第262話「気が利く・お人柄とは」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 勤務先で長く勤めて欲しい、とても良く頑張ってくれる、正社員に採用したい、というような高い評価を受ける人物はどのような人だと思いますか?実務経験豊富、パソコンが堪能、英語がペラペラ、突出したスキルの持ち主などバリバリ働くキャリア・ウーマンをイメージされるかもしれませんが、実は業務に直結しない部分で“気が利く”というのが共通項です。職場内でのちょっとした気配りは周囲も気持ちがいいものです。逆にこれが出来ていないと高いスキルがあったとしても高評価にはつながらないということです。「仕事の能力で判断してもらわなければ不公平だ」と思うかもしれませんが、職場・組織というのは人の集まりであり、上司も同僚も所詮は人間ですので“お人柄”も当然評価の基準としてあって然るべきでしょう。良い会社を作ろうと思ったら、単に作業能力がある人だけを集めても意味がないし、コンピューターやロボットの集団で作られた会社ではルーチンワークはできても何かを生み出すことは皆無ですから発展性はないでしょう。よって、会社にとって一番大事なのは人財であって、ここでいう人財とは“良い人”ということになります。

自身では気を利かせているつもりでも周囲がそう思っていなければ、所詮は“気が利かない人”と見られてしまいます。なかなか自分ではわからないと思いますが、職場で「いつもありがとう」と周囲の人に言われているかどうかを考えてみてはどうでしょう。気が利くというのは要するに相手の考えの先を行く行為であったり、人が嫌がることを進んでする行為などが挙げられます。普通の人はやらないだろうなということを進んでやっている方を見ると誰でも“おっ!”と思います、次に“気が利くな!”と思います、次に“仕事出来るな!”と思います、人の心理とはそんなものです。「忙しそうなので手伝いましょうか?」と一声かけるだけでも評価は変わると思いますし、さりげなくゴミ箱を片づけたり、WC掃除を進んでおこなったり・・・職場内で周囲の人がやりたがらないことをやる方というのは貴重な人財です。職場の上司が手放したくないと思う人物に共通していることであり、採用企業が口をそろえて「お人柄のよい方が欲しい」を口にしますが“お人柄”とはこのことを指すのだと思います。仕事をこなすなんて当たり前のこと、それ以外に相手に感動を付加した仕事ができる人財を企業は求めていて、そういう人財を企業は手放さないもの。

パソコンが苦手なスタッフさんが「パソコンが苦手な分、自分で出来る範囲で貢献しよう」と毎朝自発的にみなさんの机掃除に努めていたそうです。人知れずやっていたようですが周囲の人は口に出さずとも見ているものです。並みいる高スキル保持者を差し置いて正社員に一番乗りを決めたという例もあります。決してスポットライトの当たる作業ではないかもしれませんが、きっと誰かが見ていてくれるものですね。人の思いやりは必ず人に届くのです、一口に“仕事”と言っても様々な性質のものがあるので奥が深いですね。

個人事ですが今日ピザの宅配を頼んでみました。1万円札しかなかったのですが、配達員の方はサッとお釣りを出してくれました。いつもは玄関で小銭ケースのようなものからお釣りを出してモタモタされることが多いので好きではないのですが、きっとエレベータの中で1万円札が出されたらと想定して予め準備していたのでしょう。たったこれだけのことですが、これが実践できている配達員を見たことがなかったので、直感的にこの配達員は「仕事が出来るな!」と思いましたし、とても好感を抱いたものです。


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