第228話「ムードメーカー」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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はたらく女性/育児とお仕事がメイン・コンセプトのハケン会社オフィスタです。
ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 日本企業の中からムードメーカーが減少しつつあるそうです。原因の一つには成果主義の導入が挙げられます。かつては社内に仕事でわからないで悩んでいると自分の仕事もそっちのけで「どれどれ何が分からないの?」といういわゆる“教え魔”な人がいたものです。仕事もそこそこに社員旅行の企画などを熱心に取り組む人がいたものです。アフターファイブの飲み会のために各部署をバタバタ走り回ってくれた調整役がいたものです。良くも悪くもこういう人がいるおかげで結果として社内の円満とはたらきやすい職場環境の整備に貢献して、間接的に企業に利益・効果をもたらしていたのです。釣りバカ日誌の浜ちゃんのような社員が実は会社に1人くらいは必要なのです。

ところが成果主義の中ではこのようなムードメーカーは生まれにくい体質があります。まず第一に、このような人材は真っ先にリストラの対象とされる傾向にあるからです。社内の円満な潤滑油であるにもかかわらず評価にはつながらない(むしろ容赦なくサボリと判断される)という事です。当然他人のことなど構っていられませんので成果主義の会社には“教え魔”なる人間は自然と消えていく運命にあります。「一つ屋根の下ではたらく家族」から「一つ屋根の下に集まった他人」へと時代は変化してきているのかもしれません。ある批評家はこの現象を「成果主義の行き詰まり現象」というような表現をしています。

あなたの会社は、いつも笑顔が絶えない職場で自由な発言と理解のある会社ですか?成果主義も立派な経営手法の一つですが、笑顔が絶えない組織を作ることの方が経営的にははるかに難しいこと。あなたのはたらきたい理想の会社はどちらですか?これから求職活動をされる方はその辺も今一度考えてみてはいかがでしょうか。

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