~2教えているがそれを8~9まで理解する能力欠如というケースがあります。業界用語がわからないのであれば自宅に帰ってから勉強をしたりはしているのかと聞くと殆どの人がしていないと回答している、上司が忙しくて席にいないのであれば席にいるときに聞いておくとか周囲の人に尋ねたりはしないのかと聞くと、していないという。上司が常につきっきりで1~10まで全て手とり足とり教えてくれるものと勘違いしていては中途採用やハケンでは通用しません。「教えてくれればできる自信があります!」という言葉の中には潜在的にこれら甘えの部分のニュアンスが含まれている可能性が多分にありますので、わたしたち日々人材の面接に携わる者は重要視している求職者の言葉です。新卒以外の方は「これまでの経験がありますので教えてくれなくても努力して企業に貢献できる自信があります!」と胸を張って言えるよう意識してみてはどうでしょうか。”自分は新卒社員ではない”ということをしっかり胸に自覚しておけば意識は自然と変わると思いますし、こういう発言ができる方は内定も取りやすいと思いますよ。逆に、新卒の方は「教えてくれればできる自信があります!」というのは面接において模範回答になりますので積極的に使っていってよいと思います。新卒に比べて中途は不公平だと思われるかもしれませんが、誰しも必ず一度は新卒の時期があったわけですから、その時期を通り過ぎたものは次のステップに進まざるを得ないのです。人生を重ねれば重ねるほどその時間に対して他者は期待を寄せ、成長に対して価値を見出すということです。


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